MAGAZINES

サウンド&レコーディング・マガジン 2015年10月号

定価916円 (本体833円+税10%)
発売日2015.08.25
品種雑誌
仕様B5変形判 / 240ページ

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内容

シュガー・ベイブの名盤『SONGS』40周年 大瀧詠一の遺したマルチを再ミックス&リマスター

■巻頭インタビュー
山下達郎

山下達郎や大貫妙子らを擁したバンド、シュガー・ベイブ。大瀧詠一のレーベル、ナイアガラの第1弾アーティストとして、大瀧がプロデュースとミックス(エンジニア名義は笛吹銅次)を手掛けたこのバンド唯一のアルバムが『SONGS』(1975年)である。発売当初こそ所属レコード会社であるエレック・レコード倒産という憂き目に合うものの、後年の山下や大貫の活躍とともに、日本のポップス/ロックにおけるマスターピースの一つとして、長年愛されてきた本作。先ごろリリースされた40周年記念盤は、山下の監修で最新リマスターとリミックスの2枚組CDとなった。40年前のマルチマスターが現存していたこと自体が驚きだが、オリジナルから改変することなく見事なバージョン・アップを遂げたその最新ミックスの出来映えに驚かされたファンも多いだろう。本誌では山下と、携わったエンジニアの中村辰也氏、菊地功氏へのインタビューによって、この温故知新的プロジェクトの全容を深く探っていく。

■特集
リファレンス・ディスクの“ニュー・ディスカバリー”を探せ!
~渡辺省二郎/D.O.I./奥田泰次/木村健太郎/砂原良徳

エンジニアがスタジオを転々としながらレコーディング/ミキシングを行っていた時代、各人は自身の“良い音の基準”となるレコードやCDを持ち歩き、各スタジオで異なるモニター環境を把握する“ものさし”としてきました。スティーリー・ダン『ガウチョ』などはそうした“リファレンス・ディスク”の定番として名高い一枚です。だが音楽の聴取方法が激変し、ジャンルも多様化している昨今、“良い音”の基準も以前とは大きく変わってきています。そこで今回は、その手腕が業界内でも高く評価されているエンジニア5氏に、ここ最近、リファレンスとして実際に使っているアルバムを3枚選出いただき、その音質的なポイントを詳細に取材。ポップスからベース・ミュージック、EDMまで幅広いジャンルでリファレンス・ディスクの“ニュー・ディスカバリー”を探ります。それらの盤がモニター環境でどう再生されていればOKかというところまで踏み込んで話をうかがっていますので、自身のモニター・チェックの物差しとしても活用してください。

■特別企画
カセット、ビデオ、MD、FM送信機……
ハードウェアでサウンド七変化!

DAWが音楽制作のスタンダードとなった昨今にあって、カセット・デッキやビデオ・デッキといった旧来のハードウェアを音作りに取り入れる事例が散見されます。しかもそのハードウェアが高価なビンテージ品などではなく、民生のオーディオ機器や中古で安く買える音響機材である点も特徴。中には“カセット・デッキはボーカル処理の必需品”と言うアーティストがいたりと、独特の味わいが得られるようです。本企画では、そうしたハードウェアの効果をレコーディング・エンジニアの中村公輔氏が検証!  DAWで作られたサウンドをさまざまな機器に通し、テストしていただきました。
(1) テープが生む魅惑の響き
(2) サンプラーが放つ異彩
(3) デジタル録音のクールネス
(4) FM送信機の“電波感”
(5) ギター・アンプの90's風情
(6) ストンプ・ボックスの景色
(7) ミキサー&真空管マジック

■コンサート見聞録
SEKAI NO OWARI@日産スタジアム

若者を中心に絶大な人気を誇るSEKAI NO OWARI。彼らが国内最大級の会場=日産スタジアムで“Twilight City”と銘打った2デイズ公演を敢行! 2日間で合計14万人を動員し、大成功を収めた。その模様をサウンドの面から徹底的にレポートしたい。Auto-Tuneのルーティングなどスタッフの談話や、豊富なステージ上の機材写真とともにお送りする。

■ミックス解剖学
アラバマ・シェイクス「ドント・ワナ・ファイト」
by ショーン・エヴァレット

海外のトップ・エンジニアに、自身の手掛けたヒット曲のミックス手法を直接解説してもらう本連載。今回登場していただくのはショーン・エヴァレット。カナダ出身のエヴァレットは、アルバータにあるバンフ・センターで音楽と音響を学び、その後も同センターで2001年から2005年まで働いた。そしてLAに移住し、すぐにプロデューサーのトニー・バーグの自宅スタジオで働くことになる。ここで、プロデューサーであるブレイク・ミルズの作品を手掛け、彼と多くの仕事をするようになった。そのほかにも、ウィーザー、ジュリアン・カサブランカス、ザ・ベル・ブリゲイドなど、幅広く作品に携わっている。アラバマ・シェイクスの作品には、ミルズがプロデュースをしたことによりエンジニアリングを担当。ここでは、2nd『サウンド&カラー』から、「ドント・ワナ・ファイト」のミックスについて解説してもらおう。

■behind the scene~映像を音で彩る作曲家たち
羽岡 佳

映画やドラマ、CM、アニメなど、映像作品を音で彩る作曲家の音楽人生に迫る本連載。今回登場いただくのは、羽岡佳氏。父が音楽家で幼少期から音楽の現場を見て育ったという氏は、日本大学芸術学部音楽学科へ進学し、卒業後から本格的に作曲家として活動を開始。これまでに、アニメ『魔探偵ロキRAGNAROK』『ネギま!?』、ドラマ『チーム・バチスタの栄光』『RESCUE』、映画『アフタースクール』『リアル~完全なる首長竜の日~』のほか、歌手への楽曲提供など、多岐にわたり活躍している。これまでの音楽人生を振り返ってもらうため、プライベート・スタジオを訪れ話を聞いた。

■PEOPLE
◎渋谷慶一郎
◎小室哲哉(globe)
◎moumoon
◎toe
◎Calm
◎Orphx

■Beat Makers Laboratory:DJ Munari

■REPORT
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■DAW AVENUE
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◎PRESONUS Studio One

■COLUMN
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