内容
無駄な力はもういらない。伸筋を優位に使えば、"脱力"ドラミングが身につく!
ドラムを演奏する際に必要不可欠とされる、"脱力"。身体の無駄な力を抜きながら叩くことが、説得力に満ち溢れた演奏につながるといわれます。しかし簡単に"脱力"といっても、意識すればするほど力んでしまったり、どこの力を抜けばいいのかわからなかったり...... 本書では、そんな"脱力"の悩みを一挙に解決する、「身体の構造に基づいたドラミング=フィジカル・ドラミング」を提唱します。ポイントとなるのは「伸筋」。腕や脚を伸ばす筋肉を主に使うことで、無駄な力と決別できるのです。付録DVDで動きを確認しながらドラムを叩けば、音のヌケがよくなり、高速連打、大音量もラクに演奏可能になるはずです。これまでのドラム教則本で語られることのなかった、"脱力"の秘訣に是非触れてみて下さい。
【CONTENTS】
■STEP.1 フィジカル・ドラミングの要点
~身体全体の構造と屈筋と伸筋の違い、体軸・体幹の重要性について
■STEP.2 上半身における腕の動き
~上半身の肩から指までの構造と、伸筋を優位に使った基本動作について
■STEP.3 基本ストローク
~肩を前後に使うストロークや重心支点の応用など、伸筋優位のストローク法と習得法について
■STEP.4 下半身における脚の動き
~下半身の腰から足の裏の構造と、伸筋を優位に使った基本動作について
■STEP.5 基本フット・ワーク
~ペダルをハジくヒール・アップ奏法や高速ダブル奏法など、伸筋優位のフット・ワーク法と習得法について
■STEP.6 実践!フィジカル・ドラミング
~伸筋を優位に使ったドラミングで、実践的なリズム・パターンやフィルインを演奏
編集担当より一言
「脱力だ!脱力!」とドラムを叩く時に言われても、どこの力を抜くの? 力を全部抜いたら叩けないよ? と思う方、多いでしょう。 じゃあ、どうすればいいのか。ポイントは身体の使い方なんです。まずは、手首を返さず、スティックを打面と平行を保ったままストロークしてみましょう。遠心力がかからないので、グリップを緩めてもスティックが飛んでいかなくなるはずです。これが、脱力の第一歩。この方法だと、指を握り込まずに済むので、打音のヌケが格段に良くなります。どうぞ試してみて下さい。 本書では、このような身体を主体に考えた演奏法を多数提示していきます。脱力の秘訣を是非身に付けて、良い音、速い連打、爆音もラクに叩いちゃいましょう!(編集担当/渡邊光一)