MAGAZINES
内容
Yoko Ono Plastic Ono Band~われわれはオノ・ヨーコの目撃者であることをもっと誇りに思うべきだ。
■巻頭特集:Yoko Ono Plastic Ono Band
オノ・ヨーコが伝説のバンドを再編!
本人+メンバーのショーン・レノン&小山田圭吾にインタビュー!
オノ・ヨーコがPlastic Ono Bandを再結成し、アルバム『BETWEEN MY HEAD AND THE SKY』をリリースした。このアルバムの制作は今年1月に行われたショーン・レノンと本田ユカが主宰するレーベル、CHIMERA MUSICノショー・ケースでの共演が発端となっており、アルバムにはその2人はもちろん、コーネリアス・グループの面々が参加。新生Plastic Ono Bandとして、ニューヨークはSear Soundスタジオにてレコーディングが敢行された。ギターの鳴り響くハード・ロックやポップなシーケンス・フレーズが広がるダンス・チューン、さらには小編成の弾き語りと、そのサウンドの振れ幅は非常に大きくバラエティに富んでいる。そしてその中心で、多才なスタイルでメッセージ性の強い歌詞を紡ぎ出していくオノ・ヨーコの存在感は圧倒的だ。今回はオノ・ヨーコ本人に加え、全曲にディレクションを担当したショーン・レノン、2曲でミックスも担当した小山田圭吾へのインタビューを行い、どのように本作が生み出されたのかを探る。
■特集
2010年の代表入りを目指す
ソフト音源のスタメン発表!
DAWソフト付属のものから、市販のもの、フリーウェア、シェアウェアまで含めると、星の数ほどあるソフト音源&ソフト・シンセ。リードやパッド、生楽器やリズムといった音色を得るのにも多くの選択肢があり、その音色選びだけに時間を費やしている人も多いだろう。この特集では、国内外のクリエイターに常用しているソフト音源/シンセとその用途を徹底取材し、個性的なサウンド作りの鍵を解き明かしていく。その中から、来年あなたの音楽制作における“スタメン”が見つかるはずだ!
≪参加クリエイター≫
◎福富幸宏
◎DJ FUMIYA
◎高木正勝
◎熊原正幸
◎松澤友和
◎トベタ・バジュン
◎スペース・カウボーイ
◎アパラット
◎ラスマス・フェイバー
■特別企画
半世紀後のリマスターにも耐える
“最高のマスター作成術”
突然だが、みなさんは作った楽曲の最終形=マスター(2ミックス)はどのような形で保存しているだろう? WAV? MP3? それともセッション・ファイルのまま? 先月号でも特集したように、2009年の音楽シーンはザ・ビートルズなどのリマスターでにぎわっている。半世紀前の音源を現代の音質で楽しむことができるのも、最高の状態で作成されたオリジナルの“マスター”がきちんと保存されていたからこそ。では、“最高のマスター”を残すためには、どのような点に気を配れば良いのだろう? 本特集では、DAW時代の“マスター”のあり方に焦点をあて、プロの作法を徹底的に解説。Part 2では著名エンジニアのマスター作成法を詳細に解説。制作環境や年月の変化に耐えうる、最高のマスターを目指してほしい。
≪Part 1 マスター作成、プロの作法 by 飛澤正人≫
◎Step 1 マスター・レベルのとり方
◎Step 2 トータルEQ&コンプ活用法
◎Step 3 マキシマシザーを使いこなす!
◎Step 4 マスター・ファイルの書き出し方
◎Step 5 アナログ・ミキサー活用法
◎Step 6 高音質マスター・レコーダーを導入!
◎Step 7 マスターの保管について
◎Column MySpaceで目立つマスターの作り方
≪Part 2 著名エンジニアのマスター作成術≫
◎森元浩二.
◎D.O.I.
