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2017.10.11

ピエール中野[凛として時雨]スネアを語る|リズム&ドラム・マガジン2017年11月号より

取材&文:編集部 写真:八島 崇

 無人島に持っていきたくなるほどの"スネア・ドラム愛" をうかがうドラム・マガジンお馴染みのコーナー、無人島スネア。第96回目を迎えた2017年11月号には、今年8月に2年ぶりの新曲「DIE meets HARD」を発表した凛として時雨のドラマー、ピエール中野が登場。これまでに2台のシグネチャー・モデルを発表し、自身が描く理想の音色を具現化してきたが、さまざまなアーティストのサポートを経て、求められる音色の幅が広がったと語る。そんな彼が所有する多彩なスネアの中から熟考して選んだ3台を通して、そのスネア観を掘り下げていく。

芯が太い説得力のある音を スネアには求めている

 今持っているスネアの数ですか? 数えたことがないのでわからないですけど、多い方だと思います。今日持ってきた5台の他にも、 YOSHIKIさんのモデルやスチュワート・コープランド・モデル、シグネチャー・モデルを作ったときのプロトタイプも手元に残ってい るし、ソナーのスネアも何台かあって、あとはアクリルにLEDを仕込んだスネアもありますね。このまま挙げていくだけでインタビュー が終わるくらいの数はあります(笑)。 (スネアを選ぶときの基準は?)......まずは自分のやっている音楽に対して必要かどうかで、あとはネタじゃないですけど、人に話したくなるようなストーリーのあるスネアも欲しくなりますね。でもやっぱり必要なものを求めて買うことが圧倒的に多いです。今は凛として時雨だけじゃなく、大森靖子さんのサポートもやっているし、 レコーディングに呼んでもら うことも増えたので、必要な音色の幅も広がりましたね。今持っているスネアでも十分対応できるんですけど、好奇心が強いので、いろんなものを試したくなるんです。ドラムの中でもスネアは印象を決定づける楽器なので、特にこだわりますね。

どんな現場でも困らない3台

 (ピエールさんと言えばメタル・シェルの印象が強いです)......シグネチャー・スネアの第一弾がブラスだったので、その印象が強いのかもしれないですね。でも木胴も好きなので、だから両方でシグネチャー・スネアを作ったんです。第一弾はライヴに特化したものにしたくて、木胴の場合、いろんなコンディションに左右されるって言うじゃないですか。確かにその通りなんですけど、それによって気分も左右されてしまうように思ったんです。それでその言い訳ができない金属シェルで作ろうと思って、そこから自分に合う材質を調べて、明るいけどダークな部分を持ち合わせているブラスを選びました。音量も稼げるし、叩き方によっていろんなバリエーションを生み出せるところに魅力を感じましたね。最初は14″×5″から始まって、ラグやフープは考えられるバリエーションは一通り試したと思います。ドラム・テックの知り合いに相談したりして、最終的にStar Classicのラグにダイキャスト・フープという形に行き着きました。自分のモデルを作るっていうのは、やっぱり責任も重大ですし、出して終わりじゃなくて、ずっと使い続けられるものじゃないとダメだと思うので、スペックには相当こだわりましたね。第二弾も同じように作ったので大変でしたけど、おかげさまで、どちらもずっと使い続けています。第一弾の方は凛として時雨はもちろん、大森さんのライヴでもメインですね。

(続きはリズム&ドラム・マガジン2017年11月号にて!)


リズム&ドラム・マガジン 2017年11月号

品種雑誌
仕様A4変形判 / 168ページ / DVD付き
発売日2017.09.25

【TAMA】ピエール中野(凛として時雨)のスネア第2弾が55台限定生産