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2018.11.24

リアド偉武(BIGMAMA)が語る新作『-11℃』に込めた想い

text by リットーミュージック編集部

ヴァイオリンのいるロック・バンド、BIGMAMA。このバンドで結成から10年以上ボトムを担うのは、ドラムのリアド偉武だ。独特な音世界を展開する彼らの楽曲制作や、リアドのバラエティ豊かなドラム・フレーズはどのように構築されているのか? その秘訣に迫った。


●今作『-11℃』は"BIGMAMA史上、最もCOOLなアルバム"ということですが、どういう想いが込められていますか?

○タイトルが『-11℃』ということで、"COOL"と謳っているんですけれども、自分達的には"カッコいい"という意味合いですね。熱量はもちろんありますし、熱くプレイできる曲達です。今作は初めてメジャー・レーベルからリリースするということもあって、原点に戻って、ヴァイオリンがいるロック・バンドとして、荒削りな部分もあえて残して作り込み過ぎずに、自分達にしかできないものを目指しました。ドラムに関しては、今までは音を前面に出すためにいろいろエディットしてハイファイなサウンドにしていく感じだったんですけど、今回は"揺れ"とかも残したり、エディットし過ぎないという点を意識しましたね。

〜(中略)〜

● M6「POPCORN STAR」は、BIGMAMAの楽曲の中でもかなり短い曲に仕上がっていると思いました。

○この曲は作り方が特殊で、確か金井がギターを弾きながら歌っているデータが送られてきて、これで曲を作ろうと。ビートとかも初期のメロコアの気持ちでというか、深いことを考えすぎずストレートに作って、そこでベースやギターが乗って、そのままレコーディングした感じでしたね。普段だと、その段階でスタジオに入ってみんなで合わせていろいろ変わっていくんですけど、わりとこの曲はそのままレコーディングしました。

〜(中略)〜

●普段の練習はどのようなことをされていますか?

○最近は面白い人をネットで見つけて、真似してみてできないことを練習するっていうのが多い気がしますね。フレーズの参考にしてみることもありますけど、曲を作るときはドラム単体というよりは曲全体で考えることの方が多いです。自分の好きなバンドや曲のイメージを思い浮かべて、それに近づけるためにはどうしたらいいかみたいなのを考えて。そう考えると、昔CDを買って聴いてた曲が、自分にとって財産なんだなって最近は深く思いますね。今の時代、サブスクリプションで聴くことの方が多くなってきたので、便利な反面どこまで自分の引き出しにつながってるのかっていうのは疑問に感じています。CDで買って聴いてた曲って、自分の中でちゃんと残ってるんですよね。バンドでも共有してますし、むしろそれがすべてというか。

本誌ではこの他にも、アルバムの(ほぼ)全曲について、制作時の様子をインタビュー! さらに、リカバリングしたという愛器の紹介など、ボリュームたっぷりでお届け。
気になる続きは11月24日(土)発売、リズム&ドラム・マガジン1月号にて!

▼「リズム&ドラム・マガジン2019年1月号」コンテンツ内容
https://www.rittor-music.co.jp/magazine/detail/3118119008/


リズム&ドラム・マガジン 2019年1月号

品種雑誌
仕様A4変形判 / 164ページ
発売日2018.11.24