リハーサル・スタジオやライブハウスでは必ずといっていいほど見かける、ローランドのJC-120。もはや定番といっても過言ではないアンプだが、皆さんはちゃんと使いこなしているだろうか?
ここでは、JC-120を使いこなすためのガイドをご紹介。
これを読んでマスターすれば、スタジオやライブハウスで慌てることなく、スマートに自分のサウンドをセッティングできるようになるぞ!
76年の発売開始以来、現在に至るまでロングセラーを続ける、日本を代表するギター・アンプの大定番機種。開発当初は、まだ単体エフェクターとしては存在しなかったコーラス/ビブラートを搭載しているという点が大きなアドバンテージだったが、“ジャズ・コーラス”というモデル名が示すように、当時隆盛を誇っていたジャズ/フュージョン・ギタリストに向け、クリーン・サウンドに焦点を絞って設計された。だが、そのニュートラルでクセのないサウンドは、エフェクターを多用するギタリストに好まれ、80年代のイギリスのニューウェイヴ・バンドのギタリストたちや、BOOWY時代の布袋寅泰(彼はJC-160というモデルを使用)など、ロック・ギタリストにも愛用された。
いくつかある歴代のJCシリーズの中でも、JC-120は出力120Wという十分なパワーを備え、12インチ・スピーカー×2という仕様が幅広いジャンルのギタリストに対応するサウンド・キャラクターにつながり、スタンダード機種となった。トランジスタ回路ならではの優れた耐久性により高い信頼性も備え、初期に生産されたものが現役で稼働しているだけでなく、40年近くも大幅なモデル・チェンジを経ることもなく生産され続けており、“JC-120なら間違いない”というアンプの標準機としての地位を獲得している。
ローランド JC-120とは?
基本機能
JC-120のコントロール・パネル
機能について
2つの独立したチャンネルを装備しており、 基本的なサウンド・キャラクターは両チャンネル共通だが、チャンネル2は充実したエフェクト機能を備えている。“内蔵エフェクトは使用しないので、シンプルかつスピーディに音作りをしたい”という場合は、チャンネル1を使用しても、なんの問題もない。だが、JC-120の真価はチャンネル2を使いこなすことによって発揮されると言えるだろう。クリーン・サウンドの代名詞とも言えるJC-120だが、チャンネル2にはディストーション・コントローラーを備えており、想像以上に味わい深い歪みを作り出すことができ、ごく抑えたセッティングでは、ギターとのマッチングにより、クリーン・サウンドに太さや艶を加えることができる。
リバーブは、誕生以来スプリングによるアナログ方式で、デジタル回路では再現できない有機的な残響を得ることができる。そしてJC-120ならではの音作りができるコーラス・エフェクトは、パワー・アンプ部がステレオ仕様となっていることにより、スピーカーからエフェクト・ サウンドとドライ・サウンドが個別に出力される“空間合成方式”が採用され、本来なら2台のアンプが必要な豊かな音の広がりを手軽に得ることができる。ピッチのうねりを生むビブラートに切り替えて使用することも可能で、使いこなせば個性的な音作りが楽しめる。これらのエフェクトはすべてフット・スイッチでオン/オフの切り替えが可能なので、積極的に利用したい。
さらにバック・パネルにはステレオ・エフェクト・ループを装備。一般的なセンド/リターンとしても活用できるが、アンプ・シミュレーターを内蔵したマルチ・エフェクターのステレオ・アウトをJC-120のリターン端子に直接、つなぐことにより、フロント・パネルはバイパスされるので、作り込んだマルチ・エフェクターのサウンドを最大限に活かした使い方も可能だ(初期のモデルではエフェクト・ループが装備されていないので、要注意)。
音を出すまでの手順
セッティング・サンプル シングルコイルPUタイプ
[ギターのピックアップ:フロント]
【各コントロールの詳細】
- インプット:HIGH
- BRIスイッチ:オフ
- VOLUME:4
- TREBLE:4強
- MIDDLE:4弱
- BASS:3
- DISTORTION:オフ
- REVERB:1
- エフェクト:すべてオフ
