MAGAZINES
内容
中田ヤスタカ(CAPSULE )~抽象音やドローンなど新要素を導入、実験精神に満ちた『CAPS LOCK』完成!
■巻頭インタビュー
中田ヤスタカ(CAPSULE )
抽象音やドローンなど新要素を導入
実験精神に満ちた『CAPS LOCK』完成!
中田ヤスタカ+こしじまとしこのユニット=CAPSULEが、1年半ぶりとなる待望の新作『CAPS LOCK』を10月23日にリリースする……のだが、従来のCAPSULEファンはきっと面食らうに違いない。アーティスト名が“capsule”から大文字表記の“CAPSULE”になったこと、ワーナーへレーベル移籍をしたこと、海外では10/16から先行配信リリースを行うことなど、めまぐるしい展開を見せている彼らだが、一番のトピックはやはりそのサウンド。ここ2作ほど4つ打ちメインのダンス・トラックに傾倒していたのに対し、今回はマッシブな音圧で踊らせるというよりも、より作家性を重視したような作品へと変化を遂げているのだ。もちろん“シンセを使ったポップス”というフォーマットはキープしているが、抽象音を巧みに導入した曲から何とドローン(!)だけのトラックまで、これまで以上に実験精神にあふれた作品となっている。きゃりーぱみゅぱみゅやPerfumeでヒット曲を連発するプロデューサーであると同時に、一音楽家としてもこのアルバムで大きな進化を見せた中田。ロング・インタビューで彼の脳内に迫ってみたい。
■特集
作曲/アレンジに役立つ
コード進行スキルアップ講座
皆さんが作曲やアレンジをする際に使うコード進行。無限の組み合わせがあると言えるコード進行 ですが、作曲を始めたころは、[C-F-G]といったシンプルなコードを使っていたはずです。そこから いろいろなコードを覚え、バリエーションも増えてきたと思いますが、同じようなコード進行しか思 い浮かばず悩んでいる人も多いのではないでしょうか? もちろん、楽曲制作に複雑なコードや進 行は必須ではありません。シンプルなコード進行でも数々の名曲が生まれています。ただ、作曲/ア レンジの幅が広がるのは確か。ここは一つコード進行のスキルアップを目指してみませんか? 本 特集では、理論的な要素は必要最低限のみ提示。シンプルなコード進行=循環コードを軸に、どの ようにコードを変化させると効果的かを、5つのテーマをもとに解説します。それらコード進行はど れも実際の楽曲で使われているものですので、その曲も紹介していきましょう。さらに、実際にピア ノ、ギターで演奏した音源も用意しましたので、ぜひ音で確認しながら読み進めていってください。 そしてこれまで知らなかった新しいコード進行を、自身の楽曲制作の糧として活用してください!
■特別企画
理想のテイクが手に入る
ボーカル録りのワークフロー
楽曲の主役として重要な役割を担うボーカルは、歌い手が自らのポテンシャルを存分に発揮し、そのパフォーマンスをエンジニアが余すことなく録音して初めて魅力的に聴こえてくるものです。本企画では、そんな理想のボーカル・テイクを得るために必要なプロセス&テクニックについて、“音の魔術師”ことKim Studio主宰のエンジニア/プロデューサー伊藤圭一氏に解説していただくことにしましょう。
■新連載
API500互換モジュール総覧【拡大版】
昨今注目を集めているAPI 500 互換モジュール。コンパクトかつ種類も豊富で、なんと150種以上(編集部調べ)のモジュールがリリースされている。アメリカでは既に大きなムーブメントになっており、日本にも続々と新しいモジュールが上陸してきている。そこで本誌では今月から連載でAPI500 互換モジュールを可能な限り集め、プロによるレビューを掲載していくことにする。その第1回として、今月は20種のモジュールを一挙に紹介する拡大版でお届けしよう。
■Cross Talk 中村弘二× 牛尾憲輔
アイディアを触発する魅惑のツール
シーケンサー付き卓上アナログ・シンセで遊ぶ!
