FenderFender Telemaster Ace
Special Collaborate Model

野田洋次郎(RADWIMPS)とフェンダー、ギター・マガジン
三者によるスペシャル・コラボレート・モデル
稀少な“ホンジュラス・マホガニー”を贅沢に使用した
スペシャル・テレマスター“Ace”が限定45本で登場!

ご好評につき完売いたしました。

Fender Telemaster Aceの特徴
  • フロント・ピックアップ

    ▲ フロント・ピックアップにはセイモア・ダンカン製SP90を搭載している。ホンジュラス・マホガニーを贅沢に使用したボディとの相性もバッチリで、艶やかでコシのあるトーンを創出する。銀色に輝くルックスもクール!

  • リア・ピックアップ

    ▲ リア・ピックアップにはフェンダーカスタムショップ製ツイステッド・テレをマウント。エッジの効いた素晴らしいテレキャスター・トーンが特徴だ。SP90とのミックス・ポジションでは、太くてブライトなトーンを生み出してくれる。

  • 3ウェイのブラス製サドル

    ▲ オクターブ調整も可能な3ウェイのブラス製サドルも見逃せないポイントのひとつだろう。ジャズマスターにありがちな弦落ちやピッチの不安定さを解消しつつ、テレキャスター特有のきらびやかな響きを加えてくれる。

  • プレイ面で最も重要なネック

    ▲ プレイ面で最も重要なネックは、野田が手にした感触をもとに好みに合わせて削り出した特別なDシェイプだ。弾けば弾くほどプレイヤーの手に馴染んでくれることだろう。

【Specification】
●ボディ:ホンジュラス・マホガニー(ラッカー塗装)●ネック:ホンジュラス・マホガニー
●指板:ローズウッド●ピックアップ:ダンカンSP90(フロント)& カスタムショップTwisted Tele(リア)●フレット:21(ミディアム・ジャンボ)●ハードウェア:ホットロッド・ビンテージ・テレ●ブリッジ:3ウェイ・ブラス・サドルス
●付属:特製ハードケース●¥324,000

ご好評につき完売いたしました。

Special Interview #2
Story Behind The Telemaster Ace

“幻の1本”になる宿命を背負った特別なギターが生まれるまでの物語

 野田洋次郎(RADWIMPS)×フェンダー×ギター・マガジンのコラボレーションで生まれたスペシャル・モデルTelemaster “Ace”。ボディ材、ネック材に超稀少なホンジュラス・マホガニーを採用した1本で、RADWIMPSのHuman Bloom Tour 2017でもメイン・ギターの一角として使用され、大きな話題を読んだ。今回、この貴重なギターがどのようにして生まれたのか、そのストーリーを紹介する。

