MAGAZINES
内容
特集:今年こそはスライドを...。
■付録(※電子版には付録されておりません)
まずはここから! スライド・ギター常套句ポスター
ギタリストよ! 令和こそはスライド再入門!
新年度の始まり、ギター弾きなら誰しも「この1年はこれをマスターするぞ!」というテクニック向上計画を立てるもの(そして大抵は挫折します)。
速弾き、アドリブ、ジャズ、リズム訓練などなど、人によってさまざまな目標があるでしょうが、ギタリストにとって「いつかは」というあこがれが強い反面、挫折率もトップクラスに高いであろうお題が「スライド・ギター」でしょう。そこで、2019年度の1号目を飾る今月のギター・マガジンでは「今年こそはスライドを...。」という全国読者の心の声をそのままタイトルに据えた、「スライド再入門」特集をご用意しました。部屋で眠ったままのスライド・バーを引っ張り出したら準備完了。いざ! スライド再入門!
■教えて漣さん! 今さら聞けない、スライドのアレコレ。
スライド・ギターの基礎知識、本当にちゃんと知ってる?てことで特集の冒頭は、今さら聞けない素朴な疑問を、スライド・ギター名手の高田漣にアレコレを教えてもらおう!
■J-POPでスライド再入門!
オールマンズも最高だけど、90年代を輝かせたJ-POPにもスライド名演はたくさんある。というわけで、まずはド級の国民的大名曲を題材にしながらスライド・ギターの動きに慣れていこう。お好みの指にバーを装着したら、いざスタート!
■今日も指板を、行ったり来たり。改めて知りたいスライド・ギターの発展史。
スライド・ギターはどこからきて、どこへいくのか。18世紀から現代まで、今改めて知っておきたい、スライド・ギターの発展史。
■SPECIAL INTERVIEW 1
長田進
スライド・ギター特集の特別インタビュー、ひとり目は90年代J-POP~現在まで一流のセッション・ギタリストとして無数の名演を残し続ける長田進。aiko「桜の時」や奥田民生「イージュー☆ライダー」などのメガ・ヒット・ナンバーで鳴っている印象的なスライド・ギターを弾いている張本人で、多くの人が彼のプレイを一度は耳にしたことがあるはずだ。前述の2曲に関するエピソードや、スライド・ギターへの愛を語ってもらった。
■SPECIAL INTERVIEW 2
松浦善博
続いては日本が誇るエレクトリック・スライドの第一人者、松浦善博に登場願おう。山下達郎が"日本一のスライド"と認め、奥田民生が"僕たち界隈で10年連続スライド・ギター世界一"と絶賛する、日本屈指のスライド名手。ポップスに残した名演の裏話、世界中のスライド・ギタリストたちとのエピソードは必読だ。
■僕が好きなスライド・ギターの名演、この3曲。
長田進
松浦善博
山岸竜之介
林宏敏
亀本寛貴(GLIM SPANKY)
鈴木健太(D.W.ニコルズ)
鈴木茂
高田漣
Rei
内田勘太郎
JIM(THE BAWDIES)
田川伸治
西川弘剛(GRAPEVINE)
NAOKI (LOVE PSYCHEDELICO)
青山陽一
スライド・ギターとはギタリストにとって絶対的な"声"であり、内なる感情を強烈に表現できるこれ以上ないツールだ(断言)。その魅力にハマった日本のプロ・ギタリストは数知れず、各々のオリジナル・ソングに豊かなスライド・プレイを吹き込み続けている。このコーナーでは、そんなスライド・ギターの魔力に取り憑かれた日本の名スライダー15人に協力願い、深く影響を受けたスライド名演を3曲ずつ選んでもらった。選ばれた楽曲は戦前ブルースから平成のJ-POPまで古今東西、十人十色。どれも甲乙つけがたいマスターピースばかりだ。スライド入門者への良きガイドとなってくれるだろう。また本コーナーでは同時に、15人のギタリスト全員を対象として、スライドにまつわるアレコレを直筆でしたためてもらった。こちらもぜひ楽しんでほしい。
■インタビュー:デレク・トラックス&スーザン・テデスキ(テデスキ・トラックス・バンド)
テデスキ・トラックス・バンドが3年ぶりに最新作『サインズ』を発表。力強くブルージィなスーザンのギター、繊細に歌い上げるデレクのスライド・プレイが遺憾なく発揮された、まごうことなき名盤だ。特集に引き続き、現代最高峰のスライド・プレイを届け続けるバンドの、ギタリストふたりのインタビューをお届けしよう。また、2月15日、コフィ・バーブリッジ(k,flute)が惜しくも逝去したが、取材はそれ以前に行なった。コフィ在りし日のデレクによるコメントは、追悼の意を込めつつ原文のまま記載した。
■デレク流スライド完全攻略!! by 大江康太
本誌2009年3月号で初めてデレク・トラックスが表紙を飾ってからちょうど10年が過ぎた。あまりに革新的な彼のスライド・ギター・スタイルは、いまだ一般のギタリストにとってスタンダードなものとは言えないが、デレクの背中を追いかける新たなギタリストが現われるのは必然だろう。今回はそんな次世代のデレク・スタイル・フォロワー=大江康太に、デレク流スライド・ギターを教えてもらう。"譜面で見てもわからん!"という人のために、大江による実演動画をYouTubeギタマガ・チャンネルにアップしたので、ギターをオープンEチューニングにし、スライド・バーを装着して観るべし!
