MAGAZINES

サウンド&レコーディング・マガジン 2015年2月号

定価1,019円 (本体926円+税10%)
発売日2015.01.15
品種雑誌
仕様A4変形判 / 224ページ

この商品は現在、在庫切れとなっております。

内容

SEKAI NO OWARI/4人の飽くなき探求心から生まれた『Tree』?“セカオワハウス”にある専用スタジオ公開!

■巻頭インタビュー
SEKAI NO OWARI

club EARTHというライブ・ハウスを自ら作り上げたことからスタートしたSEKAI NO OWARI。メンバーは、ボーカリストでありコンセプターのFukase、ギタリストでありリーダー/サウンド・プロデュースを務めるNakajin、ピアニストでショウ・プロデュースを担うSaori、DJでサウンド・セレクターのDJ LOVEで、2010年のデビュー以来、破竹の勢いでファンを獲得し、大規模コンサートを行うなど、成長を続けてきた。そして、それぞれの明確な役割のもと、音に、機材に、録音にこだわり制作された新作 『Tree』が完成した。今回はその飽くなき探求心から生まれたアルバムの制作過程に迫るとともに、彼らの象徴である“木”が設置されたプライベート・スタジオを大公開していこう。本記事を読めば、彼らの音楽への思いと、インスタントな方法でなく仕上げたこだわりのサウンドを理解してもらえるはずだ。

■特集1
iPad音楽アプリでここまで作れる!
~今年こそ使いたいキラー・アプリ6選

2010年のリリース以来、すっかり一般的になったAPPLE iPad。音楽アプリもリリースが相次ぎ、タッチ・スクリーンのアドバンテージを生かしたインターフェースとデバイス自体の手軽さもあって、アーティストにも次第にファンを増やしつつあります。アプリ自体も進化を遂げ、Kaz Mashinoなど、今やアルバム一枚をアプリのみで仕上げるクリエイターも珍しくありません。今回はそんな音楽制作用iPadアプリから“キラー”と呼ぶにふさわしい性能を備えた6本をピックアップ。第一線で活躍するアーティストに、そのアプリのみを使ってトラックを作成していただきました。レビュー記事と併せて音源を試聴することで、iPadアプリの実力を感じ取っていただければ幸いです。

≪登場アプリ≫
◎STEINBERG Cubasis
◎KORG Gadget
◎NATIVE INSTRUMENTS IMaschine
◎OLIVER WITTCHOW Nanoloop
◎AKAI PROFESSIONAL IMPC Pro
◎CHRISTOPHER AYLES S.A.M.M.I.

■特集2
ヒット曲の裏にこの技アリ
マイナー・キー作曲法

世の中の楽曲はメジャー(長調)かマイナー(短調)、その両方の組み合わせでできています。 メジャー・キーで作曲をするのは理解しているけれど、マイナー・キーでの作曲に関しては ちょっと不安がある……という人もいるのではないでしょうか? 本特集では、マイナー・キー で作曲できるようになるための基礎的な理論を教えつつ、マイナー・キーの楽曲の特徴、魅力を解説していきます。マイナー・キーの有名ヒット曲の分析とオリジナル・デモ曲で実践してもらい、より理解を深めていただき、ぜひ自身の作曲の幅を広げていただけたら幸いです。

■コンサート見聞録
矢野顕子+TIN PAN@NHK大阪ホール

2014年は31枚目のオリジナル・アルバム『飛ばしていくよ』で、AZUMA HITOMIやBOOM BOOM SATELLITES、sasakure.UK、砂原良徳といったトラック・メイカー陣とのコラボレーションを果たした矢野顕子。そんな彼女が、今年も拠点であるニューヨークからの帰国ツアーを開催した。ここでは全国4公演のうちNHK大阪ホールでのコンサートについて、音響設計と機材の視点からレポートしていくことにする。

■Cross Talk 牧野"Q"英司×鎌田岳彦
真空管マイクEla M 251が伝説と化した理由

1950年代末、それまでNEUMANN U47に自社ブランドを冠して、世界各国に向けて販売していたドイツのTELEFUNKENは、NEUMANNとの契約満了に伴い、OEM供給元をAKGに変更。AKG C12と同カプセルを採用したマイクとして、AC701管を搭載するEla M 251と、6072A管を使用したEla M 251 Eをリリースした。現在では非常に希少価値のあるマイクとして知られる一方で、近年はアメリカでTELEFUNKEN商標を獲得した新ブランドが復刻生産しているものの、ドイツTELEFUNKEN自体は1980年代に消滅しているため、現在も続くAKGやNEUMANNとは異なり、そのマイクのサウンドをイメージできる人はそう多くないだろう。そんな中、近年、新TELEFUNKENをはじめとする幾つかのブランドが、明らかにこのマイクを意識したモデルをリリースし始めている。今回のCross Talkはこうしたマイクを集め、豊富なキャリアを持つエンジニアの牧野"Q"英司、鎌田岳彦の両氏とともに、これらが“251の伝説”にどこまで迫るものなのかをテストしていきたい。

