MAGAZINES

ギター・マガジン 2020年1月号

定価990円 (本体900円+税10%)
発売日2019.12.13
品種雑誌
仕様A4変形判 / CD付き

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内容

【特集】
シティ・ポップを彩った
カッティング・ギターの名手たち
~真夜中のファンキー・キラー編~

大ヒットを記録したギター・マガジン2019年4月号『シティ・ポップを彩った、カッティング・ギターの名手たち』。今月はそのシリーズ続編である。題して、"真夜中のファンキー・キラー編"。"昼下がりのメロウ・グルーヴ編"と題した前回は、70年代から80年代前半までのメロウなサウンドを中心としていたが、今回は80年代だけに限定した内容だ。

"昼と海"が描かれることの多いシティ・ポップの中から、あえて"夜と街"を想起させるサウンド、つまり車のヘッドライトや煌めくネオン、ビルの灯りなどを彩るセレクトを、ギタマガ流にやってみたというわけだ。どちらかと言えば、和製AORや和ブギーと呼ばれるものに近いのかもしれない。マイケル・ジャクソンが大ヒットを記録し、世はディスコ全盛の狂乱時代。ギターはコーラスとコンプがかかったパッキパキの切れ味鋭いカッティング、そんなイメージである。

主な登場人物は、土方隆行、松下誠、芳野藤丸、松原正樹など。吉田美奈子、角松敏生、松任谷由実、杏里、AB'Sといった珠玉のシティ・ポップ名盤を根幹から支える、まさに80's Japanese Grooveを体現するギタリストたちだ。当然、特集内には彼らの残した名フレーズを掲載しているが、実際に弾いてみると、各人のスタイルがそれぞれ全然違うことに気がつくはず。ボイシングも、リズム・パターンも、何もかもがだ。まったくもって、カッティングは奥が深い。

そして、特集の最後には久しぶりのCDを付属。2000年12月号に松原正樹が残した「グルーヴ・ギター天国」という極上のカッティング・セミナーを再録した。ぜひ本編と合わせて楽しんでほしい。

それではさっそく出かけることにしよう。とびっきりファンキーで、超絶キラーなカッティングが鳴り響く真夜中の街へ。


■勝手に認定! 真夜中のファンキー・キラー名盤

本特集では非常に多くのカッティング名演を紹介しているため、何から聴いていいのかわからない人もいるでしょう。そこで、"これだけはとりあえず聴いておけ!"という8枚を先にお伝えしておきます。これらで鳴り響くカッティングとサウンドのムードが、今回のテーマである"真夜中のファンキー・キラー"だと思ってもらえれば間違いありません。え? 吉田美奈子とAB'S組を推しすぎ? そうですよ、そういう特集ですから。


■80'sシティ・ポップで聴く、海外ギタリストのスゴ技

■角松敏生

ここからはシティ・ポップのカッティング名手たちをひとりずつ紹介していこう。まず1人目は角松敏生。人気シンガー・ソングライターとしてお馴染みだが、今回は"カッティング・ギタリスト"としての側面にフォーカスする。初期にはアル・マッケイや土方隆行なども参加しており、角松作品とカッティングは切っても切れない関係なのだ。


■土方隆行

吉田美奈子の諸作品で聴けるように、ブラック・ミュージック由来のグルーヴにロックなスタイルを持ち込み、唯一無二のタイトなカッティングを生み出した土方隆行。センスもテクニックも兼ね備えたカッティング・マスターの真価に迫っていこう。


■松下誠

名作『First Light』を81年に生み出し、そのほかにもバンドAB'Sや濱田金吾の一連作品といった数あるシティ・ポップ良盤に携わったキーマン、松下誠。彼は一体どんなギタリスト/アーティストなのだろう? 各方面から探っていこう。


■芳野藤丸

膨大な数の楽曲で鋭いカッティングを聴かせた名手、芳野藤丸。歌に寄り添う絶妙なリズムで刻まれるギターは、優れたボーカリストでもある彼ならではのスタイルだ。参加曲は1万曲超、稀代のカッティング・プレイヤーについて掘り下げていこう。