ベーシックとなるクリーンは、ストローク、アルペジオ、カッティングとオールマイティに使えて、なおかつエフェクターの乗りも良いバランスを狙った。バンド・アンサンブルでちょうど良い音量はVOLUME=4程度。EQはセンターより若干下げめのセッティングとなった。リバーブは1~2くらいがちょうど良いだろう。BASSは3~4で大きく変化する印象。基本はBRI(ブライト)スイッチはオフ、DISTORTION=0からスタートするといい。
[ギターのピックアップ:フロント・ハーフ]
【各コントロールの詳細】
- インプット:HIGH
- BRIスイッチ:オフ
- VOLUME:4
- TREBLE:5
- MIDDLE:3
- BASS:4
- DISTORTION:オフ
- REVERB:1
- エフェクト:すべてオフ
ピックアップをフロント・ハーフにし、カッティングなどで抜けの良いクリーンを狙った。ナチュラル・クリーンのセッティングからTREBLEを1、BASSを1弱上げて、軽くドンシャリ傾向に。“パリッ”とした高音域がもっと欲しければ、BRIスイッチを入れよう。ちなみにこのセッティングでBRIスイッチをオンにした場合、TREBLE=4くらいまで下げて良いバランスになる。
[ギターのピックアップ:フロント]
【各コントロールの詳細】
- インプット:HIGH
- BRIスイッチ:オン
- VOLUME:4
- TREBLE:0
- MIDDLE:7.5
- BASS:5
- DISTORTION:オフ
- REVERB:1
- エフェクト:すべてオフ
フルアコで弾いたような、温かい音色を狙った。“モコッ”とした中に“プリッ”としたアタック感があるのがジャズ系クリーン・トーンの特徴。“モコッ要素”演出のためにTREBLEは0、MIDDLEは7.5くらいまで上げる。TREBLEは0~0.5くらいの間で高域の印象がかなり変わるようで、0.5でも入れると“パリッ”とした音になってきてしまう。“プリッ要素”を足すために、あえてBRIスイッチをONするのがポイント。
[ギターのピックアップ:リア・ハーフ]
【各コントロールの詳細】
- インプット:HIGH
- BRIスイッチ:オフ
- VOLUME:3弱
- TREBLE:4
- MIDDLE:5
- BASS:4
- DISTORTION:10
- REVERB:1
- エフェクト:すべてオフ
コード・ストロークやアルペジオでちょうど良いクランチ・トーンを狙ったセッティング。ピックアップはリア・ハーフを選択し、まずはDISTORTIONを最大に。全体の音量が上がるのでVOLUMEは3弱に。耳に痛くない程度にTREBLEを落とし、うるさくない程度にBASSを調節した。ギターによってはBRIスイッチを入れてもOKだろう。
[ギターのピックアップ:フロント]
【各コントロールの詳細】
- インプット:HIGH
- BRIスイッチ:オフ
- VOLUME:4
- TREBLE:1
- MIDDLE:6
- BASS:0.5
- DISTORTION:オフ
- REVERB:1
- エフェクト:すべてオフ
- BOSS OD-3を使用
JCで最も多く使われるであろう、JCのクリーン・トーン+歪みエフェクターという音作り例。狙ったのはCharの「SMOKY」で聴けるドライブ・サウンドだ。気持ち良くサステインの効いた、温かみのある太い音が特徴。MIDDLEを少し上げて、TREBLEとBASSを下げることによりコントラストで中域を強調するセッティング。エフェクターはOD-3のように太く甘いオーバードライブがオススメ。OD-3のTONEはギリギリまで下げよう。
セッティング・サンプル ハムバッキングPUタイプ
[ギターのピックアップ:フロント]
【各コントロールの詳細】
- インプット:LOW
- BRIスイッチ:オフ
- VOLUME:6
- TREBLE:6強
- MIDDLE:2
- BASS:2弱
- DISTORTION:オフ
- REVERB:1
- エフェクト:すべてオフ
音抜けが良くバランスの良いクリーンを狙った。レス・ボールは中域、低域がしっかり出るので、ブーミーにならないようにMIDDLE、BASSは下げめに、また音がこもらないようにTREBLEは少し上げたセッティング。録音に使用したレス・ボールはつなぐと強くピッキングした時に“バリッ”と音が歪んでしまったので、大入力用のLOWにつないだ。このためVOLUMEはストラトの時より若干大きめになる。