≪登場機種≫
◎BOCK AUDIO 251
◎PELUSO 22 251
◎TELEFUNKEN R-F-T AR-51

■ミックス解剖学
ウィーザー「バック・トゥ・ザ・シャック」
by トム・ロード・アルジ

海外のトップ・エンジニアに、自身の手掛けたヒット曲のミックス手法を直接解説してもらう本連載。今回登場していただくのはトム・ロード=アルジ氏。クリス・ロード=アルジ氏の弟で、へビーで迫力のあるコマーシャル・ロックの分野で共に活躍していることから混同されることが多々ある。トムのスタジオ経験は、1980年代中盤にニューヨークのユニーク・スタジオで兄を手伝うことから始まった。そしてスティーヴ・ウィンウッドの『バック・イン・ザ・ハイ・ライフ』(1986年)と『ロール・ウィズ・イット』(1988年)の両作で若くして2つのグラミーを受賞。1995年、トムはマイアミのサウス・ビーチ・スタジオでとあるアルバムのミックス作業を依頼されて以降、その場を離れることは無かった。そして現在もAスタジオをメインのワーク・スペースとしている。トムとウィーザーは、2001年の『ザ・グリーン・アルバム』でプロデューサーのリック・オケイセックとタッグを組み、その翌年の『マラドロワ』でもミックスを手掛けている。その後数枚のリリースを経て、最新作『エヴリシング・ウィル・ビー・オールライト・イン・ジ・エンド』では、再びオケイセックとチームを組むことになった。現代では珍しく、アルバム全曲のミックスを担当しているが、ここではアルバムからの1stシングル曲「バック・トゥ・ザ・シャック」について話を聞いた。

■behind the scene~映像を音で彩る作曲家たち
梶浦由記

映画やドラマ、CM、アニメなど、映像作品を音で彩る作曲家の音楽人生に迫る本連載。今回登場いただくのは、梶浦由記氏。1993年、女性3人組ユニットSee-Sawとしてデビューを果たし、その後ソロ活動を開始した梶浦氏は、1995年、映画『東京兄妹』の音楽を手掛けたのをきっかけに、アニメ、ゲーム、TVドラマなどさまざまな分野で映像音楽を担当するようになった。さらに自身のソロ・プロジェクトFictionJunction、プロデュース・ユニットKalafinaのほか、ライブも行うなど幅広く音楽活動を展開している。ここでは、梶浦氏がどのような道程を経て映像音楽の作曲家として活躍するのようになったのか、これまでのキャリアを振り返ってもらうため、プライベート・スタジオを訪れ話を聞いた。

■Studio Report
チャーチ・スタジオ
~UKの敏腕プロデューサー=ポール・エプワースが由緒あるレコーディング空間をリニューアル

2014年9月、約1年に及ぶ大規模改修工事の末、北ロンドンにあるチャーチ・スタジオが正式にリニューアル・オープンした。新オーナーはあのポール・エプワース。アデルの『21』をはじめフローレンス・アンド・ザ・マシーン、ポール・マッカートニー、フォスター・ザ・ピープル、フレンドリー・ファイアーズ、FKAツイッグスら数多くのヒット作品にプロデューサー/作曲家としてかかわるUKの人気クリエイターだ。この物件を購入してリニューアルに至った経緯、そして新しく生まれ変わったスタジオの魅力について、エプワースに存分に語ってもらった。

■Beat Makers Laboratory:エゴキンド&オツェアン

■People

◎大橋トリオ
◎GARNiDELiA
◎パンダ・ベア
◎ライアン・ヘムズワース
◎岸田教団&THE明星ロケッツ
◎Watusi
◎Sugar's Campaign

■report
◎My Favorite UAD-2 Plug-Ins~DECO*27
◎クリエイター・マインドを触発するKomplete 10の世界
◎LINE 6 Sonic Port VX徹底解剖
◎Thunderbolt I/Oの新星 ZOOM TACシリーズ導入計画
◎ライブ・スペース訪問:新大久保unique LABORATORY

■new products
◎BUCHLA Music Easel
◎SOLID STATE LOGIC XL-Desk
◎IZOTOPE Ozone 6
◎SLATE DIGITAL VMR
◎UVI Vintage Vault
◎WAVES EMI TG12345 Channel Strip
◎YAMAHA Vocaloid4 Editor
◎STEINBERG UR12
◎AKG P820 Tube
◎FOCAL PROFESSIONAL Alpha 50
◎GENELEC 8351A
◎PRESONUS StudioLive RM32AI
◎MACKIE. DL32R

■LIBRARY
◎SAMPLE MAGIC UK TECHNO
◎IMPACT SOUNDWORKS PLECTRA SERIES 4/TURKISH OUD

■DAW AVENUE

◎STEINBERG Cubase Pro 8

◎ABLETON Live 9

◎APPLE Logic Pro X

◎AVID Pro Tools 11

◎TASCAM PROFESSIONAL SOFTWARE Sonar X3

◎PRESONUS Studio One 2

■column
◎【限定復活】skmt 2013 to 2014 坂本龍一
◎無垢なるダイア、ここに眠る! の子
◎音楽クリエイターのためのイメージ・トレーニング! 中脇雅裕
◎Bedroomで逢いましょう。 Neat's
◎サンプル大学グルー部ビートメイ科 SUI
◎MUSIC SAFETY RESEARCH 奥田泰次
◎THE CHOICE IS YOURS 原雅明
◎素晴らしきビンテージの世界 三好敏彦
◎Maxで作る自分専用パッチ~澤井妙治
◎祐天寺浩美のお部屋一刀両断
◎音楽と録音の歴史ものがたり 高橋健太郎
◎俺のモジュラー・シンセ~坪口昌恭
◎私の手放せない一品~RIOW ARAIのELEKTRON Analog Rytm

■sound&recording review

◎NEW DISC

◎ENGINEERS' RECOMMEND

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