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内容
【特集】追悼 エディ・ヴァン・ヘイレン
『炎の導火線』『1984』『5150』など
黄金時代を語った6篇のインタビューを収録。
スーパー・ヒーローの残した金言の嵐!
2020年10月6日、一人のギター・ヒーローがこの世を去った。
エディ・ヴァン・ヘイレン---。
衝撃の訃報が発せられるや否や、数多くのアーティストが哀悼の意を捧げたことは、
彼が音楽史に残した功績の大きさを物語っている。
今回本誌はエディの追悼特集として、『炎の導火線』『1984』『5150』など、
ヴァン・ヘイレンの黄金時代をとらえた6篇の本人インタビューを掲載。
エディ自身の言葉をたどり、この傑出したギタリストの実像に迫ることにした。
ギターが心底好きだったこと、弾いているだけで楽しかったこと......。
読み進めるうちに、エディの超ビッグなギター愛を感じることができるだろう。
そして改めて、ヴァン・ヘイレンという偉大なるバンドの魅力も味わい尽くしてほしい!
■23歳のエディが語る、『炎の導火線』の頃。
ここからは全6篇からなる、エディのインタビュー集をお届けしていこう! 第1弾は1978年、"ライトハンド"というそれまでのギター史にはなかった全く新しい概念を打ち立て、当時のギタリストに衝撃を与えた『炎の導火線』リリース直後のもの。前代未聞の問題曲「Eruption」は、誰もが一度はコピーに挑んだことであろう。当時まだ23歳、フレッシュなエディの記念すべきデビュー・インタビューだ!
■シーンを席巻した傑作『1984』。
続いては、ヴァン・ヘイレンの金字塔『1984』のインタビューを掲載! 言わずもがな記録的大ヒットを生み出し、バンドをシーンの頂点に立たせた傑作である。当時、新しく完成したスタジオ"5150"で生まれたこのアルバムは、シンセサイザーの導入や歪みを削ぎ落としたギター・サウンドなど、サウンド面での変化もファンに衝撃を与えた。本インタビューではアルバム制作秘話や使用機材はもちろん、エリック・クラプトンへの憧れやアマチュア・バンド時代の話、そしてこの作品を最後に脱退するデイヴとの関係など、多方面について語っているぞ!
■59歳の円熟期に『1984』を追想する。
続いて、エディが2014年に『1984』を振り返ったインタビューをお届けしよう。ギター・ソロや作曲のこと、この傑作が生まれるまでの模索期間、ドン・ランディー(エンジニア)との友情、5150スタジオの設立経緯などなど、ざっくばらんにあの頃を語り尽くす。当時抱いていたアラン・ホールズワースへの熱い思いも見逃し厳禁だ。本稿を読んでふたたび作品を聴けば、新たな『1984』像ができあがるだろう......!
■改めて振り返る、初期6作の躍動。
ここでは1st『Van Halen(炎の導火線)』から『1984』まで、初期6作品をエディ自身が振り返ったインタビューをお届けしよう。実施タイミングは1985年の初頭。前年リリースした『1984』の世界的ヒットを受け、最も勢いに乗った時期だ。
■『5150』発表後のエディ&サミー談義録。
インタビュー第5弾は、『5150』リリース後に行なわれたエディ&サミーの談義録をお届け。ご承知のとおり、本アルバムはボーカルにサミー・ヘイガーを迎えて制作した、バンドの転換期的作品である。レコーディングでスタインバーガーのGL2Tを使った理由を始め、あっちへこっちへ話が広がるギター談義は必読! そして話はまず、エディがベースで参加したサミーのソロ作のことから。ベースの話題から展開するエディのギター・テクニック論も興味深い!
