MAGAZINES
内容
渋谷慶一郎~初音ミクを主演に迎えたボーカロイド・オペラ『THE END』のCD版が完成!
■巻頭インタビュー
渋谷慶一郎
ボーカロイド・オペラ
『THE END』CD版完成!
アグレッシブな電子音から端正なピアノまでを自在に操り、新しい時代の音響を切り開き続ける渋谷慶一郎。近年は『はじまりの記憶 杉本博司』や『死なない子供、荒川修作』といったアーティスティックなドキュメンタリー映画のサウンドトラックを担当したほか、映画/TVで人気のドラマ『SPEC』の音楽、さらにはモデルの太田莉奈をフィーチャーしたボーカル作品「サクリファイス」や山下智久への作品提供などメジャーな仕事も手掛けており、より広い範囲にその影響力を及ぼしている。そんな彼が昨年末から展開しているのが初音ミクを主演に迎えたボーカロイド・オペラ『THE END』。山口情報芸術センター [YCAM]で初演された後、東京・渋谷オーチャードホールで再演。圧倒的とも言うべきクオリティの高さが音楽フィールドのみならず、映像、美術、ファッションの世界でも大いに話題となった。そして今月12日からパリのシャトレ座にて海外公演が行われるのに合わせ、CD版『THE END』が27日にリリースされる。劇場空間でわれわれに圧倒的な体験をもたらした『THE END』が、果たしてCD版ではどうなっているのか? 渡仏直前の渋谷をキャッチして行ったロング・インタビューをお届けしよう。
■特集
録り音向上の特効薬=チャンネル・ストリップ
オーディオI/O内蔵マイクプリやHi-Z入力の音に、不満を感じていませんか? 録り音をもっと向上させたいのなら、チャンネル・ストリップがお薦め。プリアンプだけでなくEQやコンプなどが一体化されているので、自分好みの音をしっかり作ってから録音できます。最初から狙った音に仕上げれば、ミックス時の処理もずっと楽に! DAWシステムをこの先変えていっても、チャンネル・ストリップはそのまま使い続けられるというハードウェアならではのメリットもあります。この特集では、オーディオI/O内蔵のマイクプリやHi-Z入力からのアップグレードを目指すべく、10~20万円クラスのチャンネル・ストリップを集め、クロス・レビューを敢行! テストでは価格相応の実力機がしのぎを削る中、“あれもこれも欲しい!”という声もレビュアーから挙がりました。レビューを参考に、好みの一台を見つけ出してください。
≪レビュアー≫
甲斐俊郎
石井マサユキ(Tica)
≪登場機種≫
◎APHEX Channel
◎AVALON DESIGN VT737SP
◎CHAMELEON LABS 7602MKII With X-Mod
◎GRACE DESIGN M103
◎PHOENIX AUDIO DRS Q4M MK2
◎RUPERT NEVE DESIGNS Portico 5015H
◎SOLID STATE LOGIC XLogic Alpha Channel
◎SPL Channel One
◎SUMMIT AUDIO MPC-100A
◎TK AUDIO The Strip
◎UNIVERSAL AUDIO LA-610 MKII
■特別企画1
“モジュレーション”でシンセはもっと楽しくなる
現代のほとんどの音楽ジャンルにおいて、シンセサイザーは不可欠。きっと深くシンセを理解していない初心者であっても、オシレーターやフィルターによる音作りは経験済みでしょう。そうしたシンプルな設定だけでも魅力的な音はもちろん出せますが、シンセのポテンシャルをより引き出したいならば、“モジュレーション”を駆使した音作りは必須と言えます。とはいえ、初心者にとってモジュレーションは少しばかり敷居が高いのも事実。本企画は、そんなモジュレーションについて平易な文章で、しかも論理的に学んでもらえるような内容を目指しました。モジュレーションを理解すれば、シンセの音作りを何十倍も楽しめること必至です!
