PICK UP
ギター教則本の裏メニュー
Text by いちむら まさき
ベースを耳コピしてみよう
ギター教則本の多くにはCDなどの音源が付属しています。
もし、手持ちのギターの教則本にオケ、つまりドラムやベースも入っていたら、ラッキーです。ぜひ、そのベースのフレーズも耳コピして、ギターで弾いてみましょう。
楽曲をプレイする際に、ベーシストがどんなフレーズを弾いているのかを認識することはとても大事です。
これはギタリストにとって、
「他楽器の音をちゃんと聴くことに慣れること」
「アンサンブルの具体例を知ること」
「アドリブ・フレーズの音を選択すること」
に役立ちます。
例えば、僕の本だったら『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』のベース・フレーズを耳コピしてみてください。ブルース・ギターの演奏の幅を、もっと広げることができます。
この本の付属CDに収録している音源を3トラック抜粋して、YouTubeに上げたので、チェックしてみてください。各トラックの前半は模範演奏のギターが入っていて、後半が練習用のカラオケになっています。ベースを耳コピするには後半のカラオケ部分を聴くとよいでしょう。
譜例にないギターも耳コピしよう
もうひとつ裏ワザを。
カラオケには、譜例にないギターがオケとして入っていることもあります。これもコピーしてみましょう。僕の本を例に挙げてみます。
『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』Track 43
この本の目的は、ベース・フレーズをギターで弾いて音感を身に付けていくというもの。ですから、本に掲載されている譜例は「ベース・フレーズ」です。でも、下の動画を見るとわかる通り、オケにはギターも入っています。コード進行を見ながらサイド・ギターのカッティングを耳コピしてみてください
『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』Track 38
もし、手持ちのギター教則本の音源にギターが1本しか入っていなくても、あきらめてはいけません。こちらはアコギでコードを練習する譜例ですが、コード進行を意識しながらリード・ギターでアドリブしてみてください。もちろん、エレキでもアコギでも構いません。
さらに、自分が「2人目のバッキング・ギタリストだったら、どう弾く?」と考えて、自分でフレーズを考えてみましょう。例えば、下の動画を参考にしてみてください。
『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』Track56
このトラックは、本ではセブンス・コードを譜例無しで練習するためのものですが、自分が2人目のギタリストだったらと考えて、自分なりのフレーズを考えてみましょう。
今回は教則本CDの活用方法を紹介しました。せっかく買った本ですから、とことん使いきってください!
ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ
品種 | 書籍 |
---|---|
仕様 | A5 / 128ページ / CD付き |
発売日 | 2017.09.21 |
ギターを弾いているだけで音感がアップする方法
品種 | 書籍 |
---|---|
仕様 | A5 / 128ページ / CD付き |
発売日 | 2017.06.9 |
ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法
品種 | 書籍 |
---|---|
仕様 | A5 / 128ページ / CD付き |
発売日 | 2016.11.25 |
<著者プロフィール>
いちむらまさき
岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。さまざまな雑誌に記事を書きつつ、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』&『同リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、(すべて小社刊)などを執筆。東京、神奈川でギター/ウクレレ楽器教室も。
◎公式サイト→http://www.geocities.jp/ichimuramasaki/