内容
そのすべてが赤裸々! 彼との最後の約束を果たすべくミック・カーン自伝の日本語翻訳版ついに完成。
世界中が悲しみに包まれたあの日から約半年。ファンが望み、本人も熱望したミック・カーン著『JAPAN&SELF EXISTENCE』の日本語化が実現する日がついに来ました。本人の手による自伝というスタイルで書かれた本書には、自分の生い立ちから、ジャパンのメンバーとの出会い、アルバム制作、ワールド・ツアー、来日時のエピソード、解散の真相、デイヴとの確執、ソロ活動、付き合った女性たち、友人、妻、子供についてまで赤裸々に語られており、そこにはメディアによって作り上げられたミックとジャパンについての噂と虚像を真っ向から否定する新事実も多数含まれています。また日本語化に際して、生前のミックと交友の深かったSUGIZO、土屋昌巳の両氏からの特別寄稿文も掲載。500ページを超える圧巻のボリュームで、まさに生身のミックの息づかいを余すところなく日本の読者に伝える資料としても貴重な書籍となっています。
【CONTENTS】
■はじめに
■幼年期
■邂逅
■始動
■契約
■クリスチャンの隣人たち
■トゥースマザーツアー
■銀行の支店長
■『トゥース・マザー』
■謎のパイ
■二〇〇五年九月の日記
■セッション
■幸運
■ベース
■一九七八年
■一九七九年
■ライフ・イン・トウキョウ
■厄介なオランダ人
■ニューヨークの休日
■アートについて 1
■不思議な一致
■ブレインストーム
■一九八〇年
■『孤独な影』
■ミセスT
■『ベスチャル・クラスター』
■ロッシーナ
■ゲームプレイ
■デヴィッド・トーン
■二〇〇五年十二月の日記
■カシミール
■CMP対ミディアム
■ベスチャルクラスターツアー
■ガラパフォーマンス
■さらばイギリス
■音楽仲間
■サンフランシスコ
■『心のスケッチ』
■アートについて 2
■『ウェイキング・アワー』&『ドリームス・オブ・リーズン』
■五番目の男
■フィナーレ
■『イーチ・アイ・ア・パス』
■『レイン・トゥリー・クロウ』
■僕たちは今どこにいる?
編集担当より一言
重い、暗い、切ない……そして面白い。『ミック・カーン自伝』はそんな内容の本です。友情、愛情、悲嘆、憐憫、嫉妬、羨望、憎悪、栄光、挫折、未練、現実逃避、自己弁護……でつづられた544ページ。ライターとしては素人同然のミックが、自分の気持ちをそのまま書き連ねた文章で構成される本書には、大衆小説のような読みやすさはありません。でも読んでいる間、間違いなくあなたはあなたの隣に等身大のミックの存在を感じることができるはず。そして、このリアル感こそが自伝の醍醐味と言えるでしょう。あなたが愛し、あこがれたミック・カーンは、今もなおこの本の中で生きています。ページを開けばいつでもそこに彼がいるのです。泣いたり、笑ったり、怒ったりしながら。(出版3部 内山 秀央)