リットーミュージック

エンジニア直伝!
クリエイターのための
ミックス&マスタリング
最新テクニック

2018年7月19日発売『エンジニア直伝!クリエイターのためのミックス&マスタリング最新テクニック』に対応した音源をこのページから試聴できます。

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“トランジェント”を知ればMIXが変わる

音というものは、“アタック→ディケイ→サステイン→リリース”の4つの成分が順につながることで構成されています。こうした音の時間的な変化は“トランジェント”と呼ばれ、念頭に置くことでミックスの結果が見違えるように良くなります。本企画では、トランジェントとミックスの深い関係について、エンジニアのカンガルーポーこと中村公輔氏が解説。誌面の内容に沿った音例を用意しましたので、記事とともにお楽しみください。
※トラック名のページ数は雑誌に初出時のものです。書籍内のページ数とは異なります

理論と実践で学ぶ32ビット浮動小数点

近年、制作においてよく耳にする32ビット浮動小数点(フロート)という用語。この意味を正確に理解しているクリエイターは少ないのではないでしょうか? この用語が意味するところと、実際の制作における影響を考察しましょう。
本企画の対応ファイルは以下のリンクよりダウンロードできます。
https://rittor-music.jp/soundlib/sr2016feb32bit.zip

コンプは“動作タイプ”で使い分ける!

コンプにはVariable MU、Opto(光学式)、FET、VCA、デジタルなどの方式があり、プラグインのコンプもこれらをモデリングしたものがほとんどです。さまざまなタイプがある分、どんな用途にどのタイプを選んだらよいのか、よく分からないという方も多いでしょう。
そこでこの記事では、音の処理例とともに、さまざまな使い分けを紹介しています。解説を本書で確認しながら、この処理例を聴いて、コンプ使い分けのコツをつかんでください。

“達人”はコンプをこうかけている!

数あるエフェクトの中でも“使いこなすのが最も難しい”とされるのがコンプレッサー。各パラメーターの働きは分かっていても、実際にほかのパートと混ぜた際にカッコ良くかけるのは難しいものです。本企画では音圧アップを目的にするのではなく、“グルーブや音質を変えるエフェクト”としてのコンプレッサーにフォーカス。生バンドのマルチ素材をプラグイン・コンプで処理することで、アンサンブルの中で各パートを“カッコ良く”聴かせるためのテクニックを音源連動で解説します。講師は大橋トリオ、星野源などの諸作でグルーブ感あふれるミックスを披露してきた早乙女正雄氏です。

サチュレーションでミックスが変わる!

プロのエンジニアの発言には、よく“ミックスでひずませて音を太くする”といった表現が出てきます。そこで彼らが言う“ひずみ”とは、ロック・ギターのディストーションのように“明らかにひずんでいると分かるもの”と違うことがしばしばあります。そんなひずみ=サチュレーションにはどんな効果があるのか、そしてこれをDAWソフトの中だけで扱うことができるのかを考えていくのがこの企画。音を太くしつつ、バラバラな音をひとまとめにするといった魔法のような効果をエンジニアの飛澤正人氏の解説と作例で体感しながら、自分自身のミックスに応用してみましょう。

今っぽいリバーブの使い方

2010 年代以降、ヒップホップ/ビートミュージックがエレクトロニカやアンビエントと交配していく中で、チルウェーブやオルタナティブR&Bといったジャンルが台頭。FKAツイッグスやピュリティ・リングなどはエッジィなポップスとしての認知を得るまでになりました。そうした作品に顕著なのが、リバーブなど空間系エフェクトを多用したトリッピーな音像。この記事ではSUI 氏を講師に迎え、プラグイン・リバーブを使って“空間”を音付きでシミュレート。ディレイ、フィルターなどの合わせ技も含めて、今っぽい空間の作り方を会得してしまいましょう!

マルチバンド・プラグイン攻略ガイド!

近ごろはさまざまなエフェクトがマルチバンド化を遂げ、プラグインとして発売されていますが、“便利そうだけどイマイチどう使っていいのか分からない……”と思っている人も多いようです。そこでこの記事では、エンジニアの中村公輔氏にマルチバンドのコンプ/ダイナミックEQ/エキサイター/ディストーションの攻略法を解説していただきました。以下にアップした音源ファイルでは「原音→エフェクト処理した後の音」といった形で、各プラグインの効果を確かめることができます(元音/処理後の変わり目にはピアノの単音が入ります)。
※トラック名のページ数は雑誌に初出時のものです。書籍内のページ数とは異なります

ネット時代のマスタリングを考える

インターネット上にはかつてない数の楽曲があふれていますが、"マスタリング"という工程を経ないままアップされる楽曲も多く、果たしてそれは本当に"人に聴かせる"ことを意識したものになっているでしょうか? エンジニアの三好敏彦氏に3タイプの楽曲(エレクトロニカ、ロック、ベース・ミュージック)を実際にマスタリングしていただき、その手法を解説いただきました。