図書の家選書11
私もやろう! バレーをつづけよう!
ママといっしょにおどるわ!
少女マンガ黎明期、貸本を中心に大活躍していたマンガ家・むれあきこ。そんなむれあきこ作品からは、1958年に若木書房から貸本として発表されたバレエマンガ「おどれ白鳥」をピックアップ。有名バレリーナの母と、その後を継ぐべく努力する娘の葛藤と愛の絆を繊細に描いた感動作です!
※本書は発表当時の書籍を底本として復刻しています。ノンブル表記を原本そのままにしている作品があります。
色についても現状の書籍の状態をほとんどそのままにしており、ページの傷みや破れ、シミなどを含んでいる場合があります。
本書には、現在の観点から見ると差別用語と取られかねない表現が含まれていますが、原文の歴史性を考慮してそのままとしました。
【目次】
おどれ白鳥(1958年)
作者のことば/むれあきこ
解説 貸本マンガとは/想田四
作品解説/図書の家
プロフィール
「図書の家選書」発刊にあたって
目次と扉
目次
美香の母は有名バレリーナ。母のレッスンはそれはそれは厳しく、美香は気が重いのでした。
むれあきこ
マンガ家。1934年11月23日兵庫県生まれ。
1951年、16歳の時『神戸又新日報』掲載の「又子と新ちゃん」でデビュー。翌52年から『神戸新聞』などに4コママンガを連載した(みやざきあきこ名義)。ストーリーマンガを志向し、手塚治虫の世話で水谷武子、楳図かずおらと同好会を作った。55年に上京し『少女クラブ』など雑誌にも作品を発表したが、やがて若木書房やきんらん社などの貸本単行本や貸本短編誌での仕事が中心となる。若木書房の人気レーベル「ひまわりブック」ではシリーズ第1巻をはじめ21作品を担当するなど描き下ろし貸本単行本の総数は100冊以上。水野英子のアシスタントも務めた。水野発起の「少女マンガを語る会」メンバー。
少女マンガに関する書籍の企画編集制作、デザイン、映像制作などを行っている。初出調査・作家検証は自己所有資料を含め実資料にあたることを信条としている。
立東舎では飛鳥幸子著『決定版!怪盗こうもり男爵』(2019)の他に『文月今日子の世界』(2023)、アンソロジー『マンガ化!世界文学 耽美とヒロイン』(山田英生と共同編集/2022)、『ザ・少女マンガ!忠津陽子の世界』(2021)、『かわいい!少女マンガ・ファッションブック』(倉持佳代子と共同編集/2020)、谷ゆき子著『バレエ星』他2作(2017-18)などを刊行。ほかに河出書房新社では少女マンガ家の仕事をまとめた『総特集シリーズ』(2015-24まで8冊)などを刊行している。