[ギターのピックアップ:リア]
【各コントロールの詳細】
- インプット:LOW
- BRIスイッチ:オン
- VOLUME:5強
- TREBLE:7
- MIDDLE:0
- BASS:3
- DISTORTION:オフ
- REVERB:1
- エフェクト:すべてオフ
カッティングなどでも使えるクリーン・トーンを狙った。強くピッキングした時でも“ベッ”とブーミーな音が出ないようにMIDDLEは0、BRIスイッチもオンし、なおかつTREBLEも7。音源はリア・ピックアップの音だが、フロントでもハーフでも、どのピックアップ位置でも使えるセッティングだ。
[ギターのピックアップ:フロント]
【各コントロールの詳細】
- インプット:LOW
- BRIスイッチ:オン
- VOLUME:5強
- TREBLE:3
- MIDDLE:5弱
- BASS:2
- DISTORTION:オフ
- REVERB:1
- エフェクト:すべてオフ
温かく丸みのあるジャズ系クリーン・トーン。フロント・ピックアップで、MIDDLEを強調したセッティング。ストラトでのジャジィ・トーン同様プレゼンス(超高域)成分が欲しかったので、BRIスイッチはオン。TREBLEを上げると“カッ”という硬さ成分が出てきてしまうので、TREBLE位置はこもるかこもらないかのせめぎ合いで3に。TREBLE位置は、一緒にアンサンブルする楽器によって3を前後に適宜調整しよう。
[ギターのピックアップ:リア]
【各コントロールの詳細】
- インプット:LOW
- BRIスイッチ:オフ
- VOLUME:3強
- TREBLE:5弱
- MIDDLE:2弱
- BASS:3
- DISTORTION:10
- REVERB:1
- エフェクト:すべてオフ
DISTORTIONを最大にして、音量が上がったぶん、VOLUMEを下げて3強に。中域、低域がしっかり出るレス・ボールでは強いピッキング時に“ブリッ”という中域がつぶれる音が出がちなので、MIDDLE、BASSを少し下げてバランスを取った。コード・ストロークなどでちょうど良い、歌もののバッキングなどで映えそうなサウンドが得られた。サステインはないが、指を使ったブルージィなフレーズにも合うだろう。
音作りに困ったら~JC-120のコツ
音抜けが悪い場合はTREBLEを少し突く(上げる)と改善する場合が多いが、BRI(ブライト)スイッチを入れて、その代わりにTREBLEを3くらい下げてもプレゼンス(超高域)が強調され、抜けを良くすることができる。TREBLEを上げて“ベッ”というアタック音が気になってしまう場合は、TREBLEを上げない代わりにMIDDLEやBASSを下げてVOLUMEを上げよう。相対的にTREBLEが上がったことになるので、高域のキャラクターを変えずに抜けを改善することができる。
通常“HIGH”につないだほうが高域が強くなるが、ちょっと高域が耳につく、エフェクターを踏んだ時に扱いづらいと言った場合は、ストラトなどでも“LOW”につないで音作りしてみよう。バランスがまとまって音作りしやすくなることもあるぞ。
いまいち音が細くて前に出てこない……といった時には、DISTORTIONスイッチを“カチッ”と入れるだけの状態にして音作りしてみよう。中域が太くなった状態から音作りをスタートすることができるぞ。
マルチ・エフェクターなどをつないだ時、特に歪み利用時に音が抜けてこない場合は、TREBLE=0、MIDDLE=10、BASS=0というセッティングを試してみよう。実はこれ、マルチ・エフェクターを使う際の、JCのオフィシャル推奨セッティングなのだ。
歪みエフェクターを使って重く太い音を作ろうとする場合、EQをそれぞれ上げてしまうのは逆効果。いっそMIDDLEを極端に下げ、BASSも少し控えめにして、代わりにVOLUMEを“えいっ”と上げてしまおう。音がスッキリするぶんだけ音の輪郭がはっきりして、かえって迫力のある音になるぞ。
JC-120以外のアンプのセッティングもサンプルサウンド付きで特別に公開!
