MAGAZINES
内容
日本でもU2の360°TOURが見たい!
■巻頭レポート:U2 360°TOUR
圧倒的規模のスタジアム・ライブを全方位から解剖
今年7月のバルセロナ公演を皮切りに、来年10月まで予定されているU2の世界ツアー『360°』。欧米を中心に10万人クラスのスタジアムを会場としたこのツアーは、ステージをフィールドのほぼ中央に設置し、そのタイトル通り観客がU2を取り囲むような形で行われている。バンドのパフォーマンスはもちろん、10月に行われたロサンゼルス公演のYouTubeでの生中継など話題に事欠かないこの公演だが、やはり最も注目されているのはそのスケールの大きさ。U2のツアーと言えば、毎回最新鋭かつ巨大なステージ・セットが用意されることで有名である が、この『360°』も例に漏れず、最先端のPA機器やこれまでをしのぐ大掛かりな舞台装置、先進の映像システムが投入されている。ここではスタッフのコメントを交えつつ、バルセロナでの初演に至るまでの舞台裏を紹介していく。まだ予定されていない日本公演の実現を祈りつつ、本ツアーの圧倒的なスケールを感じていただきたい。
■CD連動企画
先進ビートメイカーが鳴らす
“2010年のサウンド”
ジャンルを問わず、“ビート”はそれぞれの時代を象徴する音楽における重要なパート。そう考えてみたときに、“2010年代が始まろうとしている現在では、一体どんなビートが旬なのだろう?”と思っている読者も多いことだろう。 それを知るべく、サンレコでは5人のビートメイカーにビート制作を依頼。彼らが考える“先進のビート”を実際に作ってもらい、付属CDに収録。さらに、それらのビートが生まれる瞬間に立ち会い、作業工程を明かしてもらった。果たして“2010年のサウンド”とはどんなビートなのか? そしてそれらはどのように 作り出されているのか? 本特集では、ビートメイカーたちのビートの作り方を読み解くべく、山中剛氏にイントロダクションとして”ビートの基本”を解説もしていただいている。読んで、聴いて、ビートを作りたくなっていただきたい!!
≪登場ビートメイカー≫
◎Hiroshi Watanabe
◎marter
◎Mihara
◎Budamunky
◎9dw
■特別企画
アーティスト&楽器店に聞きました!
今年買ったもの/今年売れたもの
そろそろ年末セールの季節を迎えるが、皆さんの中には、お目当ての機材を物色中という方も多いのではないだろうか。しかし、この1年で本誌に掲載した音楽制作関連の新製品だけでも400アイテム近くに及ぶ。恐らく、見落としている製品もあるのでは? そこで本企画では、誌面に登場した2009年の新製品と、下記の楽器店の皆様にご協力いただいた“売れ筋商品アンケート”を元に、この1年の機材動向を振り返っていく。さらに、気鋭アーティスト19組に“今年購入した機材”と“現在の音楽制作システム”についてお答えいただいた。これからシステムを構築される方や入れ替えを検討されている方、新たなモチベーションとなる機材を探している方は必見だ。あまたの機材を眺めながら、ぜひアレコレと購入構想を膨らませてほしい。
≪アンケートにご協力いただいたアーティストの方々≫
◎Ali&(80kidz)
◎山口一郎(サカナクション)
◎金子ノブアキ(RIZE/DADAS)
◎たむらぱん
◎藤戸じゅにあ(ザ・ジェッジジョンソン)
◎HMOとかの中の人。(PAw Lab.)
◎戸川由幸(空気公団)
◎DJ Ryow a.k.a Smooth Current
◎TK(凛として時雨)
◎DE DE MOUSE
◎Kabeya(conflict)
◎Yutaka Furukawa(DOPING PANDA)
◎イルリメ
◎agraph
◎廣山哲史&廣山陽介(RYUKYUDISKO)
◎WATCHMAN
◎OLIVE OIL
◎AYUSE KOZUE
◎HARCO
■Cross Talk Vol.24 Cross Talk 渡邊修一×新銅"V"康晃
SSL X-Deskが再定義するコンソールの役割
大型コンソールの一大ブランドとして知られるイギリスのメーカー、SSL。多くのエンジニアに朝入れてきたSL4000E/Gシリーズ、そして SuperAnalogueと呼ばれる高品位回路を搭載したSL9000J、XL9000Kなどスタジオの核となるモデルを次々と開発してきた。しかし、 21世紀に入ってからはDAWの普及に伴い、コンソールを置かない小規模プロジェクト・スタジオが急増。そんな世の動きに呼応するかのように、SSLは EQやコンプなどのモジュールをリリースし続け、今年ついに小型ライン・ミキサーX-Deskを発売し、大きな話題を呼んだ。このX-DeskをリリースしたSSLの真意は? また小型でも“SSLクオリティ”を保つことはできるのか?