ホンジュラス・マホガニーがつなぐ点と点
事の発端は、Fenderの倉庫で長い間眠っていた、稀少な木材“ホンジュラス・マホガニー”が発見されたことにある。現在、ホンジュラス・マホガニーがどのような状況にあるか知っている者にとっては、発見という言葉が決して大袈裟でないことがわかるだろう。
 “見つかったと聞いた時は「これだけの良質な木材をどうしよう?」というのが率直な感想でした。今やホンジュラス・マホガニーは、その取り扱いが厳しく規制されている木材ですから、簡単に国外に持ち出せるものではないですし……。そこで、以前オリジナル・モデル、テレキャスター・マンハッタンでコラボレートしたギター・マガジンさんに声をかけたのが、出発点でした”。(Fender開発担当者)
 これが、2016年12月のことだ。同年8月、ギター・マガジンはフェンダーとともにテレキャスター・マンハッタンを企画し、発売している。ギター専門誌とフェンダーのコラボレーションによるかつてないテレキャスターは話題となり、限定の35本を即完売。マンハッタンは、すでに幻のギターとなっている。
 こうした経緯があったため、ギター・マガジン側もフェンダーとの新たなコラボの機会を探っていた。フェンダーからの連絡を受けたギター・マガジン編集長・尾藤雅哉氏に、あるアイデアがひらめく。
 “フェンダーがマホガニー材を使ったのは、テレキャスター・シンラインの一部のモデルだけで、しかもボディ材に使用した程度ですよね。だから、オール・マホガニーのテレキャスターはどうかな……と思いついた時に、ちょうどギター・マガジンで取材したばかりだったRADWIMPSの野田さんのことが思い浮かんだんです”。
 RADWIMPSの野田洋次郎──ボーカリスト、ギタリスト、ソングライターとして高い評価を受けているのはもちろんのこと、その一挙手一投足が日本中のクリエイターから注目されている、最も旬なアーティストといえる存在だ。
 “野田さんが、マホガニー製のTLタイプのギターを愛用しているのは有名な話なので、本家であるフェンダーのテレキャスター、しかもオール・ホンジュラス・マホガニーのモデルに興味はないか、打診してみたんです”。
 この呼びかけに、野田氏が応えた。ホンジュラス・マホガニーの発見、マンハッタンを通じて構築していたフェンダーとギター・マガジンの信頼関係、ギター・マガジンが野田氏を取材したタイミング、これらのすべての点がつながって、野田洋次郎×フェンダー×ギター・マガジンという、スペシャルなプロジェクトが立ち上がった。
なぜテレマスターなのか!?
第1回目のミーティングで、早くも話は思わぬ方向へ向かう。当初、全員の頭の中に漠然とあった“オール・マホガニーのテレキャスター”というイメージを、ギター・マガジンの尾藤氏がひっくり返したのだ。
 “ジャズマスターは、どうですか?”
 尾藤氏がちゃぶ台を返したのには、もちろん伏線がある。ギター・マガジンの取材を通して、野田氏が実はジャズマスター好きなこと、しかしジャズマスターならではの難しさ(ピッチや弦落ちの問題)に困っていることを知っていたのだ。
 “ルックスは、野田さんが大好きなジャズマスターで、サウンドやプレイ・アビリティの部分では信頼を寄せているテレキャスターを踏襲した“テレマスター”はどうでしょう?“(尾藤氏)
この提案について、Fenderマーケティング担当者が補足する。
 “テレマスターは、もともとマスター・ビルダーのジョン・クルーズがフェンダーカスタムショップで作っていて、2016年にはアメリカン・スタンダード・シリーズからオフセット・テレキャスターというモデル名で限定リリースしています。2016年の発売時には「いよいよ本家が!」と大きな反響があったのですが、テレマスターというギターは我々がカスタムショップで作っていたものなんですよ。そうしたことをご存知ない方もいるということもあって、フェンダーとしてテレマスターを改めてしっかりと作りたいと思いました。しかも、オール・ホンジュラス・マホガニーで作るとなれば、絶対に良くないわけがありません! これはぜひやりたいと、我々も考えました”。
 こうした提案を、野田氏も喜んで受け入れたという。ただし、問題はRADWIMPSが全国のアリーナ・クラスを回る大規模なツアー“ Human Bloom Tour 2017”を2ヵ月後に控えていることだった。
アリーナを揺らした“使うたびに良くなるギター”
 ここから、Fender開発担当者の奮闘が始まる。ホンジュラス・マホガニーを削っていく作業には、細心の注意が必要だ。いってみれば、木を削って木屑を捨てるのは、お金を捨てるのと同じ──それほど貴重な材なのだ。その素材の良さを活かすために、できるだけ薄く塗装する──まずはその点にのみ留意して試作品を作り、アッセンブリーも載っていないギターに弦を張る。
 “その時点で、すでにすごく良い音がしていたんです。だから、なるべくシンプルで、素材の良さを生かしたギターにしたいと思いました。ピックアップにはボディとの相性が良いP-90を、リアはテレキャスターの命ですからフェンダーカスタムショップ製のものを搭載しました。特にミックス・ポジションのトーン・バランスにも気をつけながらセレクトし、最終的にフロントにはセイモア・ダンカンのSP-90を、リアにはカスタムショップのツイステッド・テレを搭載しました。結果は、バッチリだったと思います”。
 野田氏からは、グリップに関する要望があった。野田氏は台形に近くエッジの部分が丸い、独特のDグリップを好む。それにあわせてフェンダーは手作業でグリップを削り出し、野田氏のチェックを受けて修正作業を行い、最終的に要望通りのネック・シェイプを作り出した。後日、完成したプロト・モデルをツアーで使っている野田氏がメール・インタビューに応じて “初めて手にした時から、手にとっても馴染む感じがした”と答えている。
 また、ピッチに関しても野田氏からはより正確なものが求められた。そこでフェンダーは、ビンテージ・ホット・ロッド・シリーズで使用したブラスの3ウェイでありながらオクターブ調整ができるブリッジを採用。テレキャスター・サウンドを保ちながら、正確なピッチを保つことに成功した。 2017年2月──完成したプロト・モデルがRADWIMPSのツアー直前のリハーサル・スタジオに届けられる。リハーサルではRADWIMPS全員の演奏の中でテレマスターAceのチェックが行われ(なんと贅沢な!!)、2月25日からのHuman Bloom Tour 2017で使われることが決定。実際にツアーでは「前前前世」や「トアルハルノヒ」、「おしゃかしゃま」、「セツナレンサ」などの楽曲で使用された。テレマスターAceについて野田氏は“使うたびに音が良くなっていく”と絶大な信頼を寄せている。
“幻の1本”になる宿命を背負ったギター
 Fender開発担当者は、ステージでこのギターが使われ、アリーナが揺れる光景に胸を熱くしながら、同時にこんなことを思ったという。
 “今では幻となっているオールローズ・テレキャスターも、こんな風に作られたのかなって……68年当時、ジョージ・ハリスンという人がいて、素晴らしいローズウッド材があって、限られた本数しか作られなかったギターなんですが、このテレマスターAceも、野田さんがいて、ホンジュラス・マホガニーがあって、ギター・マガジンさんのアイデアがあったからこそ作れました。でも限定45本でしょう。10年後には、このギターの存在価値がどうなっているのかな?ということも考えましたね”。
 ジャズマスター・シェイプの大きなボディを、ホンジュラス・マホガニーで作る──フェンダー制作担当者は、 “今後、同じ仕様、同じ価格で作ることは無理です”と語る。
 オールローズ・テレキャスターがそうであったように、このギターも幻のギターとなってしまうのかもしれない。限定わずか45本、すでにほぼ予約で埋まっており、手に入れられるチャンスはごくわずかだ。
 ホンジュラス・マホガニーを贅沢に使用したことで、将来“幻の1本”になる宿命を背負ったテレマスターAce。今この瞬間が手に入れる最後のチャンスで、迷っている暇はまったくない、ということを理解してほしい。
Special Interview #1
野田洋次郎(RADWIMPS)