■鳥山雄司

80年代初頭よりブラック・フィール濃厚なクロスオーバー作品を発表する一方、稀代の編曲家として、ブラコンの要素を80年代ポップスにいち早く持ち込んだ先駆者でもある鳥山雄司。その"カッティング・ギタリスト"としての一面はいかに? 切れ味抜群のプレイが際立つプロデュース作などをガイドに紐解いていこう。


■山下達郎

"シティ・ポップとカッティング"という今回のテーマで最もはずせない人物、それが山下達郎である。80年代、この稀代のカッティング・マスターは、自身のソロ作でどんなギター・プレイの変遷を経たのだろう? 改めて、ギターのみにフォーカスして達郎の80年代を見つめ直す。また、氏が他アーティストでギターを弾いているシティ・ポップの名作も紹介!


■ギタリストで聴きたい、このシティ・ポップ。
椎名和夫/松原正樹/山本圭右


■松原正樹のグルーブ・ギター天国 付録CD連動

創刊20周年記念特大号であるギター・マガジン2000年12月号から、"松原正樹のグルーブ・ギター天国"を音源とともに特別再掲載! 誌面上のトラック・ナンバーは今回の付録CDに合わせてあるので、貴重な14トラックを聴いて、弾いて、極上の技から学ぶべし!


■今、アジアを席巻するシティ・ポップ・ブームって何だ?

今、アジア各国でシティ・ポップのリバイブル・ブームが起きている。都内のレコード店に行けば、訪日旅行者がシティ・ポップのレコードを漁る光景に遭遇するだろう。さらにリスナーだけではなく、シティ・ポップ的な音を鳴らすアーティストも各国で増え始めた。シティ・ポップ名盤『A LONG VACATION』(大滝詠一)のジャケットを手がけたイラストレーター、永井博の作品をアルバム・ジャケットに起用したアーティストもいるほどだ。その理由を探るべく、ブームのホット・スポットである韓国と台湾のミュージシャンにインタビューを敢行。話を聞けば、山下達郎や角松敏生が大好きだという。レジェンド・ギタリストに至る経緯とは一体?


■Kz Guitar Works 新たな個性、新たなスタンダード

従来のどんなギターとも違う個性とサウンド。国産ギター・ブランド=Kz Guitar Worksは、そんなオリジナリティを追求するブランドだ。代表モデルの"Kz One"はオリジナルのピックアップやコントロール、独自のボディ・シェイプを持つユニークなギターだが、そのルーツにはとある伝説的ギターの存在がある。本特集ではその歴史を追いながら、神奈川県逗子市にある工房にも潜入し、ブランドの魅力を多角的に紹介していきたい。


■GM SELECTIONS
・「プラスティック・ラブ」竹内まりや
・「DOWN TOWN」桑名晴子

■INTERVIEW & GEAR
・小倉博和

■INTERVIEW
・オカモトコウキ
・藤井友信
・関口シンゴ(Ovall)

■PICK UP
・フェンダーの激レア・モデル"スウィンガー"が奇跡の復刻!
・ヤマハTHR-Ⅱシリーズ×亀本寛貴(GLIM SPANKY)
・ヒュース&ケトナーからフロア・タイプのアンプが登場!
・エレキ・ギターで活用するBOSE S1 Pro! feat. 滝 善充

■PROFESSIONAL GUITAR FILE
長田カーティス(indigo la End)

■月刊 足下調査隊!
稲村太佑(アルカラ)

■アンプがないとね、音は出んのだよ。
加藤隆志(東京スカパラダイスオーケストラ)

■連載
・俺のボス/有島コレスケ
・トシ矢嶋のLONDON RHAPSODY
・Opening Act/浪越康平(パノラマパナマタウン)
・ジャキーン!~『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』番外編
・横山健の続・Sweet Little Blues
・9mm滝のまたやっちゃいました~世界の滝工房から

■NEW PRODUCTS REVIEW
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