sound studio PACKS
桒原 篤(くわはら あつし)さん
今回、新松戸店のS1スタジオをお勧めしたのは、ドラムの収録ということですので、ある程度広さがあること、音があまり反響しすぎないこと、機材を入れて作業しやすい部屋ということで選ばせていただきました。常設キットは横長の部屋の中央に置いてありますが、動画の“引き”を十分に取りたいということでしたら、ドラム・マットを動かして縦の奥行きを生かして撮影することも可能です。音の収録に関してもスタジオパックスは非常に充実しておりまして、ドラム・レコーディング用マイクは1本だと¥100~200/1h、バス・ドラム、シンバル×2、タム×3、スネア・ドラム、ハイハットの一式でも¥500/1hというリーズナブルな価格で提供しております。PCなどはお客様の持ち込みとなってしまうのですが、最近始めたサービスで、例えばこの新松戸店に弊社のレコーディング・エンジニアを派遣して、インターフェースなどを用意してもらい録音することも可能です。こちらも¥1,500/1h(マイク・レンタル料とは別料金)となっているので、非常にお勧めですね。こういったサービスを利用されているお客様は多く、毎年誌上ドラム・コンテストのレコーディングは何組か録らせていただいているんですよ。新松戸は東京からもアクセスが良いですし、もちろん柏方面からも近い立地ですので、ぜひ利用していただきたいですね。
Special Report
ここでは、コンテスト応募経験もあるという、気鋭の3ピース・バンド=eteの小室響に、S1スタジオへ入ってもらいどのような撮り方がお勧めか、レポートしてもらった!
Profile●こむろひびき:ポエトリー・リーディング×ギター・ロックを軸に独自の音世界を展開する3ピース・オルタナティヴ・ロック・バンド、eteのドラマー。吹奏楽部でパーカッションを担当していたこととドラマーである実父の影響で15歳よりドラムを始める。尚美ミュージックカレッジ専門学校卒業、Bonney Drum Japanエンドーサー。影響を受けたドラマーは松下マサナオと阿部将大。
実は僕自身も、誌上ドラム・コンテストに応募したことがあるんです。当時は本格的な録音機材を全然持っていなくて、すべてiPhoneで撮っていました。そのとき応募した動画は真上から撮影したものだったんですけど、いろいろとアングルを試していく中で、(真上からのアングルが)自分のパフォーマンス的に合っていると思ったんです。あと、ポイントになったのは今回紹介したように、鏡を背にすることで足の動きも見えるように撮ったんですけど、理由はそうすることで手元も足元も1つのカメラで全部補えるからです。録音機器に関しては、僕もライヴのモニターで活用しているヤマハのEAD10をはじめ、今は簡易的に良い音で録れる機材が本当に充実しているから、今回応募できる人はうらやましいです(笑)。
今回試させてもらったS1スタジオでは、やっぱりドラム・レコーディング用マイク・セットは借りてみたいですね。タム類やシンバルそれぞれにマイクを立てて録るのはセルフではやったことがないので、どんなクオリティになるのかも楽しみですし。もちろん、エンジニアを派遣するサービスを利用して、プロに任せてしまうのも良い作品を収録する近道だと思います。ドラム・キットをはじめ、機材も良いものが揃っていて、そういった面でもモチベーションは上がると思いますし、練習だってはかどると思います。“叩いてみた動画”を収録する際にも、綺麗なスタジオの方が画的にも観ていて良いですよね。僕もそういう基準でスタジオを選んでいます。ドラム・コンテストと聞くと、敷居を高く感じたり、“無理”と思う人もいると思うんですけど、今は録音機材の進化で収録そのものが簡単になってきているし、それなりのクオリティで作れると思います。自分の実力を試せる場でもあると思うので、気軽に撮って応募してほしいなと思いますね。