MAGAZINES

サウンド&レコーディング・マガジン 2005年8月号

定価1,026円 (本体933円+税10%)
発売日2005.07.15
品種雑誌
仕様A4変形判 / 336ページ / 小冊子(スタイル別オーディオ・インターフェース導入ガイド)付き

この商品は現在、在庫切れとなっております。

内容

表紙:ブライアン・イーノ

■表紙/巻頭アーティスト
ブライアン・イーノ


巨匠が28年ぶりのボーカル作品を発表
プライベート・スタジオにて音楽制作について語る

・ブライアン・イーノ独占ロング・インタビュー
・最新プライベート・スタジオ・ショット初公開
・立川芳雄氏による「イーノの足跡&ディスコグラフィー」

ロキシー・ミュージックのビジュアル・ リーダーに始まり、"アンビエント・ミュージック"の第一人者、U2やデヴィッド・ボウイをヒットへ導いた名プロデューサー、そしてさまざまなアーティス トと新たな音を追求し続ける先鋭音楽家など、幾つもの顔を持つ巨匠、ブライアン・イーノ。これまで彼が切り開いてきた道を、どれだけ多くのアーティストが たどってきたことか。彼が開拓した環境音楽の分野では言うまでもなく、現代のポップスやダンス・ミュージック界においてもその影響は明らかだ。

そんな巨匠が約8年ぶりにソロ・アルバム 『アナザー・デイ・オン・アース』を完成させたというビッグ・ニュースが舞い込んできた。しかもソロ作としては約28年ぶりとなるボーカル・アルバムだ。 ミニマルながら徐々に姿を変えていくオケは、アンビエントやエレクトロニカといったジャンルでは縛れない自由な音像を作り出し、そこへ彼のみずみずしい ボーカルと、柔らかな手触りのシンセが重なり楽曲を彩る。これは、まさにイーノが満を持して提示した21世紀のポップス・アルバムと言っていいだろう。

そこで、我が編集部がイーノへの接近を試みたところ、彼のプライベート・スタジオでの取材が実現した。そこに広がっていたものは、長きにわたり EMSシンセを愛用してきた彼からは考えられないような、コンピューター・ベースのミニマムな環境であった……。貴重なイーノの肉声と他では見られないス タジオ写真の数々、そしてこれまでの彼の足跡も振り返りながら、イーノの世界を存分に味わっていただきたい。

■特集
アナログ・サウンド再検証
~なぜそれを"温かい音"と感じてしまうのか?


デジタル技術がレコーディングの現場に浸 透し、自宅録音でもDAWが当たり前のように使用されるようになった昨今、1960~1970年代のアナログ機材を用いて作られたサウンドへの再評価の気 運は年々高まっている。現に本誌でも、"良い音"を言葉で表現しようとする際に"温かい音" "アナログっぽい"というタームはよく使用されているし、ビンテージ機材をシミュレートしたアウトボードやプラグインの新製品は引きも切らない。だが、一 口に"アナログ・サウンド"と言っても、具体的にはどういった音を指すのだろう? 単に高域が落ち気味でナロー・レンジな音色が"アナログ"なのだろう か? 私たちはイメージだけで"アナログ"を語ってはいないだろうか? 本特集ではエンジニアとして長いキャリアを持ちアナログ・レコーディングにも造詣 の深い早乙女正雄氏を講師に迎え、当時の録音があのような音像になったメカニズムから、現在のDAWを用いた宅録環境への応用までを語っていただいた。併 せてD.O.I.、松本靖雄両氏にも話を伺い、多角的な視点から"アナログ・サウンドの正体"を浮き彫りにしたい。

■特別企画
録りもライブも"これ1本"
ハンドヘルド・コンデンサー・マイクが欲しい!


コンデンサー・マイクと言えば"箱入り 娘"のような印象だろう。湿度管理されたスペースに丁寧に置かれ、スタンドに設置される際もショックマウントがしっかりと防備……しかし、そんな時代は既 に終わりつつあるのかもしれない。ここに来て老舗メーカーから新進ブランドまで、一気にハンドヘルド・タイプのコンデンサー・マイクをリリースし始めたの である。そこで本企画では、ブースに入ってのレコーディングからステージに立ってのライブまで、これらのモデルがどういった傾向を持っているのかをシビア な音質が求められる人の声をソースに試聴。しかも、その声というのは男性ボーカル/女性ボーカル/男性ラッパーの幅広い3タイプだ。自分の財布と相談しつ つ、ぜひあなたに最適なモデルを見つけ出してほしい!

■CLASSIC TRACKS vol.28:ザ・フー
キース・ムーン最後の参加作
『フー・アー・ユー』の制作現場を振り返る


ビートルズやローリング・ストーンズとと もに、多くの若手UKロック・バンドが口をそろえてフェイバリット・アーティストに名前を挙げるザ・フー。前者の2バンドに比べると世界的な知名度はやや 劣るかもしれないが、モッズ・バンドとしての成功、そして早くからシンセを導入した革新的なサウンドは、今なお多くの人々に多大な影響を与え続けている。 ここではオリジナル・メンバーであるキース・ムーンの最後の参加作品となった『フー・アー・ユー』(1978年)から「フー・アー・ユー」をクローズ・ アップ。本作のプロデューサー/エンジニアを手掛けたジョン・アストリーに、当時のレコーディングの模様を振り返ってもらおう。詳細なレポートと写真で当 時の制作現場を明らかにする。

■インタビュー
岩井俊雄
オウテカ
電気グルーヴ×スチャダラパー
マッドロック
グルーヴライン
ニコレット
イーストエンド
ジャカロープ
GIORGIO 13 (So' Fly)

■レポート
コンサート見聞録:忌野清志郎& NICE MIDDLE WITH NEW BLUE DAY HORNS
スタジオ・レポート:ギャラクシー・スタジオ
ライブ・スペース訪問:浅草 KURAWOOD

■新製品レビュー
EDIROL CG-8
ADAM The Artist
TELEFUNKEN RFT M16
LEXICON MX200
ALTO CLE8.0
TMD 670 Super Plus
UNIVERSAL AUDIO 4110
KORG D4
ADK Hamburg Edition
DIGIDESIGN D-Command
CAKEWALK Project5 Version2
プラグイン・レビュー soft machine
・SONALKSIS CQ-1
・SONALKSIS DQ-1
・SONALKSIS SV-315
・SONALKSIS SV-517
・SOUNDTOYS Echoboy TDM

■連載セミナー/コラム
明解! 目で見るサラウンド講座 加納洋一郎
0から始めるレコーディング! CUBE JUICE
目指せ! PAキング 佐藤恭一
良い音を作るためのデジタル・オーディオ基礎知識 山口雅彦
素晴らしき電源ケーブルの世界~特別編 三好敏彦
月刊 宅&録マガジン 佐藤洋介
CM音楽の作り方 瀬川英史
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~音楽制作を陰でささえるクリエイター集団 土屋真信
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