Marshall JCM2000 DSL
バッキングやブルースに向くクランチ
ハムバッキングPUタイプ [ギターのピックアップ:リア]
【各コントロールの詳細】
- 選択チャンネル:CHANNEL A(CRUNCH)
- GAIN:3
- VOLUME:5弱
- BASS:7
- MIDDLE:3
- TREBLE:3
- PRESENCE:3
- REVERB:1
- TONE SHIFT:オフ
- DEEP:オフ
CHANNEL Aで歪み度の高いCRUNCHを使ったサウンド。 JCM2000のEQつまみは5以上では使いづらい印象があったが、歪んだ音色ではBASSをぐっと上げても全体のバランスを崩してしまうことなく使いやすい。CHANNEL BでGAINを落としてもクランチは作れるが、CHANNEL Bがキメ細かいソロ向きの音に対して、CHANNEL Aはガツンとくる音といった印象。バッキングやブルージィなプレイに向いている。
Fender '65Twin Reverb
TS9を使ってのドライブ・サウンド
シングルコイルPUタイプ [ギターのピックアップ:フロント]
【各コントロールの詳細】
- 選択チャンネル:VIBRATO(1)
- BRIスイッチ:オフ
- VOLUME:6強
- TREBLE:5
- MIDDLE:7
- BASS:3
- REVERB:2.5
- アイバニーズTS9を併用
実際によく使われるであろう、本機のクリーン+歪みエフェクターによるリード用セッティング。歪みはアイバニーズのTS9を使った。ナチュラル・クリーンのセッティングに、TS9のDRIVEを最大で歪ませ、LEVELは歪みを踏んだ時に聴感上 の音量がクリーンから1.2~1.5倍くらいになるように設定しよう。フロントでもしっかり抜けるようにTS9のTONEはぐっと上げ、アンプのMIDDLEを7に上げて、音の太さをアップさせた。
Marshall JCM900 4100
ヴァン・ヘイレン「パナマ」風~ブライト・ディストーション
ハムバッキングPUタイプ [ギターのピックアップ:フロント]
【各コントロールの詳細】
- 選択チャンネル:CH.B
- LEAD GAIN:16
- TREBLE:5弱
- MIDDLE:2強
- BASS:6
- PRESENCE:1
- REVERB:1
- VOLUME:5
- ギターのピックアップ:フロント
しっかりと歪んでいながらもキレと音の輪郭を失わない、ヴァン・ヘイレンの「パナマ」で聴けるような、カラッとしたディストーション・サウンドを狙った。MIDDLEをカットしてドンシャリ傾向に。強いピッキング時にエディのそれっぽくなるように、ハイが耳につかない程度にPRESENCEはちょっと下げめ。BASSとMIDDLEのバランスが肝となる設定だ。
Mesa/Boogie Dual Rectifier
メタルにも最適なディストーション
ハムバッキングPUタイプ [ギターのピックアップ:リア]
【各コントロールの詳細】
- 選択チャンネル:CH 3
- モード:MODERN
- GAIN:4時
- MASTER:9時弱
- PRESENCE:12時
- TREBLE:1時
- MID:9時
- BASS:1時
- SOLO:12時
- OUTPUT:2時
CH3はMODERNに入れると音量が大幅アップするので注意。 GAINの量は5&6弦のブリッジ・ミュートで“ゾン”という音が溢れ出てくる量で決めよう。具体的にはGAIN=4時に設定し、ちょうど良い音量になるまでMASTERを上げる。BASSは11時~1時で調節しよう。抜けが悪かったら1時~3時でTREBLEを上げると良いバランスが見えてくる。MIDは上げ過ぎると他楽器の帯域を食いつぶしてしまうおそれがあるので、すっきりする9時くらいが○。
Hughes & Kettner TriAmp MK II
キメ細かく粘りあるオーバードライブ
シングルコイルPUタイプ [ギターのピックアップ:リア]
【各コントロールの詳細】
- 選択チャンネル:AMP2(GAIN B)
- GAIN B:2時
- BASS:3時弱
- MID:12時弱
- TREBLE:8時
- MASTER:3時
- PRESENCE:12時
- MASTER VOLUME:12時
AMP2のGAIN Bを選び(AMP2のGAIN Bスイッチをオン)し、バッキングからソロまで使えるクランチ~オーバードライブ・サウンドを狙った。ピッキング・ニュアンスがダイレクトに伝わる、キメの細かい粘りのある歪みが特長的だ。骨太なサウンドを目指しBASSは3時程度、ハイが強いリア・シングルルでちょうど良いようにTREBLEは落とし気味。“キャッ”という耳障りな高音が出ないように、ピックの角度に注意して弾くとサウンドの良さが引き立つぞ。
