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2019.03.25

真空ホロウ・MIZUKI「男女の会話をリズム体で表現」

text by リットーミュージック編集部

3/25(月)発売のリズム&ドラム・マガジン5月号では、男女3ピース・ロック・バンド=真空ホロウのドラマーで、スタジオ・ミュージシャンとしての顔も持つMIZUKIにインタビュー。彼女の正式加入後初リリースとなった新作『たやすくハッピーエンドなんかにするな』では、美しいメロディ・ラインの楽曲の中で、ドラムの独特なリズム・パターンや疾走感溢れるビートが光る。本誌インタビューから、彼女のルーツと新作での工夫をピックアップしてご紹介しよう。

サポートの仕事をしつつ
自分のバンドも組みたかった

●MIZUKIさんのご出身は北海道だそうですが、いつ頃上京されたのですか?

○2015年ですね。12年に川田まみさんのバック・バンドのオーディションに受かったんですけど、しばらくは北海道に拠点を置いていました。上京した理由は、もちろん利便性もありますけど、自分のバンドを組みたい気持ちもあって。

●もともと、スタジオ・ミュージシャン一本でやっていこうとしていたわけではなかったんですね。

○そうなんです。北海道は面積こそ広いけど人はあまり多くないので(笑)、その中からメンバーを見つけてバンドを組むのは難しく感じていて。"東京に行けば、人がたくさんいるから自分のバンドも組めるんじゃないか"と思ったところもあり、まずは2年やってみようと上京したんです。

●そこから、声優の田所あずささんをはじめ、あらゆるサポートの仕事につながっていったのですね。アニメ・ソングのドラムも結構叩かれたんですか?

○はい。アニソンはいろんなパートの楽器の音が強かったり、ギターが7本も入ったりするので「ドラムが聴こえない」と言われることがよくありました。

〜中略〜

●当初はサポートとして参加されていた真空ホロウですが、楽曲を初めて叩いたときはどんな印象を受けましたか?

○真空ホロウをサポートしていた鍵盤の方に声をかけてもらってサポートを務めることになったんですけど、真空ホロウは歌を聴かせるバンドなので、ドラムはかなりシンプルに叩かないといけないんだなと思いました。3ピースということもあって楽器の数が多くないから、アニソンの楽曲と同じ勢いで叩くとドラムが聴こえすぎてしまうんです。

女心を表現した詞まで
聴く人に届けたい

●MIZUKIさんが加入されて初めてのリリースとなる新作『たやすくハッピーエンドなんかにするな』ですが、真空ホロウのこれまでの作品とは違う、女性目線の歌詞というのが1つのポイントになっていますね。

○はい。女心を表現した詞まで聴く人に届けたいと思っているので、とにかく歌を大事にして、邪魔をしないドラムを叩きました。

〜中略〜

●M5「おんなごころ」でのドラムのストーリー展開はどのように考えていきましたか?

○詞が先行した弾き語りでできた曲なので、とにかくヴォーカルと歌詞のストーリー性を大事にしています。2コーラス目のAメロの歌詞には女性と男性の会話があるんですけど、どちらが話しているのかという区別をリズム体で表そうと思って。女性のところはドラムだけ、男性のところはベースだけを弾くという形で役割を分担しました。

本誌では、新作『たやすくハッピーエンドなんかにするな』についての続きはもちろん、影響を受けたドラマーや、彼女がYouTubeにアップしている"チャレンジ動画"に至るまで掘り下げて語ってもらった。彼女のこだわりのイエロー・スパークルが輝かしい愛用ドラム・セットもオールカラーでご紹介!
このインタビューの続きは、3月25日(月)発売の「リズム&ドラム・マガジン」2019年5月号にて!

▼「リズム&ドラム・マガジン2019年5月号」コンテンツ内容
https://www.rittor-music.co.jp/magazine/detail/3118119012/

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