MAGAZINES

サウンド&レコーディング・マガジン 2012年1月号

定価1,047円 (本体952円+税10%)
発売日2011.12.15
品種雑誌
仕様A4変形判 / 272ページ / 小冊子付き

この商品は現在、在庫切れとなっております。

内容

デヴィッド・リンチ~鬼才が放つ1stソロ・アルバム

■巻頭インタビュー
デヴィッド・リンチ
鬼才フィルム・メイカーが放つ“モダン・ブルース”な1stアルバム
映画『ブルーベルベット』『マルホランド・ドライブ』、そしてTVドラマ・シリーズ『ツイン・ピークス』の監督として知られるデヴィッド・リンチは、音楽に造詣が深いことでも知られている。盟友アンジェロ・バダラメンティと作り上げてきた幻想的なサウンドトラックはもちろん、自身もミュージシャンとして、ジョセリン・モンゴメリーと共作を発表したり、最近でもデンジャー・マウスとスパークルホースのプロジェクトに曲を提供するなど活動している。そんな彼がソロ名義としては初めてとなるアルバム『クレイジー・クラウン・タイム』をリリースした。1曲だけヤー・ヤー・ヤーズのカレンOをゲスト・ボーカルに迎えているが、そのほかはほとんどで自身の歌をフィーチャー。過激な処理が施されているものもあるが、“モダン・ブルース”と称していることからも分かるように、アーシーかつサイケデリックなサウンドを基調としてる。本号ではデヴィッド・リンチのプロダクションに迫るため、彼自身のインタビュー、そして特集の中ではプライベート・スタジオの様子をレポートしよう。

■特集
プライベート・スタジオ2012
有名アーティスト/プロデューサー/エンジニアの制作スペースを公開する名物企画「プライベート・スタジオ」。今回は例年よりも2倍近い13組ものスタジオを一気に紹介! 豪華派、ユニーク派、DIY派など、それぞれのスタジオ・カラーをじっくり堪能してほしい。

◎デヴィッド・リンチ/Asymmetrical Studio
◎渋谷慶一郎/Studio ATAK
◎大橋トリオ/Trio's Homework Studio
◎オリジナル・ラブ/WONDERFUL WORLD
◎MONKEY MAJIK/atelier Ark
◎ローマン・フリューゲル/Private Studio in Frankfurt
◎モードセレクター/Private Studio in Berlin
◎スティーブン・ストリート/The Banker
◎大西慶明/nano studio
◎井上ヨシマサ/Swear
◎CHOKKAKU/Lab recordings
◎ヴェルサイユ/STUDIO CAST
◎SUGIZO/ART TERROR STUDIO

■Premium Studio Live Vol.5
青葉市子+内橋和久
with special guest 小山田圭吾
レコーディング・スタジオでの一発録りをライブとして公開し、DSDで収録した音源をDSDファイルのまま配信するという本誌主催の企画、Premium Studio Live。第5回は、即興音楽の分野で世界的な活躍を見せる一方、UAやくるりのプロデュースでも手腕を発揮してきたギタリスト/作編曲家の内橋和久と、2009年の活動開始以来、著名アーティストからも高い評価を受けるシンガー・ソングライター青葉市子が登場。さらにCorneliusこと小山田圭吾もスペシャル・ゲストとして参加し、多彩な音楽性の融合を見ることができた。11月22日に行われたセッションの様子をレポートしていく。

■スペシャル・レポート
FINAL FANTASY XIII-2
世界的に最も知名度の高いロール・プレイング・ゲームの1つ『FINAL FANTASY』。その最新作である『FINAL FANTASY XIII-2』が、12月15日にPS3/Xbox 360用ゲームとしてスクウェア・エニックスよりリリースされる。高度な文明と古代の魔術が同居する独特な『FINAL FANTASY』の世界観を盛り立てるのは、何と言っても劇中のバックグラウンド・ミュージック。フィールドからバトルのBGMまで、今回コンポーズを手掛けたのは浜渦正志、水田直志、鈴木光人の3人だ。今回は、その中から鈴木光人に登場いただき、ミックスを務めたエンジニア松田正博氏とともに本作の劇中音楽制作について聞いた。

■Cross Talk 中野雅之 × 松本靖雄
進化するテープ・シミュレーター・プラグイン
“温かい音”などと形容されるアナログ・テープのサウンド。DAW化が進む昨今だが、独特のコンプ/サチュレーション効果も相まって、いまだにそのサウンドを求めるエンジニアやクリエイターは多い。そうした要請に応えるように現れたのがテープ・サウンドをシミュレートしたプラグイン。本コーナーでは2009年にも当時出始めの5機種を取り上げているが、ここにきてUNIVERSAL AUDIO(UAD)、WAVESの2大プラグイン・メーカーが立て続けにテープ・シミュレーターをリリース。精度の高い設計が大きな話題となっている。これらのプラグインはどのように進化しているのか? アナログ・サウンドを熟知するエンジニアの松本靖雄氏とエンジニアとしても鋭い感性を持つブンブンサテライツの中野雅之を迎え、松本氏のZeeQ STUDOにてSTUDER A827実機との比較試聴も交えつつ、最新の3機種をテストいただいた。

