内容
クラブ世代のためのジャズ・ディスク・ガイド
ジャズ、というと一般的には、"渋い""オトナの音楽"といったイメージでしょうか？やけにアカデミックで、取っつきづらい音楽、と思う人も多いかもしれません。でも、そんな堅苦しいイメージがある一方、クラブで愛される音楽の1ジャンルでもあり、ヒップホップのトラックにも、たくさんのサンプリング・ソースを提供してきています。本書は、そんなジャズのアナザー・サイドにスポットを当てた1冊。つまりクラブ的観点で選んだジャズ・ディスク・ガイドです。フロアで愛されてきた定番を中心に、500枚のディスクをオール・カラーで紹介。新しい世代のためのジャズ・スタンダードを提案します。
【CONTENTS】
HARD BOP
MODAL
SPIRITUAL
FUNKY
LATIN/AFRO-CUBAN
ELECTRIC/ROCK
FUSION
VOCAL
STRANGE
FUTURE CLASSICS
沖野修也、CALMによる寄稿、世界の有名DJによるTOP 10チャートなど、各種コラムも掲載。
■ 執筆者
小川 充（DMR）
秋葉裕介
牛島絢也（ACCESS ALL AREA）
尾崎浩一（eurasian suite）
北浦知司
坂尻憲治（Especial Records）
武井進一（Face Records）
出町光生（Face Records）
富田恭弘（DMR）
中村智昭(MUSICAANOSSA/Cafe Apres-midi)
廣瀬大輔（DMR）
三谷昌平（Novo Tempo）
渡利一典（TECHNIQUE）
編集担当より一言
自分が担当しておいてアレですが、いいですよ、コレ。執筆陣がDJやレコード・ショップ・スタッフが多いというので、なにかマニアックな印象を持つ人もいるかもしれませんが、基本盤がビシッと押さえられている、というか、平たく言うと、比較的手に入れやすいレコードがいっぱい載っているという。これから“クラブ・ジャズ”を聴きたいという人も、オール・ジャンル好きだけどジャズはまだ未開拓で、でもオヤジ向けの本買って勉強したくないし……みたいな人も、どちらもイケる本になっているのではないかと思います。僕自身はどちらかというと後者だったのですが、忙しい編集作業の合間を縫って、本書で知ったレコをすでに20枚くらい購入しました。最近はレコ屋に行くのが楽しくてしょうがないです。また本書にはCD化情報も掲載しているので、CDリスナーの方にもとっつきやすいかと。結構クラブ系のディスク・ガイドにはこの辺の情報が抜けていたりするのです。ジャズという音楽が持つ、敷居の高そうなイメージを払拭する書籍、と言ったら大げさかもしれませんが、ひとつ、あなたもどうですか？