MAGAZINES
内容
■表紙/巻頭特集
シティ・ポップを彩った、カッティング・ギターの名手たち。
〜昼下がりのメロウ・グルーヴ篇〜
山下達郎、松任谷由実、吉田美奈子、大貫妙子、etc。名盤を支えたカッティング・ギターの名演フレーズ集
10年代のギター音楽を大きく変えた
空前のシティ・ポップ再燃ブーム。
今回は70年代から80年代前半の名曲を彩る
職人的カッティングを弾き倒す特集です。
2010年代後半、今を生きるギタリストの心をいとも簡単に
打ち抜いたのが、シティ・ポップの大名曲。
そして、鳴り響く軽快なカッティング・ギターだった。
その絶大な影響力は、カッティングを主体としたグルーヴ派若手バンドがひしめく現代を見渡せば一目瞭然だろう。
では、そんな名演を一体誰が弾いていたのか?
そこに浮かび上がってきたのは、松原正樹、松木恒秀といった日本音楽史が誇る黄金のセッション・ギタリストたち、そして、山下達郎、鈴木茂、村松邦男といった和製ポップスの礎を築いた面々だった。この5人の"カッティング名手としての側面"にスポットを当てたのが、本特集である。
とは言ったものの、その録音数はあまりにも膨大。そこで今回は、シティ・ポップ黎明期である70年代から80年代前半までの名盤に絞ることに。要はシュガー・ベイブ、荒井由実、初期の山下達郎などなど。名前を見ただけでもワクワクしてくるではないか。 【昼下がりのメロウ・グルーヴ編】とは、そういう意味だ(どういう意味だ?)。ちなみに80'sのパキパキなカッティングも、またどこかでがっつり取り上げる予定である(次は【真夜中のファンキー・キラー編】かなぁ?)。
そして、今月特に力を入れたのは彼らの残した偉業、すなわちカッティング名演を"弾き倒す"ということ。前述5人以外も含め、実に62フレーズもの譜例と5曲のギター・フル・スコアを掲載している。
というわけで、いよいよ春到来。愛器とギタマガを持って、街へ繰りだそう。馴染みのスタジオで、近所の公園で、ぜひ珠玉のフレーズを弾いてみてほしい。たった4小節に込められた歌心に心が躍り、魂が震えるはず。
名手たちの物語は、"弾く"ことでしかわからないのだ。
それではまず、5人の簡単な紹介からスタート。
■松原正樹
"日本一信頼できるギタリスト"が
紡いだ、絶品のグルーヴ。
■松木恒秀
最小限の音数で作り出す、
都会のエロティシズム。
■山下達郎
ポップスにおけるカッティングの可能性を
ネクスト・レベルに押し上げた天才。
■村松邦男
大滝詠一の全作品を支えた
シュガー・ベイブの歌心。
■鈴木茂
シティ・ポップ・ギターの
原点にして終着地点。
■SPECIAL INTERVIEW 1 鈴木茂
シティ・ポップのギタリストというと、間違いなく鈴木茂だろう。今回は本特集のテーマである"カッティング"を話題の中心としながら、演奏時のこだわりやポリシー、プレイの細かなニュアンスや音作りのポイントを詳しく聞いた。また、この特集で取り上げる松原正樹や松木恒秀といった名手たちとのエピソードも同時に語ってもらおう。
■SPECIAL INTERVIEW 2 村松邦男(シュガー・ベイブ)
数あるシティ・ポップのギター名盤の中で、シュガー・ベイブ『SONGS』は筆頭格と言えるだろう。山下達郎のカッティングはもちろん、リード・ギターを務めた村松邦男の不朽のフレーズ群が今でもとてつもない輝きを放つ1枚で、2010年代のネオ・シティ・ポップ勢にとってもバイブル的な存在である。村松といえば大滝詠一の全ソロ作品に参加するなど語られるべき仕事は多いが、今回は『SONGS』の話のみをみっちり聞いてみた。アルバム全曲解説もじっくり楽しんでほしい。
■シティ・ポップの大名盤で聴ける、天才5人の絶品カッティング。
~シュガー・ベイブ/大滝詠一/松任谷由実/ティン・パン・アレー/吉田美奈子/大貫妙子/雪村いづみ/竹内まりや/尾崎亜美/笠井紀美子/山下達郎、他
村松邦男、鈴木茂、松原正樹、松木恒秀、山下達郎の5人が彩ったシティ・ポップの名曲たちを、印象的なカッティングを参考にした譜例とともにお届けしよう。収録作はどれも名盤ぞろいで超有名曲ばかりだが、カッティングに注目して聴いたことがない人も意外と多いと思う。ぜひこの機会に、シティ・ポップ全盛期を彩った名手たちのカッティングを弾いてみてほしい。
■シティ・ポップのカッティング名盤ガイド32
金澤寿和(Light Mellow)監修
[ ライトメロウ編 ]
シティ・ポップ/和製AORブームの起爆剤と言っても過言ではない名ディスク・ガイド『Light Mellow和モノSpecial』。ここからはその監修を手がけた仕掛け人=金澤寿和による、カッティング名盤ガイドをお届けしよう。また、作品紹介と合わせてアルバム収録曲のカッティング譜例も掲載しているので、フレーズ・ネタ帳としてもぜひ活用してほしい。
■10年代の新世代ギタリストが選ぶ! シティ・ポップのカッティング名演43
角舘健悟(Yogee New Waves)
竹村 郁哉(Yogee New Waves)
内野隼(Mime)
高橋健介(LUCKY TAPES)
Gotti(NEIGHBORS COMPLAIN)
澤部渡(スカート)
夏目知幸(シャムキャッツ )
菅原慎一(シャムキャッツ )
辻村豪文(キセル)
川辺素(ミツメ)
モリシー(Awesome City Club)
atagi(Awesome City Club)
真田徹(RAMMELLS)
山下(あっぷるぱい)
新鋭ギタリスト14人が選ぶシティ・ポップのカッティング名演を紹介。定番のあの曲から意外な曲まで、それぞれのシティ・ポップ観で3曲ずつセレクト!