VOX AC30CC2
どのピックアップ位置でも使えるクランチ・トーン
シングルコイルPUタイプ [ギターのピックアップ:リア・ハーフ]
【各コントロールの詳細】
- INPUT LINK:オン
- BRILLIANCE:オン
- NORMAL VOL:5時(10)
- TOP BOOST VOL:2時
- TREBLE:7時(0)
- BASS:12時
- EQ:STANDARD
- TONE:1時
- MIX:9時
- DWELL:LOW DRIVE
- TREMOLO:オフ
- CUT:2時強
- MASTER VOL:10時
NORMALチャンネルとTOP BOOSTチャンネルの両方を使ってクランチな歪みを作ってみた。TOP BOOSTチャンネルのVOLUMEは、コード感がつぶれないくらいのゲインを狙って7程度に設定。音源ではリア・ハーフで弾いたが、すべてのピックアップ位置で使えるオールマイティなセッティングだ。中域の太さを変えたければEQモード・スイッチを変えて試してみよう。
Fender Twin Amp '01
高域の“おいしさ”を残したジャズ・クリーン
ハムバッキングPUタイプ [ギターのピックアップ:フロント]
【各コントロールの詳細】
- 選択チャンネル:クリーン・
チャンネル
- VOLUME:4
- BRIGHTスイッチ:オン
- TREBLE:4
- BASS:3
- MIDDLE:2強
- REVERB:2
- ビブラート:オフ
- PRESENCE:5
こもっているようで高域まで伸びているのが、ジャズ系クリーン。 だからと言って、TREBLEを下げてMIDDLEを上げればいいわけではない。ツイン・アンプのMIDDLEつまみは動く帯域幅が広く、下げると一緒に高域も落ちていく。高域の“おいしさ”は残したいのでTREBLE、PRESENCEは下げずに、MIDDLEつまみによって高域を下げ、音の丸み感を調整。そしてBASSですっきり感を調整する意味で3。これは使用ギターに合わせて上下させよう。
Marshall JVM210H
バッキングからリードまで、万能な歪みサウンド
シングルコイルPUタイプ [ギターのピックアップ:センター]
【各コントロールの詳細】
- 選択チャンネル:OVERDRIVE(Green)
- GAIN:5
- TREBLE:5
- MIDDLE:5
- BASS:5
- VOLUME:6弱
- REVERB:2強
- PRESENCE:2弱
- RESONANCE:5
- MASTER VOLUME:10
バッキングからリードまでカバーできる、クランチ~オーバードライブ系セッティング。OVERDRIVEチャンネルは、基本的にかなりゲインが高い印象で、Greenでピックアップがセンターでも、なかなかに歪む。EQセッティングはすべて5。つまりこれは、アンプそのままの音で良いバランスだったということ。高域が耳につく or 足りないと思ったら、PRESENCEを調整しよう。
ORANGE ROCKERVERB100 MKII
コード・ストロークからブルース系ソロで使えるクランチ
ハムバッキングPUタイプ [ギターのピックアップ:リア]
【各コントロールの詳細】
- 選択チャンネル:DIRTY
- GAIN:10時
- BASS:2時
- MIDDLE:12時弱
- TREBLE:1時
- VOLUME:1時
- REVERB:8時
クランチ・セッティングは、全弦のセーハ・コードなどでも6弦の音程が見えるくらいの歪みを狙ってGAIN=3程度。EQつまみ位置は補正程度で、すべてセンター(12時)でも十分良い音を鳴らしてくれた。GAINつまみは10時~12時の間で一気に歪みがアップするので、この間はシビアにミリ単位でつまみを動かそう。コード・ストロークやカッティング、ブルース系ソロなど使える幅広くセッティングだ。
ここで紹介した他にも、定番アンプのセッティング方法や使い方、使いこなすコツなどを詳しく解説しているのが、この
「リハスタ定番アンプ100%使いこなしガイド」
定番の10アンプは付録CDにサウンドが収録されているのでセッティングの参考に!
また、リハスタを使いこなすためのコツや、ベース・アンプの音作り、セッティング方法についてもふれているので、リハスタ通いには欠かせない1冊!電子版も発売中!