◎okuda supa
◎ZAK
■Cross Talk Vol.23 Cross Talk 山田ノブマサ × 橋本まさし
プラグインで“名エンジニアの音”を手に入れろ
最近ジャック・ジョセフ・プイグやトニー・マセラッティなど、世界的に著名なエンジニアの名前を冠したプラグイン・エフェクトがリリースされ始め、注目を浴びている。これらの内容は、エンジニアが所有するアウトボードをモデリングしたもののみならず、エンジニアの手法そのものをプラグイン化してしまったものまでさまざま。それ故に、その用途もアウトボードの代替になるものもあれば、インサートするだけでプロの仕上がりが得られるものにまで及んでいるようだ。そんな著名エンジニア名を冠したプラグインを集め、エンジニアの山田ノブマサ氏、橋本まさし氏を迎えそのサウンドをチェックしたところ、二極化の構図が浮き彫りとなる結果になった。
≪登場する製品≫
◎WAVES CLA Classic Compressors
◎WAVES JJP Collection
◎WAVES Eddie Kramer Collection
◎WAVES Tony Maserati Collection
◎UNIVERSAL AUDIO Harrison 32C EQ
■スペシャル・インタビュー
渋谷慶一郎
音色とリズムが高度な融合を果たした電子音響として評判となった2002年のデビュー・アルバム『ATAK000 keiichiro shibuya』、そして三次元立体音響を使ったインスタレーション「filmachine」など、現代において最も先鋭的な作品を作るアーティストの1人である渋谷慶一郎。そんな彼が3年ぶりにリリースするソロ・アルバムは、これまでの作品とはがらりと趣を変えたピアノ・ソロ。昨年急逝した妻にささげる意味で『for maria』と題されたこのアルバムから聴こえてくる音響は、しかしクラシックでもなく、いわゆる癒し系でもない、それこそ彼の電子音響作品に通じる密度の濃い、精巧なものである。いかにしてこのアルバムの制作にたどり着いたのか、そしてどのような方法で作り上げたのか? 渋谷本人とエンジニアリングを担当したオノ・セイゲンのインタビューを併せて掲載することで、その過程に迫っていくことにしよう。
■Classic Tracks
キンクス「ユー・リアリー・ガット・ミー」
現代のポピュラー・ミュージックの主流の1つ、ギター・ロック。“ロックの花形=ギター”というイメージの源流の1つとして、ザ・キンクスの「ユー・リアリー・ガット・ミー」を忘れることはできないだろう。ザ・フーのピート・タウンゼントはこの曲にインスパイアされて「アイ・キャント・エクスプレイン」を作ったとされるし、ヴァン・ヘイレンのカバーも知られたところだろう。あの独特のひずみを持ったギター・リフや、その後パンク・ロックに大きく影響を与えたともとれるルーズなギター・ソロは、それまでの青年の奥底に秘められていたいら立ちや怒りを見事にパッケージ化したような斬新さを持って、多くのイギリスの若者に指示された。しかし、かのリズム・ギターは、いまだに誰が弾いたのかは分かっていないという。その真意に関して、プロデューサーのシェル・タルミーの話を中心に、「ユー・リアリー・ガット・ミー」が生まれるまでの過程と、同曲がその後に及ぼした影響までを追っていこう。
■ミックス解剖学
ティンチー・ストライダー「ナンバー・ワン」
by フレイザー・T・スミス
■US Beat Makers Lab.
アンチ・ポップ・コンソーティアム
■Mr. Bonzai's Talking
ポール・オークンフォールド
■people
◎ヨ・ラ・テンゴ
◎ムーム
◎エール
◎高野寛
■report
◎ライブ・スペース訪問:ライブ・スペース訪問:池袋BlackHall
◎V-Mixing System導入レポート:LIP 2ndの場合
■new products
◎MACKIE. Onyx・820I
◎APPLE Logic Studio
◎RSS BY ROLAND M-380
◎STEINBERG CI2
◎LEXICON PRO I・Onix U42S
◎IK MULTIMEDIA StealthPedal
◎UNIVERSAL AUDIO UAD-2 Solo/Laptop
◎MIXOSAURUS DAW Drums Kit A
◎KORG Micro Sampler
◎BRAUNER Valvet X
◎WHARFEDALE PRO Titan 8 Active
■LIBRARY
◎SONICCOUTURE SKIDDAW STONES
◎SAMPLE MAGIC SM13 Sunrise Sessions
■DAW AVENUE
◎STEINBERG Cubase 4
◎ABLETON Live 8
◎DIGIDESIGN Pro Tools|HD8
◎CAKEWALK Sonar 8
■beginner
◎DAWなら誰でも作曲できちゃいます。/横川理彦
◎シンセで作るオレ流サウンド/H2
◎Q&A
■seminars
◎HOW TO BUILD OUR STUDIO/赤川新一
◎素晴らしき電源の世界/三好敏彦
◎CM音楽の作り方/瀬川英史
◎サウンド・プランナーが語る“現代のPAシステム”/志村明
■column
◎Into Infinity/原雅明
◎そこのにいさん どこ向いてんのよ/戸田誠司
◎祐天寺浩美のお部屋一刀両断
◎私の手放せない一品~鈴木慶一のCHANDLER LIMITED TG1
■standards
◎Information
■sound&recording review
◎NEW DISC
◎ENGINEERS' RECOMMEND
◎RE-ISSUE
◎VIDEO
◎BOOKS
◎NEWS
◎CONCERT SCHEDULE