■GM SELECTIONS(※電子版には収録されておりません)
・「イージュー★ライダー」奥田民生
・「ミッドナイト・イン・ハーレム」テデスキ・トラックス・バンド
■FEATURED GUITARISTS 1
ジュリアン・ラージ
現代的ジャズ・ギターと古き良きアメリカ音楽の結集点
規格外の演奏技術と自由奔放なインプロヴィゼーション、そしてライブにおける爆発的なエネルギーと喜びに溢れた弾き姿で、観るものを惹きつけてやまないジュリアン・ラージ。まだ31歳とジャズの世界では若手ながらも、ジャズに加えブルーグラスやカントリー、そしてフォークなど、アメリカ古来のルーツ音楽をも継承したそのスタイルは非常に独自性が高く、もはや前人未到と言っても過言ではない領域に到達しているギタリストだ。そんな彼が今年2月に新作『Love Hurts』をリリースした。ソロやデュオからバンドまで、そしてアコースティックからエレクトリックまで多彩なスタイルで活動を展開してきたジュリアンだが、今作はソリッド・エレキを用いたトリオ編成の1枚。全編でテレキャスターをフィーチャーした『Arclight』(2016年)から連なる流れの作品である。リリースを重ねるごとに深みを増すジュリアンの魅力に、本誌初となるインタビューを含めて迫っていきたい。
■FEATURED GUITARISTS 2
NOW~イライジャ・ローク(フォニー・ピープル)
ブルックリン育ちの先天性グルーヴ・スター
今チェックすべき最新のスタイルを持つギタリストを、本人インタビューとともにお届けする本コーナー。第4回はフォニー・ピープルのギタリスト、イライジャ・ロークだ。エリカ・バドゥの前座を務め、"西のジ・インターネット、東のフォニー・ピープル"とも称される彼らは、間違いなく次代のグルーヴを左右するバンドのひとつ。去る1月17日には待望の初来日公演が開催され、早耳のリスナーたちが多く集まった。今回は来日時の本人インタビューに加え、ステージ機材も紹介。世界のグルーヴの発信地=ブルックリンが生んだ、超現代っ子ギタリストに迫っていこう。
■THE INSTRUMENTS
・Guitars~アートとしてのギター世界
去る3月に開催された『アートフェア東京2019』にて、世界各国に点在する9ブランドのルシアーたちが集まった。製作、展示されたギターはまるで芸術作品のよう。本特集ではその独創的で奥深い世界観に迫っていく。
■THE AXIS' GEAR
・ジョン・スペンサー
■INTERVIEW & GEAR
・田島貴男(オリジナル・ラブ)
・ブラッドフォード・コックス&ロケット・パント(ディアハンター)
・奥田民生&手島いさむ(ユニコーン)
・小林祐介&ケンゴマツモト(THE NOVEMBERS)
・魚頭圭(FIXED)
・高田漣
・春畑道哉
■PICKUP
・GMコラボ・ギター第3弾、フェンダー・ストラトキャスター「シアトル」登場!
■New Products Review
・GIBSON CUSTOM/60TH ANNIVERSARY 1959 LES PAUL
・FENDER/AMERICAN PERFORMER STRATOCASTER
・GRETSCH/G6134T LIMITED EDITION PENGUIN WITH BIGSBY
・APⅡ/MAF-8230CM SGBL
・SEIDE/TDW BELT PACK SET
・IK MULTIMEDIA/IRIG MICRO AMP
■新連載!
・月刊 足元調査隊! 第1回:さかしたひかる(ドミコ)
プロのペダルを調査する新コーナーがスタート! 記念すべき第1弾は、ドミコのさかしたひかるが登場。多彩な歪み&空間系ペダルを駆使し、独自のロック・サウンドを奏でる彼のボード美学とは?
・PROFESSIONAL GUITAR FILE
プロが自身の愛器について、徹底的に語る新連載。第一回目は奥田民生&手島いさむ(ユニコーン)のギターにフォーカス!
■連載
・トシ矢嶋のLONDON RHAPSODY
・AROMA 黒汁ギタリストのイラスト連載
・ジャキーン!~『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』番外編
・Opening Act 柴田聡子inFIRE
・横山健の続・Sweet Little Blues
・9mm滝のまたやっちゃいました~世界の滝工房から
・ギターを思いっきり弾けるプライベート・スタジオ