■本人の言葉でたどる、エディの愛器。
ここでは歴代の愛器をエディ自らが紹介! 本項のもとになったのは2014年、エディが機材を保管するギター・センター(ハリウッド店)での取材である。彼が5150スタジオで使うギターやアンプを、たっぷりと語っているのだ! 中でも彼のキャリア初期の愛用アンプ、フェンダー・バンドマスターへのコメントは必見。エディにどれだけ機材愛があったかがわかるだろう。
■追悼コメント集
さらば、エディ---。数多くのギタリストが発表した追悼コメントを厳選してお届けしよう。
■Guitar Magazine Archive:プライベート・スタジオ"5150"の機材を紹介!
■イチから始めるライトハンド
エディ・ヴァン・ヘイレンの偉業は数多あるが、ギター史に革命を起こしたテクニックといえばご存知ライトハンド! 今回はその入門企画として、イチから始められるライトハンド指南をご用意しました。初めての人も再チャレンジの人もTRYあるのみ! 目指せ、EVH極め道!
■サウンドのプロが考察するエディの音:林幸宏(FREE THE TONE)
■歴代作品ディスコグラフィー
■SPECIAL PROGRAM
1970年7月30日、ハワイ・マウイ島のジミ・ヘンドリックス
1970年7月30日、ジミ・ヘンドリックスはハワイ・マウイ島にいた。翌々日のホノルル公演を前に、映画『レインボウ・ブリッジ』(1971年公開)に使用するためのパフォーマンス映像を収録していたのだ。しかし映画は構想・制作に難を抱えており、最終的にただヒッピー文化を脈絡なく寄せ集めたカオスな仕上がりに。ジミとミッチ・ミッチェル、ビリー・コックスら"第二期エクスペリエンス"の演奏も、長らく正しい形で世に出ず埋もれてしまう。そんな音源と映像が50年の時を経て、ジミの遺産を管理する財団"エクスペリエンス・ヘンドリックス"の管理下でこのたび『Live in Maui』として発表された。本特集では同作のプロデュースも務めたエディ・クレイマー、そしてビリー・コックスへのインタビュー、また使用機材の考察など通し、マウイでのパフォーマンスに迫っていきたい。
■THE INSTRUMENTS
沁みるギブソンES-175。
"フルアコといえばイチナナゴ"。1949年に生まれたギブソンのES-175は、フルアコースティック・ギターを象徴する名器である。ジャズを弾かないギタリスト諸氏も、一度は手にしたいと憧れる1本だろう。ソリッド・ボディのいわゆる"エレキ・ギター"が男子にうってつけのやんちゃな道具だとすれば、ES-175のキャラはその真逆。言うなれば、シブい男のダンディズム路線の極みといったところか。この先の長いギタリスト人生、いつかはその豊潤なグッド・トーンをゆっくり味わってみたい---それも、できるならビンテージの175で。そんな声なき声にお答えし、今回はビンテージのES-175を主人公に据えたちょっとオトナな特集を組むことにした。渡辺香津美による試奏を始め、モデルの使用変遷や愛用者紹介など多方面からお届けしよう。
■GM SELECTION(※電子版には収録されておりません)
・「バック・イン・ブラック」AC/DC
・「永遠の不在証明」東京事変
■INTERVIEW
・アンガス・ヤング&ブライアン・ジョンソン(AC/DC)
・Rei
・中牟礼貞則
・ナッシング・バット・シーヴス
■THE AXIS' GEAR
・村松拓&生形真一(Nothing's Carved In Stone)
■PICKUP
・俺のボス/キョウスケ(爆弾ジョニー)
・のんライブ・レポート
・MIYAVIのシグネチャー・テレキャスターが爆誕!
■連載
・トシ矢嶋のLONDON RHAPSODY
・40枚の偉大な◯◯◯名盤 第1回:ブリティッシュ・ブルース・ロック
・Opening Act/takuchan & showhey(NYAI)
・ジャキーン!~『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』番外編
・横山健の続・Sweet Little Blues
・9mm滝のまたやっちゃいました~世界の滝工房から
■NEW PRODUCTS REVIEW
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付録:エディ・ヴァン・ヘイレン特別ポスター