そよ風のマリー

図書の家選書8

そよ風のマリー

「わたしが間違っていたのかしら 伝統や格式にしばられたファッションがいやだっただけなの」

図書の家選書8は、20世紀はじめ、華やかなりしパリを舞台に、ドレスメーキングの世界に新風を巻き起こした少女の物語「そよ風のマリー」を収録。パリの文化が大きく花開いた“ベル・エポック”と呼ばれる黄金時代、ひとりの少女がファッションデザイナーとして奮闘する姿を飛鳥幸子が鮮やかに描きます。1975年に発売し、現在では入手困難な『レモンコミックス』のために描き下ろされた長編作、もちろん初の電子書籍化!

【目次】
そよ風のマリー

描き下ろしマンガ あの頃のわたし#8
解説/図書の家

プロフィール
「図書の家選書」発刊にあたって

目次

仕立屋の娘マリーは、パリで1番のデザイナーになることが夢。そんなマリーにドレスの仕事が舞い込んで……。

作品解説ページ

著者プロフィール

飛鳥 幸子(あすか さちこ)

イラストレーター、マンガ家。1949年2月5日富山県生まれ。本名・彼谷幸知子(かやさちこ)。
高校2年の時、講談社のマンガ賞に入選し、66年『週刊少女フレンド』16号掲載「100人めのボーイフレンド」でデビュー。同誌にて「白いリーヌ」「フレデリカの朝」などを連載し人気を得る。また高校時代から描き始めた「怪盗こうもり男爵」シリーズは代表作のひとつとなる。70年代は集英社や小学館などの雑誌で活躍したが、80年代にイラストレーターに転向。独特のセンスに魅了されていたファンの眼前から突然消えてしまい、その単行本は入手困難となった。しかし2019年、立東舎より『決定版!怪盗こうもり男爵』が発行され、また飛鳥自身もX(旧Twitter)に登場、新作マンガ「LUNA」「エクソダス」「スターチャイルド作戦」をKindleにて発表し、旧来のファンを喜ばせた。なお、イラストレーターとしての仕事は仕事は「飛鳥幸子のホームページ」で見ることができる。

企画・編集・制作

図書の家
https://www.toshonoie.net/

少女マンガに関する書籍の企画編集制作、デザイン、映像制作などを行っている。初出調査・作家検証は自己所有資料を含め実資料にあたることを信条としている。
立東舎では飛鳥幸子著『決定版!怪盗こうもり男爵』(2019)の他に『文月今日子の世界』(2023)、アンソロジー『マンガ化!世界文学 耽美とヒロイン』(山田英生と共同編集/2022)、『ザ・少女マンガ!忠津陽子の世界』(2021)、『かわいい!少女マンガ・ファッションブック』(倉持佳代子と共同編集/2020)、谷ゆき子著『バレエ星』他2作(2017-18)などを刊行。ほかに河出書房新社では少女マンガ家の仕事をまとめた『総特集シリーズ』(2015-23まで7冊)などを刊行している。


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