MAGAZINES

サウンド&レコーディング・マガジン 2015年4月号

定価1,019円 (本体926円+税10%)
発売日2015.03.14
品種雑誌
仕様A4変形判 / 216ページ

この商品は現在、在庫切れとなっております。

内容

最高峰スタジオ・コンソールの世界~NEVE/SSLに代表される“卓”の名機を紹介

■巻頭特集
最高峰スタジオ・コンソールの世界

長い間、プロのレコーディング・スタジオの顔となっていたのは、コンソールだった。文字通りスタジオの中央に鎮座し、無数のノブやフェーダーを駆使して生み出されたその音こそ、“プロの音”と言われていた。しかしこの15 年ほど残念なことに全世界的にも多くのスタジオが閉鎖され、大型コンソールももはや無用の長物だと思われかけていた……が、最近になってあらためてスタジオ用コンソールが注目を集めている。コンソールの機能を抜粋したプラグイン・エフェクトが多数リリースされたため、実機に注目が集まったのもその理由の一つだろう。しかし、それ以上に代えがたいサウンドが再評価されていることもまた、コンソール回帰への流れを生み出している。この特集では、長らくスタジオの守護神として音を生み出してきたコンソールの数々を紹介しながら、それぞれが持つサウンドに迫っていくことにしよう。

◎NEVE V1/BCM10/NEVE 5315/SSL SL4000G+/API Legacy/MCI JH-500/QUAD EIGHT Colonado/FOCUSRITE Forte/AMEK Media 51 FX、etc.
◎橋本まさしが語るNEVEの音
◎渡辺省二郎がSSLを使い続ける理由
◎インライン・コンソールとは何か
◎ルパート・ニーヴの系譜
◎SSL公認プラグイン・ガイド
◎Studio Console Archive~サンレコ誌面を彩ってきた名機

■特別企画
AUDIO-TECHNICAのすべて

国内だけでなく海外でも数多くのファンを抱える音響機器メーカー、AUDIO-TECHNICA。創業から半世紀以上経った今も音楽制作の現場にインパクトを与え続けており、昨秋のAES Conventionでは長方形ダイアフラムの新たなコンデンサー・マイクAT5045を、今年初めのNAMM ShowではATH-M70X/ATH-R70Xの2つのヘッドフォンを発表した。本企画では、アグレッシブなものづくりを続ける同社の全貌をひもとき、その生産力の源に迫る。

◎AUDIO-TECHNICAの歴史
◎フラッグシップ機レビュー #1~ATH-R70X
◎フラッグシップ機レビュー #2~ATH-M70X
◎フラッグシップ機レビュー #3~50シリーズ(AT5040/AT5045)
◎工場レポート

■Cross Talk 渡部高士×牛尾憲輔(agraph)
40年ぶりに復刻されたBUCHLA Music Easelをどう使う?

アメリカを代表するシンセサイザー・デザイナーであるドン・ブックラが1973 年に発表したセミモジュラー・シンセ=BUCHLA Music Easel。オシレーター×2、エンベロープ・ジェネレーターやスプリング・リバーブ、銅製のキーボードがコンパクトなケースに収められ、美しい仕上げや生産台数の少なさもあって、その存在は半ば伝説と化していた。そのMusic Easelが、昨今のモジュラー・シンセの隆盛やビンテージ・シンセの復刻ブームを受けて40年ぶりに復刻。モダンな機能を加味しつつ、アナログ部はオリジナルを踏襲した仕様となっている。今回のCross Talkでは渡部高士と牛尾憲輔(agraph)のシンセ・マスター2人に、この古典的なシンセの魅力を探ってもらった。

■ミックス解剖学
ホージア「テイク・ミー・トゥ・チャーチ」
by ロブ・カーワン

海外のトップ・エンジニアに、自身の手掛けたヒット曲のミックス手法を直接解説してもらう本連載。今回登場していただくのはロブ・カーワン。アイルランドのトップ・アーティストの作品を手掛けるエンジニアだ。カーワンはもともとドラマーだったがミュージシャンの道を目指すことはなく、1992年に入ったダブリンのウィンドミル・レーン・スタジオのお茶くみ係からスタジオでのキャリアをスタートさせた。3年半もたつと、彼はU2から専属のエンジニアとしてオファーを受けるまでに成長。1998年にロンドンへ移り、その後10年間にわたってブライアン・イーノやフラッド、アラン・モウルダー、マーク“スパイク”ステントといったプロデューサーや、デペッシュ・モード、ゲイリー・ニューマン、ニュー・オーダーなどのアーティストとともに仕事をしている。その後ベルリンに1年滞在し、2009年に再びダブリンに戻った彼は、PJハーヴェイの『レット・イングランド・シェイク』やアイルランドで人気爆発中のバンドDelorentosの作品も手掛けている。そんなカーワンにとって、キャリア・チェンジとも言える作品となったのがホージアのデビュー・アルバム『ホージア』だろう。ここでは本作に先駆けて発売されたデビューEPのタイトル曲であり、彼の人生を変えることとなった「テイク・ミー・トゥー・チャーチ」を解剖していこう。

