内容
ブルース・ギターがもっと面白くなる!マンネリ感を打破するためのCD付きブルース練習帳
本書は、みんなが弾いているブルースを、今以上にカッコ良くプレイしてもらうためのCD付き教則本です。"ほんのちょっとの味付けで、マンネリ・ブルースが突然輝き出す"......そのほんのちょっとの味付け方法を、CD対応でわかりやすく紹介しています。なにはともあれ下記の"ブルースへたれ度チェック"をやってみてください!
□:友人とブルース・セッションをやると、「おまえのバッキングはワン・パターンだ」と言われる。
□:「E7の一発モノをやろう」と言われたので、ロー・コードのE7を自信を持って延々弾いた。
□:キー=Aの時は、Aマイナー・ペンタでしかソロを弾けない。
□:「ロベン・フォードみたいにドリアンをキメてよ」と仲間に言われたのだが、くだもののことしか思い浮かばなかった。
上記がひとつでも当てはまる人にとって本書は必ず役立ちます。自分のプレイがマンネリ/単調だと思っている人は、ぜひ本書にトライしてください!
【CONTENTS】
第1章 超簡単おしゃれブルース講座
●実践!おしゃれバッキング編
1 テンション・コードでおしゃれな響きを得る!
2 単音のカッティングでファンキー・ブルース!
3 コードをずらしておしゃれに演出!
4 コード間に別なコードを挟み込む!
5 ウォーキング・ラインでおしゃれにプレイ!
6 コード間にペンタ単音フレーズを入れる!
7 常套的な複音フレーズを取り入れる!
●即効!おしゃれソロ編
1 スライドでマイナー・ペンタに艶を出す!
2 マイナー・ペンタに2音足してプレイ!
3 コード感あふれるペンタ・ソロにトライ!
4 チョーキングで表情豊かにプレイする!
5 ペンタのスキ間を半音で埋める!
6 ラン奏法フレーズでおしゃれにたたみかける!
7 超簡単!リディアン・セブンス・スケールでプレイ!!
第2章 アーティスト風おしゃれブルース講座
●アーティスト風!バッキング編
コード進行1 F7-B♭7-C7
【フレーズ1】ラリー・カールトン風の3声によるおしゃれブルース・バッキング
【フレーズ2】リー・リトナー風のおしゃれ単音カッティング
【フレーズ3】ハイラム・ブロック風のファンキーなおしゃれブルース・バッキング
コード進行2 C△7-Bm7-Am7-G△7
【フレーズ1】デヴィッド・T.ウォーカー風の複音フィル入りおしゃれブルース・バッキング
【フレーズ2】コーネル・デュプリー風のトレモロ・ピッキングを織り交ぜたバッキング
【フレーズ3】ニール・ショーン風のおしゃれ複音バッキング
コード進行3 E7-A7-E7-A7-E7-B7-A7-E7-B7
【フレーズ1】スティーヴィー・レイ・ヴォーン風の極太バッキング
【フレーズ2】ロベン・フォード風のテンション音を駆使したおしゃれブルース・バッキング
【フレーズ3】デュアン・オールマン風のサザン・ロック的ブルース・バッキング
コード進行4 Cm7-Fm7-Cm7-Fm7-Dm7(♭5)-G7-Cm7
【フレーズ1】ジミ・ヘンドリックス風のコード感あふれるおしゃれペンタ・バッキング
【フレーズ2】ラリー・カールトン風の多彩なオブリガートを使ったおしゃれブルース・バッキング
【フレーズ3】ロベン・フォード風のジャジィでおしゃれなブルース・バッキング
●アーティスト風!ソロ編
コード進行1 F7一発
【フレーズ1】マイク・スターン風のクロマチックでウネウネ・ブルース・ソロ
【フレーズ2】ジョン・スコフィールド風のコンディミを使ったおしゃれブルース・ソロ
【フレーズ3】チャー風のテンション音を加えた多彩でスリリングなブルース・ソロ
コード進行2 Bm7一発
【フレーズ1】ジョージ・ベンソン風のラン奏法を多用したおしゃれブルース・ソロ
【フレーズ2】ウエス・モンゴメリー風のオクターブ奏法によるおしゃれブルース・ソロ
【フレーズ3】カルロス・サンタナ風のロング・サステインを取り入れたブルース・ソロ
コード進行3 Cm7-A♭△7-B♭-B♭(on A♭)-G7
【フレーズ1】ジェフ・ベック風の泣きのビブラートを多用したブルース・ソロ
【フレーズ2】エリック・ジョンソン風のマイナー・ペンタ自由自在おしゃれソロ
【フレーズ3】ロベン・フォード風のマイナー・ペンタ+αのおしゃれブルース・ソロ
コード進行4 C7-F7-C7-F7-C7-G7-F7-C7-G7
【フレーズ1】B.B.キング風のダイナミックなビブラートを入れたおしゃれブルース・ソロ
【フレーズ2】エリック・クラプトン風のペンタ・ミックス・ソロ
【フレーズ3】スティーヴ・ヴァイ風のミクソリディアン・スケールを駆使した速弾きブルース・ソロ
コード進行5 A△7-G#m7-F#m7-G#7-C#m7-C#m7(on B)
【フレーズ1】ラリー・カールトン風の流麗なチョーキングの入った洗練ブルース・ソロ
【フレーズ2】ジェフ・ベック風のトリルを織り交ぜたスリリングなブルース・ソロ
【フレーズ3】エリック・クラプトン風のシンプルでおしゃれなブルース・ソロ
第3章 総まとめ!おしゃれブルース練習曲
【練習曲1 32小節】多彩でおしゃれなブルース・バッキング
【練習曲2 44小節】ブルースを土台としたおしゃれなソロ
【練習曲3 44小節】シャッフル・リズムでのおしゃれブルース・ソロ
編集担当より一言
ブルースというと、人生、悲哀、一生かけなきゃ真髄はわからん!という得体の知れぬ奥深さがあります。それほどドップリというわけでもなく、フレーズにさらりとブルージィなニュアンスを盛り込みたい、という人に本書は向いていると思います。あるいは逆に、ペンタ一発ばかりでマンネリ気味、ジャジィで多彩なニュアンスを盛り込んでみたいという人にも。後半ではさまざまなギタリストをテーマに、どうやったらそのギタリストのようなフレーズを作れるのか、コツを紹介してます。コテコテなブルースも取り上げてはいますが、全体的には、カールトンとかロベン・フォードとか、その辺りのバランスに位置していると思います。(著者・宮脇俊郎)