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内容
アフリカ・バンバータ――「プラネット・ロック」こそが21世紀音楽の原点だった
■表紙
CLASSIC T・R・A・C・K・S SPECIAL
アフリカ・バンバータ
「プラネット・ロック」こそが21世紀音楽の原点だった
人間と機械のコラボレーションによってラップをエレクトロへと進化させた音楽……。1982年に発売されたアフリカ・バンバータ&ザ・ソウルソニック・フォースのシングル「プラネット・ロック」はそうした位置付けにあるととらえられる。ブレークビーツ、ボコーダー、アメリカに輸入された最初の FAIRLIGHTシンセの1台など、当時の最新音楽スタイルや最先端機材を駆使し制作された「プラネット・ロック」は、従来のラップという音楽スタイルをベースに、“コンピューター”“未来派”“ロボット”などといったキーワードでくくられるエレクトロという新たなスタイルを確立し、それを世に知らしめた作品だ。今回は、当時ダンス・フロアの寵児と呼ばれていた、本作のプロデューサー、アーサー・ベイカーに話を聞くことができた。
■CD連動特集
基礎から学ぶコンプ練習帳
レコーディング、ミックス、マスタリング、PAなど音楽制作のあらゆる現場で用いられるコンプ。しかし、初心者には使いこなしが難しく、ハードルの高いエフェクターというイメージも根強いようで“かけてはみたものの、効果がよく分からない”という意見もよく耳にします。そこで、この特集ではスレッショルド、レシオ、アタック・タイム、リリース・タイムというコンプの基本パラメーターにフォーカスを当てて、基礎的な操作方法を音付きで詳しく解説。13問のシチュエーション別練習問題も掲載するので、付録CD収録のトラックに自らコンプをかけながら技術の向上を目指してみてください。
◎Introduction:コンプとは何なのか?
◎STEP 1:コンプのかかる量を調節しよう
◎STEP 2:コンプのかかるタイミングを調節しよう
◎STEP 3:コンプでサウンドに変化を加えてみよう
◎STEP 4:コンプをかける前後の音の特性を知ろう
■CD連動特別企画
プラグインで迫るビンテージの音
レコーディングやミックスの現場では、何十年も前に生み出されたビンテージ機材が今でも現役で使われている。そして多くのエンジニアが、それでしか得られない独特の質感を求め、こうした貴重な機材を探し求めてもいる。そんなビンテージ人気が衰えない一方で、近年ではこれらを再現したプラグイン・エフェクトも増えている。こうしたプラグインは、本当にビンテージ機器と代わらないサウンドサウンドを奏でてくれるのか? そこでこの特別企画では、実際のハードウェアとプラグイン・エフェクトで同じサウンドに処理を施すことに。誌面とCDとを併せ、人気ビンテージ機材の特徴と、多種多様なプラグインの効果を確かめていく。最新の技術は、音楽の歴史に刻まれたビンテージの音にどこまで迫ることができるだろうか!?
■Cross Talk Vol.11 寺田康彦×飯尾芳史
~ハイエンドAD/DAが求められる理由
DIGIDESIGN Pro Tools|HDがプロ・スタジオのデファクト・スタンダードとなっている現在。その音の入口&出口を担うAD/DAコンバーターも、同社のオーディオ・インターフェース192 I/Oの使用が当然のこととなっている。つまり現代の音楽作品の大半は、どこかで192 I/Oを通っていると言ってもいいだろう。そんな中、あたかもその独占状態に異を唱えるかのように、高級AD/DAで知られるブランドが対抗機となるマルチチャンネル・モデルをリリースし始めている。これらは192 I/Oに代わる存在となるのか? あるいはそれを補うためのものなのか? エンジニアの寺田康彦、飯尾芳史の両氏が、熱く語る!
