内容
コンペ、J-POPからアニソン、ゲーム音楽、劇伴まで、作曲家のハローワーク!
どうすればプロの作曲家になれるのか......。作曲を職業にするには、どのようなルートがあるのか......。これまで、曲の作り方に関してはたくさんのノウハウが開示されてきましたが、その先にある"曲の売り方""メロディの売り方"については、あまり語られることがありませんでした。そこで本書ではJ-POP、アニソン、劇伴、ゲーム音楽など多様な現場において、"クライアントに楽曲をお買い上げいただく"ためにできること、知っておくべきことを各ジャンルの専門家が具体的に紹介していきます。作曲でメシを食っていくためのノウハウが満載の、現場の臨場感にあふれた職業作曲家入門の書です。
【本書に登場するプロたち】
浅田祐介:Charaからキマグレンまで、長年第一線で活躍するサウンドプロデューサー
Ken Arai:『鍵のかかった部屋』『THE LAST HOPE』のトラックメイカー×劇伴作曲家
井筒昭雄:『流れ星』『名前をなくした女神』など、劇伴のニューウェーブ
伊藤 涼:ジャニーズのディレクターからフリーのプロデューサーへ
こだまさおり:ネギま!からジョジョまでの、幅広い作品で作詞を担当
崎元 仁:『伝説のオウガバトル』『ファイナルファンタジーXII』を始め、多数のゲーム音楽を作曲
佐藤純之介:年間300曲弱を担当する"世界一多忙な"アニソンディレクター
島野 聡:MISIA「つつみ込むように...」から始まった作家活動
☆Taku Takahashi:m-floで活躍する日本ダンスミュージックの旗手
玉井健二:トップクリエイター集団アゲハスプリングスの総裁
とく/toku(GARNiDELiA):「SPiCa」「ARiA」の人気曲を持つボカロPにしてプロのクリエイター
吉田雅裕:テレビドラマや映画の劇伴制作を担当する音楽出版社プロデューサー
【CONTENTS】
■COMMONSENSE
CHAPTER1 作曲家が知っておくべきこと(山口哲一/バグ・コーポレーション)
■TACTICS
CHAPTER2 コンペに勝つデモ作り(伊藤 涼)
CHAPTER3 J-POPの曲作りにおける戦術(浅田祐介)
CHAPTER4 アニメソングに必要な3つの要素(佐藤純之介/アイウィル)
CHAPTER5 劇伴作家について(吉田雅裕/(株)フジパシフィック音楽出版)
証言:井筒昭雄
CHAPTER6 ゲーム音楽の作曲家は個性が勝負(崎元 仁/ベイシスケイプ)
■POSTURE
CHAPTER7 職業作曲家の心得(山口哲一/バグ・コーポレーション)
■CREATOR INTERVIEW
01 玉井健二(アゲハスプリングス)
02 ☆Taku Takahashi(m-flo/block.fm)
03 島野 聡
04 Ken Arai
05 とく/toku(GARNiDELiA)
06 こだまさおり
■FAQ
01 作曲家がレコーディング等で歌手に会える確率は、どれくらいありますか?
02 「想像以上に良い曲ができたので、コンペには出したくない」、そういう場合はどうすれば?
03 作曲や編曲で時代や流行を意識することは、どの程度重要ですか?
04 デモ音源を作る際に、市販のCDよりボーカルを上げた方が良いですか?
05 職業作曲家は、どのように生計を立てているのでしょうか?
06 曲を作っている時に「どこかで聴いたメロディだな」と感じたら、どうすれば良いですか?
■巻末対談:伊藤涼+山口哲一
■用語解説
■職業作曲家が読んでおくべき本
編集担当より一言
本書では、現在活躍中のプロが気前よく楽曲制作やコンペでの勝ち方のノウハウを開示しているわけですが、その発言の力強さがもうハンパないんです。
・「音が古い」と思われたら、コンペは通りづらくなる。
・完成度がめちゃくちゃ低くても、1つ確実な才能を感じられるデモが良い。
・コンペを通る曲は、必ずしもオーダー通りの曲ではない。
・“アーティストの歌っている姿”が浮かぶような曲を、作ること。
・歌詞はAメロの1行目、サビの1行目、サビの最後の行が一番大事。
……等々。金言が満載で、超リアルなのが大きな特徴と言えるでしょう。ぜひ本書を読んで勇気を奮い立たせ、“芯を食った”デモを作って、音楽業界で活躍してください!
(出版3部:そば夫)