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特集:JEFF BECK WITH......
ジョニー・デップとの新作『18』と
孤高の名人を動かすコラボレーションの歴史
ジェフ・ベックが6年ぶりの新作『18』を発表した。今回は、近年関係を深めていたジョニー・デップとのコラボレーション・アルバムである。ジェフ・ベックといえば孤高の人というイメージが強いが、今回はジョニーとの化学反応が良い方向へ花開き、冒険的な選曲やプロダクションに結実。彼特有のギター・プレイは一切枯れることもなく、むしろ若さや豊かさをもって大衆に訴えかける1枚になったと感じる。思えば前作の『Loud Hailer』も、女性2人組バンド=BONES UKを招いたコラボレーション色の濃い作風だったが、近年のジェフ・ベックは多かれ少なかれ、他者とともに音楽を作ることを活動の主軸に据えている部分があるのではないだろうか? そこで今回は、新作『18』を含む"ジェフ・ベックのコラボレーション・サイド"に焦点を当てて特集を組んでみた。ギタリストとの共演の歴史や、多数行なってきたゲスト参加作なども含め、"孤高と言われる男が他者に求めるもの"を探っていきたい。
■最新作『18』に見るジェフ迫真の表現
まずは注目の新作『18』について。ジョニー・デップと生み出した最新サウンドの正体に迫る。
■『18』全曲解説
それでは、気になる新作『18』の全曲レビューをお届けしよう。今回は、自他共に認めるジェフ・ベック・マニアであり、彼のサウンドの再現を追求し続けるプロ・ギタリスト=大槻啓之を招き、新譜のギター・プレイについて解説を願った。ジェフ本人のひと言も合わせてお楽しみを!
■コラム:近年のジェフ・ベック使用機材
残念ながら今回は本人やギター・テックの取材が実現できなかったが、本誌なりに情報を集めて近年のジェフが愛用する機材を追った。ここ5年ほどの使用ストラト/アンプ&エフェクターを時系列に追っていこう。
■ジェフ・ベックにとってのコラボレーションとは?
ここからはテーマを変え、ジェフ・ベックのコラボレーション・サイドに焦点を当てる。孤高と言われる彼にとって、他者の存在とはいかなるものなのだろう?
■とにかくギターがカッコいいジェフ・ベックの客演20
ジェフ・ベックはキャリアを通じて他アーティストの作品にゲスト参加している。ジャンルはジャズやソウル、ロック、ディスコ、メタルに至るまでなんでもありだが、どれもジェフの強烈な個性が炸裂しているのが実に興味深い。ここでは、前項で触れたギタリストの作品を除外した客演楽曲を20曲を厳選してご紹介しよう。
■ジェフ・ベック参加作品一覧
自身のリーダー作やバンドを除いた、客演作品を一覧にまとめた。完全網羅のリストではないが、データベースとしてご活用を!
■GM SELECTIONS(※電子版には収録されておりません)
・「What's Going On」ジェフ・ベック&ジョニー・デップ
・「Have You Ever Loved a Woman」エリック・クラプトン
■ブレイク・ミルズ:多方面に才覚を発揮する新世代のスライド・マスター
新世代を担うギタリストたちの中でもブレイク・ミルズはひと際の異彩を放つ存在だ。1986年生まれ、まだ若手と呼べる年齢ながら、彼の作品や演奏から感じられる音楽的バックグラウンドは底知れないほどに深く、一般的なポピュラー・ミュージックの範疇に収まるものはもちろん、アンビエントやワールド・ミュージック、そして前衛的な音楽までも手中に収めている。ギター・プレイ面ではあのデレク・トラックスに比肩するほどのスライド名手で、ギター・シンセやフレットレス・ギターも使いこなし、さらにプロデューサーとしてもアラバマ・シェイクスの傑作『Sound & Color』を始めとする多数の作品を手がけたりと、とにかく多才のひと言に尽きるミュージシャンなのだ。本特集ではそんなブレイクへのインタビューに成功。本人から語られる言葉を軸に、今こそ注目すべき若き鬼才の音楽性に迫っていこう。
■レコーディングをもっと身近に! PCいらずのギター録音
様々なSNSや動画配信サイトが生まれ、自身の演奏を録音してアップロードする人が増えてきた。また、多くの音楽制作ソフトやアプリも登場しており、以前にも増してオリジナル楽曲を作りやすい環境になってきている。しかし、"パソコンを立ち上げてソフトを起動して......"となると億劫に感じてしまうギタリストも多いだろう。生まれたアイディアを逃さず、もっと手早く気軽にギターを録音したい!という人に向け、ここではパソコンを使わずにレコーディングできる機材たちを紹介。録音までの簡単な手順も掲載したので参考にしてほしい。
■サーフ・ギターの波に乗れ! 怒涛のサーフ奏法、完全攻略【動画連動】
波に乗り、恋をし、青春を謳歌する──60年代前半の西海岸を中心に巻き起こったサーフィン・ブーム。この大波と共に発生したのが、サーフィン・ギター・スタイルだった。日本ではいわゆる"テケテケ"のベンチャーズや"のってけ、のってけ~"のアストロノウツ、それからビーチ・ボーイズの印象が大きいが、そうしたバンドが日の目を見るようになったブームの大元には、実は50年代後半に巷を賑わせ始めたギター・インストの潮流があった。疾走感たっぷりのトレモロ・ピッキングや、水が跳ねるようなスプリング・リバーブの音色は、その当時は意図したものではないにせよたちまちサーフィン・ミュージックとして広く認識されていったのだ。さて、歴史的背景はほどほどに、夏だからサーフなギターを楽しもうという本企画。後半からはその奏法を動画連動で解説していくので、乞うご期待。サーフ・ギターの波に乗ってけ~!
(※誌面P102~109「Misirlou」の譜面・解説は電子版には収録されておりません)
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