■Classic Tracks
ドナ・サマー「アイ・フィール・ラヴ」
「ベルリンで仕事をしていたある日、イーノが慌ただしくやってきってこう言った。“未来のサウンドを耳にした”とね。それで僕が“おいおい待てよ。それを今から僕らで作ろうとしているんじゃないか”と言い返すと、イーノは“まあ、とにかくこれを聴いてみろ”と言いながらドナ・サマーの「アイ・フィール・ラヴ」を聴かせてくれた。イーノはその曲に完全にハマッていて“これが未来サウンドの決定版だ。これ以上のものを探す必要はない。このシングルは向こう15 年間のクラブ・ミュージック・サウンドを大きく変えることになるだろう”などと言っていたが、その言葉に間違いはなかった」……ブライアン・イーノとともにベルリン三部作の1枚として1977年に制作したアルバム『ロウ』のレコーディングの様子について尋ねられたとき、デヴィッド・ボウイはそうコメントしている。イーノはその2年前、商業的には成功しなかったものの評論家筋の間では高い評価を受けたアルバム『アナザー・グリーン・ワールド』でリズミカルかつアンビエントな独自の音楽スタイルを確立し、革新的なアーティストとしてすでに世に知られる存在だった。そしてその名に違わず、ジョルジオ・モロダーとピート・ベロッテによる「アイ・フィール・ラヴ」の高い独創性と真価を誰よりも先に見抜いたのだ。
■ミックス解剖学
ジェイ・Z「ラン・ディス・タウン」
by ヤング・グールー
海外のトップ・エンジニアに自身の手掛けたヒット曲のミックス手法を直接解説していただく本連載。今回登場していただくのは、アメリカのヒップホップ系 レーベル、Roc-A Fella Recordsのお墨付きの若きエンジニア、ヤング・グールー。ビヨンセをはじめ、メソッドマン&レッドマン、メンフィス・ブリークといったヒップホップ/R&Bのメイン・ストリームを幅広く手がけている彼。今回はヒップホップ・シーンの重鎮ラッパー、ジェイ・Zの最新作であり、カニエ・ウェスト、リアーナらとコラボレーションした「ラン・ディス・タウン」の制作秘話を聞いていこう。DIGIDESIGN Pro ToolsやAPPLE LOGICを駆使しながらも、必ず“目を閉じてでも扱える”SSLにすべてを広げて作業するというオールド・スタイルの作業ながら、巧みにプラグインを駆使する彼ならではの方法論を伺おう。
■US Beat Makers Lab.
スキー・ビーツ
■Mr. Bonzai's Talking
クリス・ロード=アルジ
■people
◎スティング
◎ジェフ・ミルズ
◎COLDFEET
◎電気グルーヴ~リミックス・コンテスト結果発表!
■report
◎メーカー・レポート:MUSIKELECTRONIC GEITHAIN~高解像度スピーカーの発信源を訪ねて
◎MIXOSAURUS DAW Drum Kit A~1キット=122GBの極上ドラム・ソフト音源
◎STEINBERGハードウェアの実力
◎アコースティックエンジニアリングが提案するコンパクト・スタジオの姿
◎V-Mixing System導入レポート~エス・ピー・エルの場合
◎ライブ・スペース訪問:浅草橋BUNGAJAN
■new products
◎MACKIE. Onyx・1640I
◎PIONEER CDJ-2000
◎SHURE KSM353
◎KORG Wavedrum
◎VIENNA SYMPHONIC LIBRARY Vienna Suite
◎ALESIS MultiMix 4 USB
◎ROLAND SP-404SX
◎NATIVE INSTRUMENTS Kontakt 4
◎URS N4 Series
◎ARNIS SOUND TECHNOLOGIES SoundLocus
◎IMAGE-LINE Deckadance
■LIBRARY
◎MUTEKKI ELECTRO HOUSE Vol.1
◎ZERO-G Brazil Chillout
■DAW AVENUE
◎STEINBERG Cubase 4
◎ABLETON Live 8
◎DIGIDESIGN Pro Tools|HD8
◎CAKEWALK Sonar 8
◎SONY Sound Forge
■beginner
◎DAWなら誰でも作曲できちゃいます。/横川理彦
◎シンセで作るオレ流サウンド/H2
◎Q&A
■seminars
◎HOW TO BUILD OUR STUDIO/赤川新一
◎素晴らしき電源の世界/三好敏彦
◎CM音楽の作り方/瀬川英史
◎サウンド・プランナーが語る“現代のPAシステム”/志村明
■column
◎Into Infinity/原雅明
◎そこのにいさん どこ向いてんのよ/戸田誠司
◎祐天寺浩美のお部屋一刀両断
◎私の手放せない一品~笹原与志ーのFENDER Deluxe Reverb
■standards
◎Information
■sound&recording review
◎NEW DISC
◎ENGINEERS' RECOMMEND
◎RE-ISSUE
◎VIDEO
◎BOOKS
◎NEWS
◎CONCERT SCHEDULE
■付録小冊子
音楽制作の全行程をカバーするM-AUDIOのすべて