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2019.03.13
手塚漫画の"生"と"性"ーーー。その神秘と謎に迫る壮大な叙事詩が、雑誌連載当時のオリジナルの構成で初単行本化。改変箇所150ページ以上を復元した、手塚治虫による「愛の讃歌」!!
インプレスグループで料理・文芸関連の出版事業を展開する立東舎(所在地:東京都千代田区 発行人:古森 優)は、書籍『アポロの歌 オリジナル版』(手塚治虫著)を2019年4月19日に発売します。
『アポロの歌』は、「週刊少年キング」誌に1970年4月から11月まで計31回にわたって連載された長編漫画。すでに全集所収ですが、扉絵をはじめとする単行本未収録ページのほか、100ページに及ぶ改変が施されています。そこで本書では、現存する原画を使用し、カラーページもそのまま再現、改編によって失われた箇所は掲載誌面と合成することで、オリジナル原画のコマ割りと構成を復元し、セリフについても可能な限り連載時に近づけました。さらに、巻末には、予告カットや単行本表紙などの関連資料と解題を掲載、オリジナル版にして決定版として構成しています。
本作の主人公、近石昭吾は、複雑な家庭環境で育ったため、「愛」という感情に対して疑念を持ち、人間の男女や動物のオス・メスによる愛の交歓に異常な反応を示してしまいます。ある日、それを見兼ねた医師に電撃療法を施された昭吾は、それによって、時空を超えたさまざまな"愛"を学ぶことになりました。しかし、愛が成就しかけた途端、現実に引き戻され、そのたびに無限ループを余儀なくされるのです。リプレイによって、さまざまな愛の形を体験する主人公の戸惑いと葛藤を通して描かれる、命の尊厳と儚さ。本作は、「愛」「性」「命」という手塚治虫の主要なテーマが追究された傑作です。
『ダスト18』、『アラバスター オリジナル版』と同様にB5サイズの大判で単行本化された本作は、精細な印刷により、連載時以上の魅力を放ち、新規読者をも獲得するに違いありません。
企画・編集・執筆:濱田高志
ブックデザイン:米川裕也(オフィスアスク)
書誌情報
書名:アポロの歌 オリジナル版
著者:手塚治虫
定価:4,536円(本体4,200円+税)
仕様:B5正寸 /608ページ
発行立東舎 / 発売リットーミュージック
商品情報ページ http://rittorsha.jp/items/18317425.html
著者プロフィール
手塚治虫(てづか・おさむ)
1928年、大阪府豊中市生まれ。兵庫県宝塚市で少年時代を過ごす。46年マンガ家としてデビュー。翌年発表した「新寶島」等のストーリーマンガにより、戦後マンガ界に新生面を拓く。62年アニメーション作家としてデビュー。翌年から放映したテレビアニメ「鉄腕アトム」により、テレビアニメブームをまきおこす。89年2月9日没。
【立東舎】 http://rittorsha.jp/
立東舎は、料理、文芸、漫画他、さまざまな分野のポップカルチャーを紹介する出版活動を展開中。「料理の本棚」「乙女の本棚」などの好評シリーズの他、手塚治虫、谷ゆき子らの幻の漫画の復刻などで感度の高い読者の話題を集めている出版ブランドです。
【インプレスグループ】 https://www.impressholdings.com/index.htm
株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:唐島夏生、証券コード:東証1部9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」「旅・鉄道」「学術・理工学」を主要テーマに専門性の高いメディア&サービスおよびソリューション事業を展開しています。さらに、コンテンツビジネスのプラットフォーム開発・運営も手がけています。
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