この日はみんなにとって“何かが始まる日”。そんな日に、俺が燃えないわけないだろ?
●難波さんとは誌面での対談が初対面だったそうですが、そのときの印象は?
○もちろん難波君の存在は知っているし、彼がやってきた音楽も当然知っていて。でもね、いつの日か出会うことがあるだろうなと思っていたんだ。ベーマガで対談したのが、まさにその日だったんだよね。この取材の日まで、決して“分け隔て”みたいなものを自分たちで作ったわけではないけど、今まで交わらなかったことすら不思議なことで。それは俺自身も嬉しかったし、そのときはかなり核心まで話せたね。
●実際、いろんな面で共通点が多かったのでは?
○そうだね、同世代っていうことだけじゃなく、聴いてきた音楽や影響を受けてきたものは遠くはないと思うんだ。俺たちにしかわからない、にじみ出る熱量や“匂い”みたいなもの、難波君からは会った瞬間からそれを感じたよ。
●“ストリートの匂い”みたいなものも、おふたりの共通点だと思います。
○これはあまり言ったことがないことなんだけど、LUNA SEAってテレビから映し出されるバンド像や、バンドが大きくなってから映ったイメージっていうものに支配されていた面もあったと思うんだよね。でもね、俺自身はみんなも知ってのとおり、ずっと昔から……ライヴハウスを登りつめていった頃から、さっきも言った“匂い”や“熱”っていうものに敏感で、そういうものに育てられた人間でね。それを例えばテレビやラジオなど、お茶の間にいる人たちが見ている場所で、ぶちまけちまえって思ってた人間なんだよね。ロックバンドって、教わって始まるものじゃないじゃない? どれだけ“匂い”を伝えたいかっていうことから始まるものだと思うからね。
●ベーシストとして、難波さんに対する印象は?
○自分自身の思いを、一音一音に叩き込むベーシストだと思う。そこに彼自身の、ベースを弾く理由があるんだろうな。そして、彼の歌うメロディや言葉と同じ速度で低音のアプローチがあって、ひとつの塊になる。それが痛いほどに伝わってくるよね。だからこそ聴いた人を熱くさせるんだろうし、誰しもの心も打ち抜くんじゃないかな。
●難波さんのファンに対して、自分のどういったところを見てもらいたいですか?
○“どうやって魅せられるか”っていうよりも、“俺自身がどういうふうに感じられるか”を共有したい。で、この日は、俺自身にとって“何かが始まる日”なのかなって思う。そんな日に俺が燃えないわけないだろ(笑)? ベース・マガジンの表紙をやった日から、ものすごく自然に始まって、このイベントに辿り着くわけでしょ? すべてにおいてオープンで、テンションの高いイベントになるんじゃないかな。今回のイベントを通じてより深くつながれたらすごくいいなって思うんだ。実際、多くを語り合わなくてもわかり合えちゃうような存在だと思うしね。そして、お互いにデカい音を鳴らして会場を揺らしたとき、観に来てくれた人たちにとっても、また新しい何かが見える気がするよ。
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