≪Gears of This Month≫
◎APOGEE Rosetta 800
◎LYNX Aurora 8
◎PRISM SOUND Dream ADA-8XR
■SPECIAL REPORT
アーティストが集う街=ベルリンの現在
東西に分断され、冷戦の象徴となったドイツ北東部の都市ベルリン。1989年のベルリンの壁崩壊以降は、ドイツ連邦共和国の首都となり政治の中心として機能してきた上、ラブ・パレードの開催などテクノのメッカとしても知られている。そんなベルリンに、数年前からミュージシャン、写真家など、さまざまな分野で活躍する世界各地のアーティストがぞくぞくと移住しているという。今回、本誌は同地を拠点に活躍する6組のアーティストのプライベート・スタジオを訪ね、取材を敢行。文化的/歴史的な背景を踏まえつつ、ベルリンの魅力や現状についてレポートしていく。
≪登場アーティスト≫
◎トーマス・フェルマン
◎ロバート・ヘンケ
◎プロシューマー
◎マーク・ホール
◎ダニエル・ワン
◎Samon Kawamura
■祝再発!
アート・オブ・ノイズが切り開いたサンプリング・ワールド
1980年代前半にサンプリングをポップ・ミュージックへ大胆に導入した立役者であり、今なお孤高のアーティストとして語り継がれているアート・オブ・ノイズ。彼らのZTT時代の作品が日本盤で再発決定! それに伴い、敏腕プロデューサーのトレヴァー・ホーンやバンドのバイオグラフィ、FARLIGHT CMIによる画期的なサンプリング・サウンド、超名盤『誰がアート・オブ・ノイズを…』分析など、彼らの足跡をマニアックに振り返ってみる。砂原良徳&中野雅之(ブンブンサテライツ)のコメントも必見。
■コンサート見聞録
筋肉少女帯@日本武道館
■ライブ・レポート
マッド・プロフェッサー × デニス・ボーヴェル
■US Beat Makers Lab.
ベイビー・ポール
■ミックス解剖学
サラ・バレリス「こんなハズじゃなかったラヴ・ソング」
by エリック・ロッシ
■Mr. Bonzai's Talking
ロバート・ラム
■people
◎電気グルーヴ
◎トラヴィス
◎デーモン・アルバーン(モンキー)
◎原田郁子×ZAK
◎unkie
◎TVオン・ザ・レディオ
■report
ライブ・スペース訪問:下北沢 Daisy Bar
■new products
◎MARK OF THE UNICORN Digital Performer 6
◎STEINBERG Sequel 2
◎GENELEC 6010A
◎STEINBERG CC121
◎VESTAX VCM-600
◎MACKIE. D.4 Pro
◎PRESONUS Digimax D8
◎ATLAS PRO AUDIO Juggernaut
◎NEUMANN TLM67
◎TAC/NEYRINCK V-Mon Bundle
◎IZOTOPE RX
■LIBRARY
◎FIXED NOISE kreate
◎BEST SERVICE CLUB REVOLUTION VOL.1
■PLUG-IN EFFECTS
◎RNDIGITAL Finis 3
◎SOFTUBE Vintage Amp Room
■DAW AVENUE
◎STEINBERG Cubase 4
◎ABLETON Live 7
◎DIGIDESIGN Pro Tools|HD7
◎CAKEWALK Sonar 7
◎MARK OF THE UNICORN Digital Performer 5
■beginner
◎DAWなら誰でも作曲できちゃいます。/横川理彦
◎リズプロ/Watusi
◎Q&A
■seminars
◎HOW TO BUILD OUR STUDIO/赤川新一
◎スターリング流マスタリングの神髄~クリス・アセンズ
◎素晴らしき電源の世界/三好敏彦
◎CM音楽の作り方/瀬川英史
■column
◎Good Job!/今津甲
◎そこのにいさん どこ向いてんのよ/戸田誠司
◎祐天寺浩美のお部屋一刀両断
◎Vintage Gear Gallery:TUBE-TECH PE 1B
■standards
◎Information
■sound&recording review
◎NEW DISC
◎IMPORTED DISC
◎RE-ISSUE
◎VIDEO
◎BOOKS
◎NEWS
◎CONCERT SCHEDULE