Marshall JCM2000 DSL
バッキングやブルースに向くクランチ
ハムバッキングPUタイプ [ギターのピックアップ:リア]
【各コントロールの詳細】
- 選択チャンネル:CHANNEL A(CRUNCH)
- GAIN:3
- VOLUME:5弱
- BASS:7
- MIDDLE:3
- TREBLE:3
- PRESENCE:3
- REVERB:1
- TONE SHIFT:オフ
- DEEP:オフ
CHANNEL Aで歪み度の高いCRUNCHを使ったサウンド。 JCM2000のEQつまみは5以上では使いづらい印象があったが、歪んだ音色ではBASSをぐっと上げても全体のバランスを崩してしまうことなく使いやすい。CHANNEL BでGAINを落としてもクランチは作れるが、CHANNEL Bがキメ細かいソロ向きの音に対して、CHANNEL Aはガツンとくる音といった印象。バッキングやブルージィなプレイに向いている。
Fender '65Twin Reverb
TS9を使ってのドライブ・サウンド
シングルコイルPUタイプ [ギターのピックアップ:フロント]
【各コントロールの詳細】
- 選択チャンネル:VIBRATO(1)
- BRIスイッチ:オフ
- VOLUME:6強
- TREBLE:5
- MIDDLE:7
- BASS:3
- REVERB:2.5
- アイバニーズTS9を併用
実際によく使われるであろう、本機のクリーン+歪みエフェクターによるリード用セッティング。歪みはアイバニーズのTS9を使った。ナチュラル・クリーンのセッティングに、TS9のDRIVEを最大で歪ませ、LEVELは歪みを踏んだ時に聴感上 の音量がクリーンから1.2~1.5倍くらいになるように設定しよう。フロントでもしっかり抜けるようにTS9のTONEはぐっと上げ、アンプのMIDDLEを7に上げて、音の太さをアップさせた。
Marshall JCM900 4100
ヴァン・ヘイレン「パナマ」風~ブライト・ディストーション
ハムバッキングPUタイプ [ギターのピックアップ:フロント]
【各コントロールの詳細】
- 選択チャンネル:CH.B
- LEAD GAIN:16
- TREBLE:5弱
- MIDDLE:2強
- BASS:6
- PRESENCE:1
- REVERB:1
- VOLUME:5
- ギターのピックアップ:フロント
しっかりと歪んでいながらもキレと音の輪郭を失わない、ヴァン・ヘイレンの「パナマ」で聴けるような、カラッとしたディストーション・サウンドを狙った。MIDDLEをカットしてドンシャリ傾向に。強いピッキング時にエディのそれっぽくなるように、ハイが耳につかない程度にPRESENCEはちょっと下げめ。BASSとMIDDLEのバランスが肝となる設定だ。
Mesa/Boogie Dual Rectifier
メタルにも最適なディストーション
ハムバッキングPUタイプ [ギターのピックアップ:リア]
【各コントロールの詳細】
- 選択チャンネル:CH 3
- モード:MODERN
- GAIN:4時
- MASTER:9時弱
- PRESENCE:12時
- TREBLE:1時
- MID:9時
- BASS:1時
- SOLO:12時
- OUTPUT:2時
CH3はMODERNに入れると音量が大幅アップするので注意。 GAINの量は5&6弦のブリッジ・ミュートで“ゾン”という音が溢れ出てくる量で決めよう。具体的にはGAIN=4時に設定し、ちょうど良い音量になるまでMASTERを上げる。BASSは11時~1時で調節しよう。抜けが悪かったら1時~3時でTREBLEを上げると良いバランスが見えてくる。MIDは上げ過ぎると他楽器の帯域を食いつぶしてしまうおそれがあるので、すっきりする9時くらいが○。
Hughes & Kettner TriAmp MK II
キメ細かく粘りあるオーバードライブ
シングルコイルPUタイプ [ギターのピックアップ:リア]
【各コントロールの詳細】
- 選択チャンネル:AMP2(GAIN B)
- GAIN B:2時
- BASS:3時弱
- MID:12時弱
- TREBLE:8時
- MASTER:3時
- PRESENCE:12時
- MASTER VOLUME:12時
AMP2のGAIN Bを選び(AMP2のGAIN Bスイッチをオン)し、バッキングからソロまで使えるクランチ~オーバードライブ・サウンドを狙った。ピッキング・ニュアンスがダイレクトに伝わる、キメの細かい粘りのある歪みが特長的だ。骨太なサウンドを目指しBASSは3時程度、ハイが強いリア・シングルルでちょうど良いようにTREBLEは落とし気味。“キャッ”という耳障りな高音が出ないように、ピックの角度に注意して弾くとサウンドの良さが引き立つぞ。