■特別企画2
アーティストがbandcampを使う理由
SoundCloudやYouTubeに続いて、今やミュージシャン必携のツールとなったWeb 上の音楽サービス=bandcamp(www.bandcamp.com)。簡単な手続きかつ無料で自作曲をすぐダウンロード販売できるインターフェースの優秀さもあり、主にインディーズで活動するアーティストから厚い支持を受けている。本稿ではbandcampのCEO=イーサン・ダイアモンドやアーティストのインタビューを通して、アーティスト目線からbandcampを使用するメリット、使いこなしのコツを紹介。“名前を聞いたことはあるけれど、どんなサービスかよく分からない”という方は、この記事を機会にぜひbandcampを使い始めてみてほしい。
■Cross Talk 島田昌典 × 牧野英司 × 松本良喜
名機NEUMANN U47に迫る
現代版“47”の実力を検証
ボーカル録音の定番として、発売から70年近くたった今なお多くのミュージシャンたちに愛用されているコンデンサー・マイク=NEUMANN U47。フランク・シナトラ、エルヴィス・プレスリー、ザ・ビートルズなど、特に男性ボーカルに多く使用され、その後もロック、ソウル、Jポップ、演歌など、あらゆるジャンルでこのマイクの歌を聴くことができる。近年、そのU47を意識したと思われる“47”を冠したコンデンサー・マイクがいくつかのメーカーからリリースされている。いずれも単なるレプリカにとどまらず、現代の音楽シーンに合わせ、音質、ボディ、ターゲットを絞り込んだこだわりの製品となっている。今回のクロストークは、その中から価格帯も近い3機種=JZ MICROPHONES V47/ PELUSO MICROPHONE LAB 22 47/TELEFUNKEN R-F-T AK-47 MKIIをピックアップ。自他共にマイク通と認める音楽プロデューサーの島田昌典、エンジニアの牧野英司、そして作曲家/シンガーの松本良喜に集まっていただき、現代の“47”の実力に迫っていきたいと思う。
≪登場機種≫
◎JZ MICROPHONES V47
◎PELUSO MICROPHONE LAB 22 47
◎TELEFUNKEN R-F-T AK-47 MKII
■コンサート見聞録
井上道義×新日本フィルハーモニー交響楽団@日比谷野外音楽堂
1976年のデビュー以降、国内外のさまざまな公演でタクトを振り、ことグスタフ・マーラーの演奏に関しては“日本における最高水準”と目されている指揮者=井上道義。そして、国内屈指のオーケストラと名高い新日本フィルハーモニー交響楽団という豪華な出演者を迎えて行われた『日比谷野外オーケストラピクニック』。日比谷野外音楽堂の開設90周年を記念するイベントだ。本公演は、オーケストラのコンサートでありながらPAが導入されるという点でも貴重なものとなった。ここではその音響設計&オペレーションについて徹底的にレポートしていきたい。
■ミックス解剖学
ジャネール・モネイ「クイーン(feat.エリカ・バドゥ)」
by ニール・H・ポーグ
海外のトップ・エンジニアに、自身の手掛けた ヒット曲のミックス手法を直接解説してもらう 本連載。今回登場していただくのはニール・H・ ポーグ。ニュー・ジャージー出身のポーグは、 1984年にバンドのドラマーとして活動するた めカリフォルニアに移り住んだ。しかし結果と してエンジニアリングとミキシングのテクニッ クを学び、1990年にアトランタに移住。その 後、ボビー・ブラウン、TLC、エミネム、ノラ・ ジョーンズ、スティーヴィー・ワンダー、アンド レ・3000といったアーティストを手掛ける。 2013年、ポーグはアトランタに自らの会社を 設立。アース・ウインド & ファイアーの新作 『フォーエヴァー』のA&R、エンジニアリング、 ミキシング、プロデュースを行った。そしてアト ランタのR&Bやヒップホップをルーツに持ち、 類まれなる経歴を有するポーグは、同じくアト ランタで活動していたジャネール・モネイの新作 『ジ・エレクトリック・レディ』を担当。ここではそ の作品からの1stシングル曲「クイーン(feat. エリカ・バドゥ)」のミキシングを、ポーグの言葉 からひもといていこう。
