MAGAZINES
内容
表紙:ヤン富田
■表紙:ヤン富田
スティール・パン奏者、世界一早くサンプリング科学を極めたヒップホップ・プロデューサー、電子音楽家……そのどれもが真実であるが、それは一面の真実でしかない。ヤン富田の長年にわたる活動を通して言えるのは、音楽への愛情と研究者としての絶え間ない探求心をより所に、チャーミングかつ“未来の古典”とも言える普遍性の高い作品をリリースし続けているということ。オリジナル作としては8年ぶりとなる『フォーエバー・ヤン ミュージック・ミーム2』は、これまでの膨大なインタビューやアーカイブから発言や原稿を厳選して構成された書籍『フォーエバー・ヤン ミュージック・ミーム1』のサウンドトラックとも言える、彼の音楽変遷をギュッと凝縮したようなEPだ。今回はプライベート・スタジオ=オーディオ・サイエンス・ラボラトリーを訪ねロング・インタビューを敢行するとともに、5月26日に六本木SuperDeluxeで行われたリリース・パーティの現場に潜入。たぐいまれな音楽家の制作の本質に迫りたい。
■特集
プロも夢中になるミックスの秘薬、コンパクト・エフェクターが効く!
ギタリストやベーシストなら誰もが持っているコンパクト・エフェクターが、ミックスにも使えるって知ってましたか? 実は多くのプロ・エンジニアが、アウトボードや定番プラグインでは再現できないそのサウンドに魅了されているのです。この特集では、そんなエンジニア5人に登場いただき、コンパクト・エフェクターの魅力やミックスでの使用例をたっぷりと語っていただきました! ミックスがマンネリだと悩んだら、彼らの使い方を参考にしてみてください! この特集を読めば、あなたもコンパクト・エフェクターのとりこになるはず!
■特別企画
24ビット/96kHz時代にそろえたい、プロが使えるプリアンプ23機種
コンピューターやデジタルI/Oの性能が上がり、今や24ビット/96kHzなど高解像度でのレコーディングは当たり前のように行われている。入力音が“そのまま”録れるようになったことで、ADコンバートする以前のサウンド・メイク、その精度やバリエーションがプロ・スタジオにもあらためて求められているのではないだろうか。そこで、今回はその音の入口となるプリアンプに焦点を当ててみた。選定基準はあくまでもプロが使えるクオリティのものということで、1chあたり10万円以上の2ch~4chプリアンプ23機種をピックアップ。生楽器の録りを得意とされている橋本まさし、ラインものの流し込みが多いという村田智宏の両氏に全機種を実際にスタジオで使用していただき、クロス・レビューを掲載する。いまだにビンテージものが根強い人気を誇っているプリアンプ市場だが、現行機種でもこれだけのサウンド・バリエーションがあることが伝われば幸いである。
■Classic Tracks
ダイアー・ストレイツ「マネー・フォー・ナッシング」
イギリス出身のロック・バンド、ダイアー・ストレイツが1985年に世に送り出した最大の成功作『ブラザーズ・イン・アームス』は、米国だけでも 900万枚、全世界では2,500万枚以上という素晴らしいセールス記録を達成したモンスター・アルバムだ。中でも「マネー・フォー・ナッシング」は、スティングがゲスト・ボーカルとして参加していることでも知られる彼らの代表曲である。ボーカルのマーク・ノップラーとともにアルバムのプロデュースを手掛けけたほか、エンジニアリングも担当した陰の功労者、ニール・ドーフスマンの言葉を借りながら、その制作風景に迫っていく。
■イベント・レポート:i-WARP
エイフェックス・ツインやスクエアプッシャー、LFO、プラッド、オウテカ… …シーンに大きな影響力を与えた偉才たちを数多く送り出し、17年以上の長き に渡って充実したリリースを続けてきたUKのレーベルWARP。創設当時はテクノ 系として脚光を浴びていたが、ドラムンベースやロックなどに加え映像作品を 発表するなど、まさにジャンル/表現形態に捕らわれない独自のレーベル・カ ラーを打ち出すことに成功している数少ない存在である。そんな同レーベルが 主催するオールナイト・イベント“i-WARP”が去る5月末に東名阪の3カ所で 開催された。気になる出演者は……UKテクノ重鎮であるLFOやプラッドをはじ めとして、ワゴン・クライスト名義でも多くのファンを持つルーク・ヴァイバ ートやデトロイト出身の新鋭ジミー・エドガー、そして個性的でキッチュなト ラックで知られるジャクソンのソロ・ユニットという所属アーティストたち5 組。それに加え、同レーベル・オーナーのスティーブ・ベケットまでもが大挙 来日し、ライブ/DJを披露したのだ。このコーナーではageHa@STUDIO COASTで 行われた東京公演の模様を参加アーティストのコメントおよび使用機材の紹介 を交えながらレポートしていく。