VOX AC30CC2
どのピックアップ位置でも使えるクランチ・トーン
シングルコイルPUタイプ [ギターのピックアップ:リア・ハーフ]
【各コントロールの詳細】
- INPUT LINK:オン
- BRILLIANCE:オン
- NORMAL VOL:5時(10)
- TOP BOOST VOL:2時
- TREBLE:7時(0)
- BASS:12時
- EQ:STANDARD
- TONE:1時
- MIX:9時
- DWELL:LOW DRIVE
- TREMOLO:オフ
- CUT:2時強
- MASTER VOL:10時
NORMALチャンネルとTOP BOOSTチャンネルの両方を使ってクランチな歪みを作ってみた。TOP BOOSTチャンネルのVOLUMEは、コード感がつぶれないくらいのゲインを狙って7程度に設定。音源ではリア・ハーフで弾いたが、すべてのピックアップ位置で使えるオールマイティなセッティングだ。中域の太さを変えたければEQモード・スイッチを変えて試してみよう。
Fender Twin Amp '01
高域の“おいしさ”を残したジャズ・クリーン
ハムバッキングPUタイプ [ギターのピックアップ:フロント]
【各コントロールの詳細】
- 選択チャンネル:クリーン・
チャンネル - VOLUME:4
- BRIGHTスイッチ:オン
- TREBLE:4
- BASS:3
- MIDDLE:2強
- REVERB:2
- ビブラート:オフ
- PRESENCE:5
こもっているようで高域まで伸びているのが、ジャズ系クリーン。 だからと言って、TREBLEを下げてMIDDLEを上げればいいわけではない。ツイン・アンプのMIDDLEつまみは動く帯域幅が広く、下げると一緒に高域も落ちていく。高域の“おいしさ”は残したいのでTREBLE、PRESENCEは下げずに、MIDDLEつまみによって高域を下げ、音の丸み感を調整。そしてBASSですっきり感を調整する意味で3。これは使用ギターに合わせて上下させよう。
Marshall JVM210H
バッキングからリードまで、万能な歪みサウンド
シングルコイルPUタイプ [ギターのピックアップ:センター]
【各コントロールの詳細】
- 選択チャンネル:OVERDRIVE(Green)
- GAIN:5
- TREBLE:5
- MIDDLE:5
- BASS:5
- VOLUME:6弱
- REVERB:2強
- PRESENCE:2弱
- RESONANCE:5
- MASTER VOLUME:10
バッキングからリードまでカバーできる、クランチ~オーバードライブ系セッティング。OVERDRIVEチャンネルは、基本的にかなりゲインが高い印象で、Greenでピックアップがセンターでも、なかなかに歪む。EQセッティングはすべて5。つまりこれは、アンプそのままの音で良いバランスだったということ。高域が耳につく or 足りないと思ったら、PRESENCEを調整しよう。
ORANGE ROCKERVERB100 MKII
コード・ストロークからブルース系ソロで使えるクランチ
ハムバッキングPUタイプ [ギターのピックアップ:リア]
【各コントロールの詳細】
- 選択チャンネル:DIRTY
- GAIN:10時
- BASS:2時
- MIDDLE:12時弱
- TREBLE:1時
- VOLUME:1時
- REVERB:8時
クランチ・セッティングは、全弦のセーハ・コードなどでも6弦の音程が見えるくらいの歪みを狙ってGAIN=3程度。EQつまみ位置は補正程度で、すべてセンター(12時)でも十分良い音を鳴らしてくれた。GAINつまみは10時~12時の間で一気に歪みがアップするので、この間はシビアにミリ単位でつまみを動かそう。コード・ストロークやカッティング、ブルース系ソロなど使える幅広くセッティングだ。
ここで紹介した他にも、定番アンプのセッティング方法や使い方、使いこなすコツなどを詳しく解説しているのが、この
「リハスタ定番アンプ100%使いこなしガイド」
定番の10アンプは付録CDにサウンドが収録されているのでセッティングの参考に!
また、リハスタを使いこなすためのコツや、ベース・アンプの音作り、セッティング方法についてもふれているので、リハスタ通いには欠かせない1冊!電子版も発売中!