■behind the scene~映像を音で彩る作曲家たち
羽深由理

映画やドラマ、CM、アニメなど、映像作品を音で彩る作曲家の音楽人生に迫る本連載。今回登場いただくのは、羽深由理氏。幼少期から高校卒業時までバイオリンを習い、大学は東京芸術大学音楽学部音楽環境創造科に入学。在学中から徐々に作曲家としての仕事を始め、現在は音楽事務所カレント所属の作家として活動しており、これまでにTVドラマ『ATARU』『黒の女教師』『クロコーチ』『ママとパパが生きる理由。』、映画『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』などのほか、アニメやCM音楽などさまざまな作品に携わってきた。現在26歳という、この世界では早咲きと言える羽深氏だが、一体どのような道程を経て作曲家として活動するようになったのか? 自宅の作業部屋を訪れ話を聞いた。

■Premium Studio Live Vol.9
INO hidefumi+jan and naomi

一発録りのライブ・レコーディングを公開し、DSDで収録した音源をDSDのまま配信する本誌主催のイベントPremium Studio Live。2月24日に行われたVol.9では、自身のinnocent recordより5枚のソロ・アルバムを発表しているRHODESの名手=INO hidefumiと、美しいボーカルワークがにわかに注目を集めるアシッド・フォーク・デュオjan and naomiが登場。東京・世田谷のクレッセント・スタジオを舞台に、ともにメロウながら一筋縄ではいかない音楽性の2組によるスモーキーなセッションが繰り広げられた。本稿では、シンプルながらさまざまなアイディアが盛り込まれた機材セッティングや、気鋭エンジニア米津裕二郎氏によるTASCAM DA-3000を活用したレコーディングの模様をレポートしていく。

■Beat Makers Laboratory:グラウンドイズラヴァ

■People
◎クラムボン
◎LiSA
◎THE TURTLES JAPAN
◎C.C.KING
◎ロード・エコー

■report
◎Rock oN Umedaが大阪にオープン!
◎My Favorite UAD-2 Plug-Ins~青木繁男
◎YAMAHA QLシリーズ導入レポート
◎GENELEC 8351Aを牧野“Q”英司が試す
◎制作環境を向上させるDIGIGRIDのイノベーション
◎Thunderbolt I/Oの新星 ZOOM TACシリーズ導入計画
◎ライブ・スペース訪問:駒沢大学STRAWBERRY FIELDS

■new products
◎KORG ARP Odyssey
◎ROLAND M-5000
◎DIGIGRID DigiGrid IOS
◎ROLAND Super UA
◎TASCAM US-16×08
◎ANTARES Auto-Tune 8
◎PROJECT SAM Orchestral Essentials 2
◎ROLAND Sound Canvas For iOS
◎CASIO CZ App For iPad
◎IK MULTIMEDIA IRig Pads
◎DBX DriveRack PA2

■LIBRARY
◎SAMPLE MAGIC RADIO SLAVE - BEATS COLLECTION
◎IMPACT SOUNDWORKS REFORGED:CINEMATIC METALLIC SOUND DESIGN

■DAW AVENUE
◎STEINBERG Cubase Pro 8
◎IMAGE-LINE FL Studio 11
◎ABLETON Live 9
◎APPLE Logic Pro X
◎AVID Pro Tools 11
◎TASCAM PROFESSIONAL SOFTWARE Sonar X3
◎PRESONUS Studio One 2

■column
◎無垢なるダイア、ここに眠る! の子
◎音楽クリエイターのためのイメージ・トレーニング! 中脇雅裕
◎Bedroomで逢いましょう。 Neat's
◎サンプル大学グルー部ビートメイ科 SUI
◎MUSIC SAFETY RESEARCH 奥田泰次
◎THE CHOICE IS YOURS 原雅明
◎素晴らしきビンテージの世界 三好敏彦
◎祐天寺浩美のお部屋一刀両断
◎音楽と録音の歴史ものがたり 高橋健太郎
◎俺のモジュラー・シンセ~Hataken
◎私の手放せない一品~ヤマモトショウのROLAND TD-30

■sound&recording review
◎NEW DISC
◎ENGINEERS' RECOMMEND
◎BOOKS
◎NEWS

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