“Human Bloom Tour 2017”では本器を手に、全国各地で素晴らしい熱狂を生み出した野田洋次郎。彼に新たな相棒=“Telemaster Ace”の魅力についてメール・インタビューで語ってもらった。

弾いていると新しいリフが出てくる。
心強い相棒ですね。

─このギターに初めて触れた時の第一印象から教えて下さい。  色っぽいなぁと。手にとっても馴染む感じでした。色合いも好き。

─その次にリハーサルで、愛用する機材と組み合わせてバンド・サウンドの中で鳴らしました。
感触はいかがでしたか?
 最初だったのでまだお互い探り合ってるようなところもありましたが、生まれたてとは思えないくらいの抜けの良さととても素直な響きでした。人同士でもだいたい第一印象でいろんなことがわかるように“あっ、なんかこいつ好きだ”という感触がありました。
─野田さんが“このギターは使うたびに音が良くなっていく”と話していたのが印象的でした。リハーサルを経たあと長いツアーを経験する中で、どのように音が育っていきましたか?
 今まさに神戸2日目の帰りでこれを書いています。ますます良くなっています。鳴ってほしいレンジ、欲しい音圧、抜けがツーカーになってきた。だんだん使う曲たちも増えてきて「05410-(ん)」、「トアルハルノヒ」、「おしゃかしゃま」、「セツナレンサ」で使用しています。これだけ幅広い楽曲に1本で対応できてることがまずすごい。RADにとてつもなく順応しています。
─相性が良いなと感じた機材を教えて下さい。  まずハイワットとの相性は良いです。ハイブリッドなのに、ちゃんと暖かさがある。弱くとか、優しくとか、弾いた時ちゃんと応えてくれる。今ツアーで僕はピアノもよく弾いていて、ピアノ的な指の感覚がとても好きなんです。強弱だけじゃない、弾きたい気持ちのまま音が出てくれるような。その感じがこのAceにもある気がします。
あと足下のマーシャル(編注:ガバナー)とDODのエフェクター(編注:OVERDRIVE PREAMP/250)ととても好相性です。ギターの本領がさらに発揮されます。
─今後、自身の創造意欲にどんなインスピレーションをもたらしてくれると感じていますか?  最近曲作りで、ギターから始まることが少なくなってきたので、まずはツアーが終わったら手元に置いていつでも気が向いたら弾ける距離感でいたいなぁと思います。楽器が変われば出てくるフレーズはまったく変わるので。リハで適当に弾いていてもやっぱり新しいリフが出てくる。クリーンと歪みのほんと絶妙な中間の音が気持ちいいので、そこを活かした開放弦とハンマリングを組み合わせたようなフレーズとか、とても気持ちいい。あと単純にコードをかき鳴らすだけでも。楽しみです。心強い相棒。

─本器を手に入れて鳴らす人へメッセージをお願いします!  自分の好きなフレーズ、弾き方、鳴らし方でギターの響き方はまったく変わります。それは自分の音楽がそのままギターの中に刻まれていくということ。とても素敵なことだと思うんです。ぜひ自分なりに鳴らして、育てていってあげて下さい。どんな音が鳴らされるのか楽しみにしています。

ご好評につき完売いたしました。