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内容
坂本龍一~5年ぶりの新作『out of noise』徹底解剖 CD収録“北極圏の音”を使った楽曲の募集も!
■表紙:坂本龍一
5年ぶりの新作『out of noise』徹底解剖
CD収録“北極圏の音”を使った楽曲の募集も!
坂本龍一が『CHASM』以来5年ぶりとなるソロ・アルバム『out of noise』を発表した。本誌でもフォローしているように、この間、カールステン・ニコライと“insen”や“utp_”といったオーディオ・ビジュアル・コンサートを行ったり、ダムタイプの高谷史郎とインスタレーション『LIFE- fluid, invisible, inaudible...』を作り上げたりと、従来の意味での音楽的なものから若干距離を置いた作品制作を行っていた。届けられた新作は、明らかにその流れをくんだもので、自身の弾くピアノをベースとしつつも、北極圏でフィールド・レコーディングしてきた音、古楽器アンサンブル“フレットワーク”、そして小山田圭吾やフェネスといった個性的なミュージシャンによるエフェクティブな演奏など、実にさまざまな響きのレイヤーから成る、とてつもない深度を持ったサウンドスケープだった。本作の成り立ちについて、本人へのインタビューを中心に、北極圏の旅の模様、ニューヨークにあるプライベート・スタジオのレポートなど、さまざまな材料をもとに分析してみることにしよう。また、付属CDには坂本龍一自身が採取してきた“北極圏の音”を収録。それを使った楽曲の募集もあるので要チェック!
■CD連動特集1
作れ!自前ドラム・サンプル集
ドラム打ち込みの際、サウンドに何を使っていますか? 本企画では、自分でドラム・サンプルを録る方法を提案。身近なリハーサル・スタジオの生ドラムを録音し、ドラムの基本3点セット=スネア、キック、ハイハットの単音を好みの音で録って即戦力のサンプルとして磨き上げるノウハウを伝授します。もちろん、 “ドラムたたけないんですけど……”という方のためにも、最高の一打をたたき出す演奏法をしっかりと教えていきます。さあ、オリジナル度100%のサンプルでビートを作りましょう!
≪付属Enhanced CDに以下のサンプルをWAVで収録!≫
◎Basicキット/Funkキット/80'sキット/HiFiキット by 鈴木鉄也&平井直樹
◎冨田ラボ・キット
◎JABBERLOOPキット
■CD連動特集2
ハンディ・レコーダー録り比べ
まさに百花繚乱というくらい、多くのメーカーからさまざまなハンディ・レコーダーが発売されています。“あまりに多くて、どれを選んでいいのか迷ってしまいそう……”という方のために! 本特集では10モデルを徹底検証いたしました。エンジニアの鎌田岳彦氏をテスターに迎え、鬼怒無月のアコースティック・ギターと岡部洋一のパーカッションを、実際にスタジオ入って録り比べ。その結果を、付録のエンハンストCDに16ビット/44.1kHzの音をオーディオで、そして各モデルの最高スペックのものをWAVデータで収録してあります。記事を読んで、CDを聴けば、アナタの買うべきモデルはきっと分かるはず!
≪登場機種≫
◎ALESIS ProTrack
◎EDIROL R-09HR
◎MARANTZ PMD661
◎M-AUDIO Micro Track II
◎OLYMPUS LS-10
◎SONY PCM-D50
◎TASCAM DR-7
◎YAMAHA Pocketrack CX
◎ZOOM H4N
◎KORG MR-1
■スペシャル・インタビュー
ダニエル・ラノワが語るU2新作
名盤『ヨシュア・トゥリー』をはじめとするU2のこれまでの作品を振り返れば、ダニエル・ラノワとブライアン・イーノという2人のプロデューサーの存在がいかに大きかったかすぐ分かるだろう。前作『原子爆弾解体新書~ハウ・トゥ・ディスマントル・アン・アトミック・ボム』に続く新作のプロデューサーには、当初リック・ルービンが当たることとなっていた。しかしそのセッションは暗礁に乗り上げたのか、U2はラノワとイーノに改めて助力を求め、プロデュースだけでなく楽曲の共作をも依頼した。両者はその申し出を快諾し、モロッコ、フランス、ダブリン、ニューヨーク、そしてロンドンと世界中を移動をしながら作品に命を吹き込んでいったという。こうして出来上がった新作『ノー・ライン・オン・ザ・ホライゾン』について、ラノワに話を聞くことができた。
■Cross Talk Vol.16 高田英男 × 梅津達男
老舗が生み出す“新しい”マイク
さまざまな種類のコンデンサー・マイクがある中でも、レコーディング・スタジオでメインの1本となるのは、古くから使われてるビンテージ・モデルであることがほとんどだ。しかし、これらの優れたマイクを生み出した老舗ブランドは、今なお新しい製品を開発し続けている。果たして新しいマイクはビンテージの音を受け継ぎ、そしてそれを超えることができるのか? それとも現代のレコーディングに向けた全く新しい方向性を提示しているのか? キャリア40年を超える2人のエンジニアが熱く語る!