■スペシャル・レポート:高橋幸宏Talk&Live Event@Apple Store Ginza
今春、実に7年ぶりとなるソロ・アルバム『BLUE MOON BLUE』を発表した高橋 幸宏。この新作はグリッチ・ノイズや生楽器、そして高橋のボーカルが解け合 う極上のポップス作品に仕上がっており、エレクトロニカ通過後の歌ものとし て高い評価を得ている。そんな高橋が去る5月4日(木)にApple Store Ginzaで開催されたイベント“Apple Store, Ginza+Sound&Recording Magazine work shop”に出演。新作に関するトークやゲストを交えたライブを 繰り広げ、会場には多くの来場者が詰めかけた。さらに、このライブ音源は既 にiTunes Music Storeで配信されており、こちらも話題となっている。このコ ーナーではイベントの模様とライブ音源のミックスに関する詳細をレポートし ていく。
■people
◎ドナルド・フェイゲン
◎プライマル・スクリーム
◎ソニック・ユース
◎ザ・ラカンターズ
◎須永辰緒
◎ブルックビル
◎リッチ・メディーナ
◎ロン・セクスミス
◎iLL
◎STRUGGLE FOR PRIDE
◎KAMA AINA
◎デヴィッド・ペンサド
◎Mr. Bonzai's Talking::ロジャー・ニコルス
■reports
◎コンサート見聞録:KREVA/東京事変
◎マスタリング・スタジオ・レポート:FLAIR 211 ROOM
◎セミナー・レポート:デジタル伝送システムの現在
◎ライブ・スペース訪問:横浜club Lizard
■new products
◎KORG D888
◎SE ELECTRONICS Z5600A
◎TAPCO Mix100
◎NEVE 8816
◎ROLAND RH-300
◎SYMPHOTEC SN-2/OMS-7
◎BOSS RC-50
■l oad test
◎PIONEER DJM-800
■new products preview
◎GENELEC DSP Monitoring Systems
■sound 0-1 コンピューター・ミュージック&アート
◎topics
◎NATIVE INSTRUMENTS Kore
◎ALLEN&HEATH Xone:3D
■soft machine プラグイン・レビュー
◎PSOFT ChronoStream 2DX
◎TRILLIUM LANE LABS TL Aggro
◎TRILLIUM LANE LABS TL AutoPan
◎TRILLIUM LANE LABS TL Drum Rehab ◎UNIVERSAL AUDIO Precision Equalizer
■people & tools
◎中田ヤスタカ(capsule)
■workshop
◎Oscillation For Neighborhood Psycho 澤井妙治
◎魁Reaktor道場 NUMB
■avenue
STEINBERG Cubase SX
ABLETON Live
DIGIDESIGN Pro Tools LE
PROPELLERHEAD Reason
CAKEWALK Sonar
■beginner
◎リズプロ! Watusi
◎バンド・レコーディング入門物語 鈴木鉄也
■seminars
◎明解!目で見るサラウンド講座 加納洋一郎
◎良い音を作るためのデジタル・オーディオ基礎知識 山口雅彦
◎素晴らしき電源の世界 三好敏彦
◎CM音楽の作り方 瀬川英史
◎録音の匠 脇田貞二
■column
◎A LOG-BOOK 半野喜弘
◎そこのにいさんどこ向いてんのよ 戸田誠司
◎電気オンチのためのBluesな自作エフェクター講座 畑野貴哉
◎祐天寺浩美のお部屋一刀両断
◎Vintage Gear Gallery T.C. ELECTRONIC TC 1210 / TC2290
■sound & recording review
◎NEW DISC
◎IMPORTED DISC
◎RE-ISSUE
◎VIDEO
◎BOOKS
◎NEWS
◎CONCERT SCHEDULE
■standards
◎HEARING IS BELIEVING!
◎Information
◎Q&A
■0-1 standards
◎0-1 SQUARE