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消えぞこない
~メンバーチェンジなし!活動休止なし!
ヒット曲なし!のバンドが結成26年で日本武道館ワンマンライブにたどりつく話~
昨年、結成25年を迎えた“日本一のライブバンド”、フラワーカンパニーズ。95年に大きな期待を背負ってデビューを果たすも、6枚のアルバムと12枚のシングルをリリース後、2001年にひっそりとメジャーを離れる。
しかし、彼らは自らのレーベルを立ち上げ、休むことなくメンバーだけで機材車に乗り込んで年間100本を超えるライブを中心とする活動でリスタート。機材車の走行距離が増えていくごとに、ステージングはタフになっていき、いつしか若手バンドや、そのファン層からも“フラカンのライブはすごい”と評判になっていった。また、この当時にリリースした「深夜高速」が、口コミで広がっていき、代表曲のひとつとなったことも彼らの背中を後押しする。
2008年、『たましいによろしく』で7年8ヵ月ぶりにメジャー・シーンに復帰。以降、コンスタントに作品をリリースしながら、インディーズ時代と同様に機材車に乗り込み全国を回るスタンスを維持している。そして結成26年目を迎えた今年の12月19日、彼らは初の日本武道館ワンマンライブを敢行する。ボーカル鈴木圭介がステージ上で毎回高らかに叫ぶ“メンバーチェンジなし!活動休止なし!”のベテラン・バンドが激動の音楽シーンの荒波の中、消えそうで消えなかったのはなぜか?その答えが明かされる。 同時に本書では、彼らが行なってきた“バンド活動”を赤裸々に語ってもらった。ブッキング、ツアー、物販、レーベルや事務所との交渉……などなど。これらは“バンドで生活をしていこう”という者に向けての指南書であり、バイブルとなることだろう。
●第一章 フラワーカンパニーズ バンド・ヒストリー
元少年の歌 ~フラワーカンパニーズ結成前夜(1969-1989)
夢の列車 ~名古屋インディーズ時代(1989-1993)
孤高の英雄 ~上京、第一期メジャー活動前半(1994-1997)
夜明け ~第一期メジャ活動後半(1998-2000)
東京タワー ~四人だけでのリスタート(2001-2003)
深夜高速 ~代表曲の誕生と年間100本超のライブ(2004-2007)
終わらないツアー 〜第二期メジャー活動(2008-)
エンドロール ~震災とロックンロール(2011-2012)
夢のおかわり ~フラカン、日本武道館ライブへ(2015-)
●第二章 パーソナル・インタビュー
鈴木圭介/グレートマエカワ/ミスター小西/竹安堅一
●第三章 フラカンの“消えない”バンドDIY術
ベーシスト&リーダー、そして株式会社フラワーカンパニーズの代表取締役社長のグレートマエカワに、セルフ・マネージメントを通して得た“バンドDIY術”のヒントを教えてもらう。ライブのブッキング、ツアーの組み方、レーベル/事務所とのつきあい方……経験豊富なベテランの言葉は、“バンドで生きていこう”という若手バンドマンにとっても金言となること間違いなし。
●フラワーカンパニーズ作品紹介