キーボード・マガジン 2004年04月号

■表紙＆巻頭
坂本龍一

久々となるオリジナル・アルバムを完成させた坂本龍一。その新作『CHASM』とは、クラシック～テクノ～ブラジル音楽など、坂本のキャリアの集 大成となる"入魂の一作"であることは疑いなく、グルーブひとつハーモニーひとつをとっても実に隙のない仕上がりだ。そこで、彼が在住するニューヨークへ 突撃取材を敢行。インタビュアー山下邦彦によって、新作『CHASM』に至る音楽観が、坂本龍一の現在の心境が明らかにされることとなった。ロング・イン タビューや楽譜を中心にした『CHASM』全曲解説、さらにはプライベート・スタジオ紹介も掲載するという大特集！

■創刊25周年記念カウントダウン企画（3）
シンセ・リードで決めろ！
～音作り＆ボイシングのヒント満載！【CD連動】

ぶ厚いシンセ・リード・サウンドで自由にソロを弾きまくることは、いつの時代もキーボーディストにとっては憧れ。かつての花形キーボード・プレイ ヤーは必ずといっていいほどソロの名手でもありました。最近流行りのロック、ポップス、ダンス・ミュージックにおいて、キーボーディストがリードを弾きま くるシーンはめったにお目にかかれなくなりましたが、シンセの王道はやはり手弾き！　ということで本特集はシンセサイザー本来の使い方とも言える"シン セ・リードを弾く"という行為を再考してみました。付属のCDを聴きながら、シンセ・リードの魅力的な世界を楽しんでください。

■新製品速報
The 2004 NAMM Showレポート／KORG Triton Extreme【CD連動】
／ROLAND Fantom-Xシリーズ【CD連動】 etc.

アメリカ・アナハイムで毎年行われるNAMM Show。今年も世界中の楽器メーカーが注目の新製品を引っさげて参加し、開催された。そんな中から特にキーボード関連の展示に焦点を当て、誌上で紹介し た。ソフト・シンセやオーディオI／Oの出展が目立つなか、KORGとROLANDはそれぞれ新しいワークステーションを発表。KORG TritonExtremeとROLAND Fantom-Xシリーズについては、デモ・ソングをCDに収録。スペックや使用感を詳しくレポートした。

■名手の横顔　～第2回　倉田信雄

昨年からロング・セラーを続ける森山直太朗の「さくら（独唱）」。そのビデオ・クリップでアップライト・ピアノを奏でるピアニストを記憶にとどめ ている人も多いことだろう。彼が今回の主役だ。直太朗の母、森山良子をはじめ、さだまさし、中島みゆきなど主としてフォーク系のアーティストのサポートを 長年務めてきた。最近ではMISIA、吉田美奈子、椎名林檎らのアルバムにも彼の名前がクレジットされている。こうして、彼が関わってきたアーティストを 挙げていくと、歌唱力に定評のあるボーカリストの名前がズラリと並ぶ。歌心を理解し、歌の魅力を引き出す能力に長けたプレイヤーであることの証明だろう。 今回取材で話を伺っていても、ときには涙を浮かべながら遙か昔に思いをはせる姿が印象的だった。その豊かな想像力がボーカリストへの感情移入を促し、数々 の名演を生む原動力となったのではないだろうか。「名手の横顔」第２回目は、そんな倉田信雄にスポットを当ててみた。

■インタビュー
ジェイミー・カラム
小川文明
ヴィタリ・クープリ
サム・ヤヘル

■Organプレイヤー・ファイル
ミッキー吉野

■Live Keyboard Setting
Do As Infinity
佐藤博

■PRODUCTS REVIEW
CLAVIA DMI Nord Mudular G2
EDIROL PCR-1
MFB SynthII

■セミナー
ポピュラー・ピアノ奏法のルーツを求めて　by デイヴ・リミナ
ジョーダン・ルーデス（ドリーム・シアター）のアドバンスト・テクニック
超パノラマ的★コード・ワーク発想法　by 坪口昌恭

■コラム
One Thousand 21st Century Keyboards　by 堀江博久
Ratty Finesses Show～ソフトウェア音源の最新事情を探る　by 松前公高
ピアノ解体新書　by 三柴理＆Clara
ジャズ・ピアノつれづれ話　by 佐山雅弘
ピアノマン、転がる　by リクオ

■マンスリー・スコア
Tommy February6「MaGic in youR Eyes」（バンド譜）

■復刻！ビンテージ・スコア
クイーン「輝ける７つの海」（バンド譜）
クイーン「ダンサー」（バンド譜）
オールマン・ブラザーズ・バンド「ジェシカ」（バンド譜）

■Avec Piano Score（ピアノ譜）
Dreams Come True「やさしいキスをして」