≪登場機種≫
◎UAD Studer A800 Multichannel Tape Recorder
◎UAD Ampex ATR-102 Mastering Tape Recorder
◎WAVES MPX Master Tape

■ミックス解剖学
トニー・ベネット『デュエッツII』
by ディー・ベネット
海外のトップ・エンジニアに自身の手掛けたヒット曲のミックスの手法を直接解説してもらう本連載。今回登場していただくディー・ベネットは、ニューヨーク生まれのポピュラー歌手トニー・ベネットの愛息にして、1980年代よりエンジニアとしてベネット・ミュージック・スタジオを中心に活躍。18作ものアルバムをグラミー賞に導くなどアメリカ東海岸で大きな成功を収めている。今回は伝説的プロデューサー=フィル・ラモーンがプロデュースを手掛け、ノラ・ジョーンズ、マイケル・ブーブレ、アレサ・フランクリン、k.d.ラングら豪華ゲストを招いたトニー・ベネットの『デュエッツII』に焦点を当て、エイミー・ワインハウスの最後の録音となった「ボディ・アンド・ソウル」などレコーディング/ミキシングの過程を追っていこう。

■Classic Tracks
バグルス「ラジオスターの悲劇」
1979年9月にリリースされた後、少なくとも16カ国でチャートNo.1(イギリスでは翌10月)に輝くなど、瞬く間に名曲の仲間入りを果した「ラジオ・スターの悲劇」。この曲は、トレヴァー・ホーン、ジェフ・ダウンズ、ブルース・ウーリーの3人によって作られた。より詳しく言えば、主に作詞はボーカルを担当したホーン、作曲はウーリーがそれぞれ手掛け、当初はウーリーの率いるザ・カメラ・クラブのアルバム『イングリッシュ・ガーデン』に収録するためにレコーディングされた曲だった。つまり世界的に知られているバグルスの「ラジオ・スターの悲劇」はオリジナルではなく、後発バージョンなのである。テレビの台頭により、かつての“ラジオ・スター”がラジオ黄金期だった1960年代の古き良き時代に思いをはせる様子を、当時流行のテクノ・テイストを採り入れてつづったこの名曲。エンジニアリングを手掛け、後にアート・オブ・ノイズでもホーンとともに活動したゲーリー・ランガンのインタビューを通して当時の模様を明らかにしていこう。

■Beat Makers Laboratory
マイク・シャノン&デッドビート

■people
◎yanokami
◎the HIATUS
◎坂本慎太郎
◎メイヤー・ホーソーン
◎トライセラトップス

■report
◎イベント・レポート:Red Bull Music Academy 2011
◎フェア・レポート:Inter BEE 2012
◎My Favorite UAD-2 Plug-Ins
◎宅録&スタジオの中核を担う新鋭オーディオI/O~STEINBERG UR28M/UR824のすべて
◎コンサート見聞録:ジェーン・バーキン@東京国際フォーラム ホールC
◎ライブ・スペース・レポート:SOUND MUSEUM VISION

■new products
◎PRESONUS Studio One Professional 2
◎CAKEWALK Sonar X1 Production Suite
◎PRESONUS Studio Live 16.0.2
◎M-AUDIO Fast Track C600
◎MOTU Mach Five 3
◎WALDORF Lector
◎TASCAM US-125M
◎LAVRY ENGINEERING AD11
◎VIOLET DESIGN Global Pre II
◎ALESIS 3632 Compressor
◎SE ELECTRONICS SE Munro Egg 150

■LIBRARY
◎GALBANUM ABSTRACTION 05
◎BIG FISH AUDIO BRUSH ARTISTRY 2

■DAW AVENUE
◎STEINBERG Cubase 6
◎ABLETON Live 8
◎AVID Pro Tools 9
◎CAKEWALK Sonar X1

■seminars
新連載・ヒップホップ ビート・メイク道場~ヒット・メイカー編/SUI
カンガルー・ポーの『マイク1年生』/中村公輔
◎Q&A

■column
◎Independent Cities
◎THE CHOICE IS YOURS/原雅明
◎素晴らしきビンテージの世界/三好敏彦
◎そこのにいさん どこ向いてんのよ/戸田誠司
◎祐天寺浩美のお部屋一刀両断
◎私の手放せない一品~ヲノサトルのYAMAHA YC-20

■sound&recording review
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