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基本から応用まで総ざらい テクニックの幅を広げよう!
text by MIYU
ギター・マガジン読者のみなさんこんにちは! ソロ・ギタリストのMIYUです。3回にわたり担当させていただきましたこの連載も、今月号でとうとう最終回となりました。毎号楽しみにしていただいた方も、今回初めてお読みいただく方もありがとうございました。教則ページを担当させていただいたことで、限られた小節や文字数の中で、わかりやすく簡潔にまとめたり、曖昧だった部分を勉強し直したり、私自身にとってもすごく良い機会になりました。終わってしまうのは寂しいですが、春は旅立ちの季節なので、これまでに学んできた練習法やオリジナル作曲講座をとおして、レベルアップをがんばって下さいね!! このページをとおして私のことを知って下さった方と、いつか再会できるのを楽しみに、MIYU先生も新しい事にたくさんチャレンジして頑張ります。
最後に一言。"出来ない!"を"出来る!"に変えれるのは自分だけ。自分に自信を持ってがんばって下さい。あなたは望んだ分、成長出来ます。絶対に。
今回は最終回ということで、いろいろな応用技を盛り込んだ譜例に挑戦していきましょう! 王道ロックからネオ・クラシカルなどのテクニカルなロックまでのフルコースです。これまでと違い、ひとつの譜例に複数の注意点が出てくるので、じっくりゆっくりマスターしていきましょう。また、ライトハンド・タッピングに関しては、私は最近、指ではなくピックでタッピングをすることが多いので、そちらで動画を撮影しました。使いどころは曲によるのはもちろんですが、ピックの方が数段速く弾くことができるので、おすすめです。ほかにも、譜面や説明だけではわかりづらいタイトさや表現力に関する部分も、ぜひ動画で確認してみて下さいね。
Ex-1
ここで登場するのは、ロックの王道で避けては通れないブリッジ・ミュート、シンコペーション、ダブルトーン、チョーキング、ジョイントです。カンタンそうに見える譜例ですが、注意すべき点がたくさんあるので、ひとつずつチェックしていきましょう。
まずは、ブリッジ・ミュート。右手をブリッジ近くの弦に軽く当て、半分ミュートした状態で弾くのですが、カッコいい音を探すには微調整が必要なので練習あるのみです。ちなみに動画では(ダウンとアップをくり返す)オルタネイト・ピッキングを使用していますが、ダウン・ピッキングのみでも構いません。どちらでも刻めるようになっておきましょう。1小節目と2小節目、3小節目と4小節目の間をつなぐシンコペーションでは、焦ってつっこんでしまわないよう、しっかりとリズムキープできるようにしましょう。
続く2段目は、1本の指で2本の弦の同じフレットをまとめて押さえるダブルトーンです。途中にハーフ・チョーキングを含みますが、使っているのは4ポジションのみ。余計なノイズが鳴らないよう、ミュートに気を配りながら、指のばたつきも解消しておきましょう。ジョイントは薬指の第一関節をうまく使うのがコツですよ。
Ex-2
タッピングというと、つい力んでしまう方が多いように思いますが、カクカクした動きにならないようフィンガリングの位置にも注意が必要です。最後はカッコよくビブラートをかけて表情をつけてあげましょう。ビブラートは永遠の課題! 表現力が問われるので、納得がいくまで何度も挑戦してみて下さいね。
Ex-3
Ex-3はスキッピングを使った譜例です。トップノートにアクセントをつけることにより、スピード感を演出しています。弦移動する際の指のばたつき防止と余弦ミュートがスキッピングの重要課題なので根気よく頑張りましょう。
Ex-4
ラストEx-4は、フリジアン・ドミナントを使ったネオ・クラシカル系ロックの定番フレーズにチャレンジ! 前半は16分のブリッジ・ミュートとレスト(休符)がくり返されるフレーズになっているので、緊張感を演出するために、タイトに弾くことがポイントです。後半のリニア移動の際に、音が詰まってしまうという方は、 親指がストッパーになっていることが多いため、親指の位置に注意してスムーズに移動することを意識しながら練習してみましょう。最後のスウィープはカッコよく決めて下さいね!