内容
これ以上メロディ作りについて具体的・体系的に書かれている本は……きっとない
ポピュラー音楽の作曲について書かれている本は数多くありますが、実際にはコード進行についての解説がメインであり、本来のメロディを作るという意味での作曲に関する記述は、意外にあっさりとしたものが大半です。その点、本書は違います。音符の上行下行や長短、伴奏のコードから外れる、外れない、リズムの符割、といったメロディラインの動きが聴く人にもたらす効果を実例(オーディオファイル付属)を元に紹介し、短い動機から楽節、楽節から節、節から曲へと組み上げられていく過程に沿った解説を行っているからです。具体的かつ体系的なメロディ作りのノウハウが満載の本書はきっと多くの人にとって、これまで読んだことのない内容になっているはず。漫然と、なりゆきにまかせて曲を作る方法では生み出すことのできなかった"聴く人の心に響くメロディライン"をあなたも作ってみませんか!
【CONTENTS】
■第1章 旋律 ~音の運動と旋律の体験~
■第2章 音高と音程 ~音の高さとその変化による作用~
■第3章 音長と音価 ~音の長さとその変化による作用~
■第4章 拍子、ビート、リズムパターンとリズム ~周期的な時間構造と位置による作用~
■第5章 旋法と音階 ~長短調やペンタトニック、旋法による作用~
■第6章 和音と和声 ~和音や和声による作用~
■第7章 歌詞 ~歌詞と旋律の複合作用~
■第8章 旋律の構成 ~旋律を構成する要素とそれらを結びつける原理~
■第9章 楽曲の構成と形式 ~曲全体の構成要素と一般的な形式~
■第10章 楽曲を構想する ~楽曲をどのように発想するか~
■付録 曲作りの実際 ~楽曲を作成する~