MAGAZINES
内容
ポーティスヘッド:外れた音――非パーフェクトの美学
■表紙
ポーティスヘッド
ジェフ・バーロウ&エイドリアン・アートレイが語る
空白の10年と新作『サード』の制作風景
1997年の2ndアルバム『ポーティスヘッド』から約10年もの歳月を経て、ついに3rdアルバム『サード』を発表したポーティスヘッドの最新インタビュー。ざらついたロービート、物憂げなスクラッチ、メランコリーと美しさを両立させるコードワーク、そして琴線に触れる歌声、そのいずれもが誰にも似ていない孤高の存在、それがポーティスヘッドだ。1990年代初頭のブリストル/トリップホップ・シーンから登場し、1stアルバム『ダミー』は全世界で 350万枚ものビッグ・ヒットとなったにもかかわらず、ライブ作品を含めてもこの14年で4枚のアルバムしかリリースしていないという独自のスタンスを貫く彼らの音へのこだわりに耳を傾けてほしい。
■特集
ラップトップと並べて置ける!
“超小型”モニター・スピーカー
確かに大型スピーカーの表現力は素晴らしいが、自分の部屋に合ったサイズのスピーカーを選び、適正な音量で聴くことこそが効率の良いモニタリングにつながるはずだ。そこで今回は6畳程度の平均的な宅録部屋を想定し、ラップトップの両サイドにマッチする約B5ノート以下のサイズでありながら、本格的な制作にも十分使えるパワード・モニター9機種を徹底チェック。セッティング・イメージや原寸大写真、そしてジャンルの異なるクリエイター/エンジニア3者のクロスレビューから自分に合ったモデルを見つけてほしい。
≪試聴ラインナップ≫
◎ALESIS M1Acive 320USB
◎BOSE M3
◎EDIROL MA-15D
◎FOSTEX PM0.4
◎GENELEC 8020A
◎KRK VXT4
◎MUSIKELECTRONIC GEITHAIN MO-1
◎TASCAM VL-A4
◎YAMAHA MSP3
≪試聴者≫
◎DJ HASEBE(R&Bクリエイター視点)
◎三浦カオル(ロック・クリエイター視点)
◎山田信正(エンジニア視点)
■Web連動特別企画
ここぞ!ってときのストリングス打ち込み
シンセやサンプラーのプリセット音色として身近な存在でありながら、なかなか使いこなせないもの……それがストリングス音色ではないでしょうか? ロックやポップス、クラブ・ミュージックまで至るところで耳にはするものの、もともとがクラシック系の楽器による音色なだけに、いまひとつかっこ良くアレンジできないという方も多いのでは? でも実は、ちょっとしたコツと知識さえあればストリングスは抜群にかっこ良く使えるのです! 本企画ではそんなベーシック・ノウハウをMIDI打ち込みの画面を使って伝授します。WebサイトにはサウンドとMIDIデータも用意したので、打ち込み初心者も安心して学べます。ぜひ、トライしてみてください!
≪contents≫
◎Arrange 1
ロックをはじめ多彩なジャンルに応用できる刻みとレガートの融合テクニック
◎Arrange 2
トレモロとスタッカート音色を使い分けて疾走感のあるダンス・ミュージックに
◎Arrange 3
バラード系に効果的なロング・トーン 情感豊かな抑揚の付け方が鍵
◎Arrange 4
軽快なポップスを演出する駆け上がり 1オクターブの上昇には7連符が効果的
◎Arrange 5
ピチカートのコール&レスポンスでR&Bをリズミックに彩る
■Cross Talk Vol.06
小型DAコンバーターを持ち歩け!
近年、急増している小型DAコンバーター。10~20万円台の価格に加え、USBやFireWireでコンピューターと直結可能、さらにはヘッドフォン・アンプも内蔵といった仕様から、パーソナル・ユースを目的としているところは明らかだろう。これらのD/A専用機は、どんな用途で活用されるものなのか? また導入することで、音質の劇的な改善は望めるのか? エンジニアの早乙女正雄、笹原与志一の両氏がチェックを通じて新たな制作スタイルを提唱する!
