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徹底検証!"iPhone動画撮り" 〜"より良い演奏、より良い合奏"のために〜
撮影 : 八島 崇
2019年11月号のリズム&ドラム・マガジンに掲載される本特集「徹底検証!"iPhone 動画撮り"」では、より良い演奏、より良い合奏のために" をコンセプトとし、iPhone撮影でどこまでハイクオリティな撮影ができるかを徹底検証! 今回はドラマーの宮川 剛を筆頭に、永見行崇(key)を迎えたセッションで実験。収録アイテムをiPhoneとその関連機材に限定して全20 パターンを試し、それぞれのiPhoneの置き位置や収録方法によって変化する音色や音のバランスを徹底的に分析していく。ここでは、宮川からの企画に関するコメント、一部の検証結果/試奏動画を先行公開!
はじめに ―iPhone動画撮影企画にあたって―
はじめてお会いする方に「YouTube でいろいろと拝見させていただいております」と言われることがとっても多くなりました。SNS をやってない私は、今までもちろん動画を配信したこともありません。ということは、見ていただいている動画はお客さまがたまたま撮影したものや、私に責任がないものばかり。それらの内容の良し悪しは置いといて、せっかくなら自分のチョイスでアップしたものを見ていただきたいなと思い、まずは演奏を記録することから始めました。樽木栄一郎君や高野 寛さんにご協力いただいて、できるだけ簡単な方法で、できるだけ高品質の動画で音楽の内容を伝えることを検証してきました。検証を重ねているうちに、自分の演奏についてや、楽器のこと、合奏のこと、お客さまへの伝わり方など、今まで見えてなかったいろんなことが見えてきて、目標もたくさん持てましたし、改善にもつながっていると思います。今回の特集は、そんな検証の中から特に我々ドラマーにとって有益な部分を体系化してご紹介したいと思います。読んでくださるドラマーのみなさまと、その音楽を楽しんでくださるすべてのお客さまにとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
宮川 剛
Pattern① 「ハイハット側(近)」
スネア打面センターからiPhoneレンズの距離:97cm
iPhoneのすぐ横に合奏者(キーボード)の音をモニターするパワード・スピーカーを置いています。条件を揃えるため、iPhone とパワード・スピーカーの位置関係は以下のすべての実験において変えていません。腕やスティックの動きが確認しやすく、特にハイハットとスネアは細かいタッチまでわかるアングルです。撮影距離が近いので各楽器の低音も十分録れています。スネア全体を近くからねらえる角度ですので、スネア自体の特徴がしっかり録れています。また、アングルを上下させることでスナッピーの録れ方がずいぶん変わります。下げるとキックは入ってきますが、スナッピーがパシャパシャ聞こえがち。上げるとキックが減ってスネアはバコッと芯が出てきます。微妙な位置をいろいろ試していただければキック、スネア、ハットのベスト・バランスがきっと見つかると思います。
本誌では引き続き、リズム&ドラム・マガジン公式Youtubeアカウントより公開する試奏動画と併せて、iPhoneの置き位置や収録方法を変えながら、全20パターンを同様に検証していく。また、宮川 剛の公式YouTubeチャンネルでは、Pattern①のアングルから収めた、樽木栄一郎×宮川剛DUOのライヴも公開中。本人曰く「実際のライヴがiPhoneでどう伝わるか、また、会場によって音や雰囲気が変わることも確認していただけると思います」とのこと、ぜひチェック! さらに、収録機材としてSHURE MV88やZOOM iQ7を使用したパターンや、その他様々なアイテムを使用した収録も徹底的に紹介。このインタビューの続きは、9月25日(水)発売の「リズム&ドラム・マガジン」2019年11月号にて!
▼「リズム&ドラム・マガジン 2019年11月号」コンテンツ内容
https://www.rittor-music.co.jp/magazine/detail/3119119006/
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