■Classic Tracks
シャーリー・バッシー
「ゴールド・フィンガー」
ボーカル録音の定番として、発売から70年近くたった今なお多くのミュージシャンたちに愛用されているコンデンサー・マイク=NEUMANN U47。フランク・シナトラ、エルヴィス・プレスリー、ザ・ビートルズなど、特に男性ボーカルに多く使用され、その後もロック、ソウル、Jポップ、演歌など、あらゆるジャンルでこのマイクの歌を聴くことができる。近年、そのU47を意識したと思われる“47”を冠したコンデンサー・マイクがいくつかのメーカーからリリースされている。いずれも単なるレプリカにとどまらず、現代の音楽シーンに合わせ、音質、ボディ、ターゲットを絞り込んだこだわりの製品となっている。今回のクロストークは、その中から価格帯も近い3機種=JZ MICROPHONES V47/ PELUSO MICROPHONE LAB 22 47/TELEFUNKEN R-F-T AK-47 MKIIをピックアップ。自他共にマイク通と認める音楽プロデューサーの島田昌典、エンジニアの牧野英司、そして作曲家/シンガーの松本良喜に集まっていただき、現代の“47”の実力に迫っていきたいと思う。
■Beat Makers Laboratory:イアン・フライデー
■behind the scene~映像を音で彩る作曲家たち:羽毛田丈史
■people
◎tofubeats
◎コーネリアス
◎モービー
◎SILENT POETS
■report
◎書籍『アビイ・ロード・スタジオ』
◎My Favorite UAD-2 Plug-Ins~
◎API500互換モジュール総覧
◎SHUREインサイド・ストーリー~SM58
◎DIGICO SD in MUSIC CITY TENJIN
◎GENELEC Mシリーズ~nishi-ken
◎YAMAHA CL最新ファームウェア
◎TASCAM DA-3000~葛西俊彦
◎ライブ・スペース・レポート:KIWA
■new products
◎NATIVE INSTRUMENTS Maschine Studio
◎CRYPTON 初音ミクV3
◎FXPANSION BFD3
◎SONY Spectralayers Pro 2
◎IZOTOPE RX3 Advanced
◎ZYNAPTIQ Pitchmap 1.5
◎AKG K712 Pro
◎PELUSO MICROPHONE LAB P-67
◎JZ MICROPHONES J1
◎BEHRINGER X32 Producer
◎MACKIE. 1604VLZ4
■LIBRARY
◎LOOPMASTERS LOOPMASTERS PRESENTS HOUSE & GARAGE VOCALS
◎BIG FISH AUDIO SPARK
■DAW AVENUE
◎STEINBERG Cubase 7
◎ABLETON Live 9
◎APPLE Logic Pro X
◎AVID Pro Tools 11
◎CAKEWALK Sonar X2
◎PRESONUS Studio One 2
■seminars
◎Max 6で作る自分専用パッチ nanonum
◎Science Of The Beat SUI
■column
◎ツナガル ロクオン 草間敬
◎skmt 2013 to 2014 坂本龍一
◎MUSIC SAFETY RESEARCH 奥田泰次
◎DE DE MOUSEのさっき何話してたっけ?
◎oscillator lover yukihiro
◎THE CHOICE IS YOURS 原雅明
◎そこのにいさん どこ向いてんのよ 戸田誠司
◎素晴らしきビンテージの世界 三好敏彦
◎祐天寺浩美のお部屋一刀両断
◎Independent Cities
◎私の手放せない一品~佐藤洋介のYAMAHA RY30
■sound&recording review
◎ENGINEERS' RECOMMEND
◎RE-ISSUE
◎BOOKS