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読みたい人は拡大コピーしても読んでくれ!
Text by リットーミュージック出版部
「読みたい人は拡大コピーしても読んでくれ!」時代(?)のギター・マガジン&ベース・マガジンの話
『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(著:都築響一 晶文社刊)という、なかなかインパクトのある題名の本を目にする機会がありました。10年位前に発売されている本なのですが、その中にギター・マガジンに関する記述があるんですね。そこで都築さんがおっしゃっているのは
「ギター・マガジンは文字や譜面が異常に小さい!」
ということ。さらに
「譜面は必要な部分を拡大コピーして使う必要があるレベル」
とも書いてあります。そ〜だっけ?と最近のギター・マガジンやベース・マガジンを読んでみる......文字も譜面も普通じゃん(笑)。でも念のため確認で、同書が発売された頃より前のギター・マガジンとかベース・マガジンをチェックしてみたら......むむむ......んぐぐ......反論できない(苦笑)。小さい。小さいかな。小さいんだろう。小さいんじゃないかな。ああ、小さかったさ!(笑) 特に90年代は小さい(敗北宣言)。下の画像は90年代にベース・マガジンで連載されていた『練習の素』という企画のページです。
まあこの頃はバブル期ってヤツで、ベース・マガジンも天地のサイズが1メートルくらいありましたからねぇ......ってことはなくて、なかなかに衝撃的な"要拡大コピー"サイズです。もしかして気づいていないかもしれない方のために書いておきますが、EX-2、EX-3という文字の下にある古代遺跡の文様のようなものが譜例です。その譜例と反比例するかのように「EX-」の文字は異常なビッグサイズですが(笑)。そして都築さんはこんなことも書いています。
「紹介したい曲がこれだけあるんだからしょうがない!それでも読みたい人は拡大コピーしても読んでくれ!という純粋な情熱に僕らは心を深く打たれる」
......ありがとうございます(お辞儀)。でも「拡大コピー無し」で読めたらそれに越したことはないだろう、というわけではないのですが、この『練習の素』の譜例を連載時より大きいサイズに変更して1冊にまとめた練習曲集『100年使えるベースのエチュード』が発売中です。まぁ結局は情熱を持って詰め込んだので(3000小節以上!)、一般的な譜面より大きい!とは言いませんが、上の画像より見やすいことは断言します。ベースに興味がある方はもちろん、そうでない方も機会があったらチェックしてみてください。※上の譜面は70~72ページに載ってます。
100年使えるベースのエチュード
品種 | 楽譜 |
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仕様 | 菊倍判 / 100ページ |
発売日 | 2017.08.25 |
<著者プロフィール>
安東 章夫(あんどう あきお)
1960年2月9日生。水瓶座B型。西出昌弘氏に師事。その後、東京芸術大学音楽学部器楽科に学ぶ。ドもツェーもシーもOKのジャンルにとらわれない姿勢がモットー。ポール・クロード(仏)製作コントラバス1本、フェンダー・ジャズ・ベース64年1本所持。