図書の家選書5
「きみはほんとに ふしぎな人だ いったい」
「だからいったでしょう ベーターパロマから」
図書の家選書5は、飛鳥幸子のデビューを決定づけた漫画賞受賞作「彼女は宇宙人」(『週刊少女フレンド』1966年12号受賞発表)、デビュー作「100人めのボーイフレンド」(同66年16号)、「クレリアのすばらしい大冒険」(同66年47号) 、「恋は銀色」(同68年1号)の4作を収録。その完成度の高さはアマチュア時代から。SFから歴史もの、アイススケートだってお手のもの、バリエーション豊かな飛鳥ワールドが楽しめる初期短編が初の電子書籍化!
【目次】
彼女は宇宙人
100人めのボーイフレンド
クレリアのすばらしい大冒険
恋は銀色
描き下ろしマンガ あの頃のわたし#5
解説/図書の家
プロフィール
「図書の家選書」発刊にあたって
目次
投稿作「彼女は宇宙人」 扉
地球からの大使を選びに宇宙からやってきたパム。各所で混乱を巻き起した結果、彼女が大使として選んだのは……?
デビュー作「100人めのボーイフレンド」 扉
見知らぬ101人めの求婚者によって、ベルの前に次々と「あの歴史上の人物」が現れる……!?
作品解説ページ
飛鳥 幸子(あすか さちこ)
イラストレーター、マンガ家。1949年2月5日富山県生まれ。本名・彼谷幸知子(かやさちこ)。
高校2年の時、講談社のマンガ賞に入選し、66年『週刊少女フレンド』16号掲載「100人めのボーイフレンド」でデビュー。同誌にて「白いリーヌ」「フレデリカの朝」などを連載し人気を得る。また高校時代から描き始めた「怪盗こうもり男爵」シリーズは代表作のひとつとなる。70年代は集英社や小学館などの雑誌で活躍したが、80年代にイラストレーターに転向。独特のセンスに魅了されていたファンの眼前から突然消えてしまい、その単行本は入手困難となった。しかし2019年、立東舎より『決定版!怪盗こうもり男爵』が発行され、また飛鳥自身もX(旧Twitter)に登場、新作マンガ「LUNA」「エクソダス」「スターチャイルド作戦」をKindleにて発表し、旧来のファンを喜ばせた。なお、イラストレーターとしての仕事は仕事は「飛鳥幸子のホームページ」で見ることができる。
少女マンガに関する書籍の企画編集制作、デザイン、映像制作などを行っている。初出調査・作家検証は自己所有資料を含め実資料にあたることを信条としている。
立東舎では飛鳥幸子著『決定版!怪盗こうもり男爵』(2019)の他に『文月今日子の世界』(2023)、アンソロジー『マンガ化!世界文学 耽美とヒロイン』(山田英生と共同編集/2022)、『ザ・少女マンガ!忠津陽子の世界』(2021)、『かわいい!少女マンガ・ファッションブック』(倉持佳代子と共同編集/2020)、谷ゆき子著『バレエ星』他2作(2017-18)などを刊行。ほかに河出書房新社では少女マンガ家の仕事をまとめた『総特集シリーズ』(2015-23まで7冊)などを刊行している。