ROLAND TB-303系を元祖に30年経った今も新製品が登場し、ダンス系クリエイターを中心に愛され続けているツール=ステップ・シーケンサー付き卓上シンセ。しかも最近はアナログ音源を用いた機種が増え、ますます盛り上がりを見せているようだ。そこで今月のクロストークでは、ここ1年でリリースされた4モデル=ELEKTRON Analog Four/EOWAVE Magma/KORG Volca Bass/Volca Keysをフィーチャー。登場いただくクリエイターは、先日ツイッターで“Analog Fourが欲しい”とつぶやいていた中村弘二と、彼とLAMAで共に活動も行っている牛尾憲輔。高度にDAWが発展した現在でも、これらの製品に注目が集まるのは一体なぜなのだろうか!? 2人にその魅力を語ってもらおう。
≪登場機種≫
◎ELEKTRON Analog Four
◎EOWAVE Magma
◎KORG Volca Bass/Volca Keys
■コンサート見聞録
サザンオールスターズ@宮城スタジアム
今年でメジャー・デビュー35周年を迎えたサザンオールスターズが、ニュー・シングル『ピースとハイライト』を引っ提げて野外スタジアム・ツアー『WOWOW presents サザンオールスターズ SUPER SUMMER LIVE 2013「灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!」supported by Volkswagen Golf』を敢行! 9月22日に宮城スタジアムで約5万人のオーディエンスを前にファイナルを行った。今回はその模様を音響設計/オペレートの面からレポートしていくとしよう。
■ミックス解剖学
ジェイ・Z「ホーリー・グレイルfeat.ジャスティン・ティンバーレイク」
by デマシオ“デモ”カステロン
海外のトップ・エンジニアに、自身の手掛けた ヒット曲のミックス手法を直接解説してもらう 本連載。今回登場していただくのはデマシオ “デモ”カステロン。フリーランスのプロデュー サー/ミキシング・エンジニアとして活動する カステロンは、ジェイ・Zの最新アルバム『マグ ナ・カルタ...ホーリー・グレイル』で、ティンバラ ンドのレギュラー・エンジニアであるクリス・ゴ ドビーと全16曲中11曲を共同で手掛け、そ のうち8曲のミキシングを行っている。カステ ロンのキャリアは、マイアミのヒット・ファクトリ ーでアシスタント・エンジニアを務めたことに 始まる。そして2002年にティンバランドのチ ームに参加するまでの間にミッシー・エリオッ トのエンジニア/ミキサーとして、最前線を行 くジミー・ダグラスに師事した。そして今年の4 月にはニューヨーク市内にあるアリシア・キー ズとスウィズ・ビーツが所有するペントハウス 内にあるジャングル・シティ・スタジオに移り、 ジェイ・Zの本作の作業を行ったという。ここで はこのアルバムがどのように作られ、1stシン グル『ホーリー・グレイル feat.ジャスティン・ ティンバーレイク』がどのようにミキシングされ たのか、カステロンに語ってもらった。
■Classic Tracks
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ
「ヘロイン」
セックス、ドラッグ、デカダンをテーマにしたルー・リードの歌詞と、極めてアバンギャルドなバンド演奏を融合させた名盤、『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドが1967年に発表したこのデビュー・アルバムは、リードやジョン・ケイルといったバンドの面々に加えて、ドイツ人シンガーのニコ、そしてプロデューサーでありジャケットのバナナ・ペインティングも手掛けたアンディ・ウォーホルという個性的な才能が交わって作り上げられ、アート・ロックの教科書的存在として後のシーンに大きな影響を与えた。そんな同作品の制作を支えたのが、現場プロデューサーだったノーマン・ドルフだ。ドラッグについて歌った名曲「ヘロイン」を含む本作のレコーディングについて、ドルフに振り返ってもらおう。
■Beat Makers Laboratory:エスクモ
■behind the scene~映像を音で彩る作曲家たち:勝木ゆかり(S.E.N.S.)
■people
◎エルヴィス・コステロ&ザ・ルーツ
◎冨田ラボ
◎ロバート・グラスパー・エクスペリメント
◎青葉市子
◎ヴォルケーノ・クワイアー
◎三宅純
◎ダークサイド
◎堀江博久
◎Physical Sound Sport
■report
◎『rain』の音楽制作に迫る
◎My Favorite UAD-2 Plug-Ins~松前公高
◎YAMAHA HSシリーズ
◎ライブ・スペース・レポート:新横浜NEW SIDE BEACH!!
■new products
◎TASCAM DA-3000
◎GENELEC M030
◎EVENT 2030
◎M-AUDIO Axiom Air 49
◎KEITH MCMILLEN INSTRUMENTS QuNexus
◎SLATE DIGITAL Virtual Buss Compressors
◎RME OctaMic XTC
◎PELUSO MICROPHONE LAB 22 47
◎AVIOM A360
◎JBL PROFESSIONAL CBT 200LA-1
■LIBRARY
◎ZERO-G CYBERSTORM
◎SAMPLE MAGIC WAREHOUSE TECHNO
■DAW AVENUE
◎STEINBERG Cubase 7
◎ABLETON Live 9
◎APPLE Logic Pro X
◎AVID Pro Tools 11
◎CAKEWALK Sonar X2
◎PRESONUS Studio One 2
■seminars
◎Max 6で作る自分専用パッチ デヴィッド・ジカレリ×Katsuhiro Chiba
◎Science Of The Beat SUI
■column
◎ツナガル ロクオン 草間敬
◎skmt 2013 to 2014 坂本龍一
◎MUSIC SAFETY RESEARCH 奥田泰次
◎DE DE MOUSEのさっき何話してたっけ?
◎oscillator lover yukihiro
◎THE CHOICE IS YOURS 原雅明
◎そこのにいさん どこ向いてんのよ 戸田誠司
◎素晴らしきビンテージの世界 三好敏彦
◎祐天寺浩美のお部屋一刀両断?◎Independent Cities
◎私の手放せない一品~高野寛のROLAND JV-2080
■sound&recording review
◎ENGINEERS' RECOMMEND
◎RE-ISSUE
◎BOOKS