■綴じ込み付録:スペシャル・スコア(※電子版には収録されておりません)
・「DOWN TOWN」シュガー・ベイブ
・「ようこそ輝く時間へ」松任谷由実
・「TOWN」吉田美奈子
・「薔薇と野獣」ティン・パン・アレー
・「Sparkle」山下達郎
■The Instruments
FENDER AMERICAN PERFORMER
すべてのパフォーマーのために。
近年、フェンダー・ギターの中核を構成するアメリカン・シリーズが次々と生まれ変わっている。2016年のアメリカン・エリートに始まり、続いてアメリカン・プロフェッショナル、アメリカン・オリジナルが登場。長らく親しまれてきた旧シリーズからの大胆な刷新に驚いたギタリストも多かったことだろう。そして2019年、そんな改革の掉尾を飾るシリーズとしてアメリカン・パフォーマーが発表された。本シリーズのために新たに盛り込まれたスペックは、ライブ・ステージやレコーディングのみならずインターネット上にまで表現の場を広げる、現代のあらゆるギタリストのパフォーマンスを最大限に高めるものばかり。積み重ねてきた伝統をベースに、現在、そして未来をも見据えたフェンダーの思いが詰まったアメリカン・パフォーマー。その実力にじっくりと迫っていきたい。
■Featured Guitarists ラリー・カールトン
~LARRY CARLTON IN THE STUDIO
歴史に残るラリー・カールトンの名仕事
クルセイダーズ&スティーリー・ダン
2018年にデビュー50周年、名曲「Room 335」収録の代表作『Larry Carlton(夜の彷徨)』のリリースから40周年、そして70歳を迎えたラリー・カールトン。そんな節目の年の11月にビルボードライブ東京&大阪で行なった来日公演は、入れ替え制による1日ツー・ステージで、1stセットが"The Crusaders remembered"と題して、クルセイダーズのナンバーにフォーカス、2ndセットは『Larry Carlton』からのナンバーとスティーリー・ダンの曲を織り交ぜる"The 1978 album and Steely Dan"という実に興味深いプログラムだった。今回は本人のインタビューも交え、ラリーのキャリアにとっても特別なそのふたつのグループでの活動に迫っていく。
■フェンダー・コラボ・ギター第三弾!
"シアトル"が発売決定!
■The NAMM Show 2019レポート
■INTERVIEW & GEAR
・ジェイク・キスカ(グレタ・ヴァン・フリート)
・角舘健悟 & 竹村郁哉(Yogee New Waves)
■INTERVIEW
・山内総一郎(フジファブリック)
・ミヤ(MUCC)
■New Products Review
・FENDER/AMERICAN ACOUSTASONIC TELECASTER
・GIBSON CUSTOM/SG STANDARD CHERRY LARGE PICKGUARD NH
・JACKSON/USA SIGNATURE MICK THOMSON SOLOIST
・VOX/VX50 GTV
・ORANGE/PEDAL BABY 100
・WALRUS AUDIO/LILLIAN
・ZOOM/G1X FOUR
■連載
・トシ矢嶋のLONDON RHAPSODY
・AROMA 黒汁ギタリストのイラスト連載
・ジャキーン!~『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』番外編
・横山健の続・Sweet Little Blues
・9mm滝のまたやっちゃいました~世界の滝工房から
・ギターを思いっきり弾けるプライベート・スタジオ