≪登場機種≫
◎NEUMANN TLM67
◎AKG C414B-XLII
◎AKG C214
■Classic Tracks
ヴァン・モリソン「ムーンダンス」
本名のジョージ・イヴァン・モリソンから“ヴァン・ザ・マン”、“ベルファスト・カウボーイ”といった異名まで、ヴァン・モリソンには実にさまざまな呼び名がある。そしてその呼び名と同様、モリソンにはボーカリスト、マルチミュージシャン、ソングライター、詩人、作家などといったさまざまな顔があり、その才能や活動のすべてを既存の枠にはめて分類するのは難しい。そんな彼の音楽にも多彩なジャンルが混在しており、R&B、アメリカン・ソウルを軸にしながらもジャズ、フォークといったジャンルの影響を垣間見ることができる。彼が1970年にリリースしたセカンド・ソロ・アルバム『ムーンダンス』は、ソロ・デビュー作『アストラル・ウィークス』に続く名盤の1つとして知られる代表作。今回は本作でエンジニアリングを担当し、以降ジョン・レノンの「イマジン」や U2、ルー・リード、マドンナ、スザンヌ・ヴェガなどの作品を手掛けるようになる世界的なエンジニア、シェリー・ヤーカスに話を聞くことができた。
■コンサート見聞録
コールドプレイ@さいたまスーパーアリーナ
UKロック界のモンスター・バンド、コールドプレイ。ブライアン・イーノなどをプロデューサーに迎えた最新アルバム『美しき生命』は、先に行われたグラミー賞でも“ソング・オブ・ザ・イヤー”をはじめとする3部門を受賞するなど、今や“ポピュラー・ミュージックの顔”として世界中が認知するバンドとなった。そんなコールドプレイが、世界ツアー“VIVA LA VIDA TOUR”の一環として2月11~12日にはさいたまスーパーアリーナ、14~15日には神戸ワールド記念ホールを巡った。そこで本誌では12日のさいたまスーパーアリーナ公演に潜入。10年来コールドプレイのメインPAを務めているというダニエル・グリーン氏と、メイン・スピーカー・システムを提供した MSI JAPANの曽我征彦氏の二人にサウンド・システムを解説していただいた。ダニエル氏のDIGIDESIGN Venuプラグインとアウトボードをミックスする音作りは、一体どのようなサウンドを生み出したのだろう?
■ミックス解剖学
シール「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」
by ヨークム・ファン・デル・サーグ
■US Beat Makers Lab.
K・サラーム&ビートニック
■Mr. Bonzai's Talking
ロス・ホガース
■people
◎ラファエル・サディーク
◎ロイクソップ
◎ハーモニック 313
◎小坂忠
◎イルリメ
■report
赤坂 november eleventh1111
■new products
◎STEINBERG Cubase 5
◎ALLEN&HEATH ZED-R16
◎CHAMELEON LABS 7602 MKII With X-Mod
◎TELEFUNKEN M80
◎MOJAVE AUDIO MA-201FET
◎SEIDE BE-1
◎PRESONUS FireStudio Tube
◎NATIVE INSTRUMENTS Audio 4 DJ
◎STANDARD AUDIO Level-Or
◎ELECTRO-HARMONIX Voice Box
■LIBRARY
◎LOOPMASTERS SOUND SCIENCE COLDCUT
◎SAMPLE MAGIC SM11 Minimal Techno
■PLUG-IN EFFECTS
◎FLUX:: Pure Pack
■DAW AVENUE
◎STEINBERG Cubase 4
◎ABLETON Live 7
◎DIGIDESIGN Pro Tools|HD7
◎CAKEWALK Sonar 8
◎MARK OF THE UNICORN Digital Performer 6
■beginner
◎DAWなら誰でも作曲できちゃいます。/横川理彦
◎シンセで作るオレ流サウンド
◎Q&A
■seminars
◎HOW TO BUILD OUR STUDIO 赤川新一
◎スターリング流マスタリングの神髄~ジャスティン・スターツ
◎素晴らしき電源の世界/三好敏彦
◎CM音楽の作り方/瀬川英史
■column
◎Good Job! 枝川光孝/今津甲
◎そこのにいさん どこ向いてんのよ/戸田誠司
◎祐天寺浩美のお部屋一刀両断
◎新連載:私の手放せない一品~飯尾芳史のFAIRCHILD Model 670
■standards
◎Information
■sound&recording review
◎NEW DISC
◎ENGINEERS' RECOMMEND
◎RE-ISSUE
◎VIDEO
◎BOOKS
◎NEWS
◎CONCERT SCHEDULE