≪Gears of This Month≫
◎APOGEE Mini・DAC
◎BENCHMARK DAC1 USB
◎GRACE DESIGN M902
■ミックス解剖学
ジャック・ジョンソン
「スリープ・スルー・ザ・スタティック」「イフ・アイ・ハッド・アイズ」
by ロバート・カレンツァ
海外のトップ・エンジニアが自らのミックス手法を解説するミックス解剖学。今回はサーフ・ミュージック界の第一人者、ジャック・ジョンソンのエンジニアとして活躍するロバート・カレンツァの登場だ。これまでにオゾマトリやロス・ロボスなどの制作にもかかわってきた敏腕エンジニアで、生バンドの演奏を臨場感たっぷりに聴かせる技術には定評がある。ジョンソンの希望により徹底したフルアナログ環境でレコーディング&ミキシングされたという4th収録の2曲に焦点を当てて、その技術を掘り下げてみたい。
■Classic Tracks
「ペット・セメタリー」フィル・スペクター
我関せずといったニヒルな態度、一切の虚飾を剥ぎ取ったストレートなスリー・コードのロックンロール、ポップでキャッチーなメロディ、1960年代に逆戻りしたかのような“バブルガム・ロック”を踏襲した単純明快な歌詞など、いくつものパンク的要素を兼ね備えていたラモーンズは、まさに究極のアメリカン・パンク・バンドだった。ニューヨーク、クィーンズ出身の彼らがラモーンズを結成したのは1974年のこと。その翌年にサイアー・レコーズと契約、評論家たちに高い評価を受け、1980年のフィル・スペクターのプロデュース作『エンド・オブ・ザ・センチュリー』では商業的にも成功を収める。しかし、その成功とは裏腹にファンや評論家からの評価は低下し始め、その後唯一のヒット作となった作品が今回紹介する「ペット・セメタリー」だ。1989年リリースされた本作でエンジニアリングを務めたフェルナンド・クラールにその制作過程について聞いた。
■スペシャル・インタビュー
大瀧詠一、自らを語る vol.3
先月に引き続き、ファンの間で人気の隠れ名盤『NIAGARA CALENDER』の制作模様を大瀧の言葉とともにひもといていく。現代に通じるサンプル感覚、板間やコンクリート・ルームといったスタジオ各所の響きをエフェクト的に利用するなど、笛吹銅次(大瀧のエンジニア名)の制作手法が明らかに。巨匠・吉田保氏がエンジニアリングを手掛けた幻の『NIAGARA CALENDER』にも肉薄。
■コンサート見聞録
奥田民生
ゆるーいキャラクターと、ビンテージ愛あふれるロック・サウンドで、多くのファンに親しまれる奥田民生。今年の初頭に発売された『Fantastic OT9』の発売に伴い、“okuda tamio FANTASTIC TOUR 08”を決行。合計約30公演を行い、彼のライブの魅力を全国に伝えた。今回は、“奥田民生サウンド”の魅力を素直に届けたライブ・サウンドはいかにして作られているのかをレポートするべく、会場セッティング時の渋谷C.C. Lemonホールに潜入した。
■US Beat Makers Lab.
ロード・フィネス
■Mr. Bonzai's Talking
ション・エンロス
■people
◎DJ BAKU
◎安藤裕子×渡辺省二郎
◎ACIDMAN
■report
◎細野晴臣~from Billboard Live Tokyo to Your Ears via iTunes Store
◎製品開発ストーリー:ALLEN&HEATH ZED Series
◎ライブ・ダブ・レポート:MUTE BEAT
◎ライブ・スペース・レポート:JCB HALL
◎ライブ・スペース訪問:SHIBUYA KABUTO
■new products
◎ROGER LINN DESIGN AdrenaLinn3
◎AKAI PROFESSIONAL XR20
◎WALDORF Blofeld
◎YAMAHA KX61
◎EDIROL R-09HR
◎M-AUDIO MicroTrack II
◎TASCAM VL-A4
◎FOSTEX NF-4A
◎ALLEN&HEATH Xone:42
■PLUG-IN EFFECTS
◎NOMAD FACTORY A.M.T. Amp Leveling
◎WAVES GTR Solo
■LIBRARY
◎BEST SERVICE Ethno World 4 Professional
◎BIG FISH heat Seekers 2
◎PRO SOUND EFFECTS Radio MELTdown
◎EQUIPPED MUSIC premier beats&HipHop Nstrumentals
■DAW AVENUE
◎STEINBERG Cubase 4
◎ABLETON Live 7
◎DIGIDESIGN Pro Tools|HD7
◎CAKEWALK Sonar 7
◎MARK OF THE UNICORN Digital Performer 5
■beginner
◎DAWなら誰でも作曲できちゃいます。/横川理彦
◎Q&A
■seminars
◎【新連載】HOW TO BUILD OUR STUDIO/赤川新一
◎スターリング流マスタリングの神髄~ライアン・スミス
◎素晴らしき電源の世界/三好敏彦
◎CM音楽の作り方/瀬川英史
■column
◎Good Job! ~三浦憲治/今津甲
◎そこのにいさん どこ向いてんのよ/戸田誠司
◎祐天寺浩美のお部屋一刀両断
◎Vintage Gear Gallery:SONY PCM-7030
■standards
◎Information
■sound&recording review
◎NEW DISC
◎IMPORTED DISC
◎RE-ISSUE
◎VIDEO
◎BOOKS
◎NEWS
◎CONCERT SCHEDULE