内容
看護ノウハウに学ぶ、聞き方、伝え方、話し方。
ビジネス社会を生き抜くための最大のポイントは「コミュニケーション」と言っても過言ではありません。社内・社外を問わず、相手とのコミュニケーションをうまく取れば、毎日楽しく仕事ができ、それは必ず成績・業績に好影響を与えます。本書は、コミュニケーションのプロである「精神科看護師」の仕事術から、より良いコミュニケーションを考察する書籍です。精神科看護師は、患者からの多大なる信頼が求められる職業。現場には「相手の心を開く」ためのさまざまな知恵や技術が蓄積されており、その多くは、一般社会にも通用するものです。「部下からの信頼が薄い」「上司からの評価が低い」「会議がうまく進行できない」「取引先の相手とうまく話せない」など、人間関係にまつわる悩みをお持ちの方! コミュニケーション上手になるためのヒントが満載された本書を、ぜひお役立てください。
【CONTENTS】
●第1章 基本コミュニケーション編
コミュニケーションは十人十色
まず、相手を好きになる努力をする
いいことも悪いことも「見ている」サインが大切
表情・服装......相手の"変化"に気付く
話しかけやすい雰囲気を演出する
相手が落ち着く「安心・安全」の環境を作る
否定感情もいったんは受け入れる
自分の弱みをさらけ出す
相手の「譲れないポイント」を探せ
相手をよーく観察して、不意打ちを防ぐ
ほどよい沈黙は相手を落ち着かせる
心を開かせるのは「共感」の言葉
叱るときは長所と期待を添える
メモを取りながら「聞いている」態度を示す
「○○してもいいですか?」と確認するクセを
相手の実感に近い言葉を投げかける
「報告以前の雑談」が危機管理につながる
相手を動かすキーパーソンを巻き込む
「拒否」の理由はひとつではない
どうしても合わない相手は、ひとりで抱え込まない
●第2章 社内~部下指導編
"世の中レベル"で仕事の価値を伝える
「できない理由」を一緒に分析する
小さな仕事にも「評価」を忘れずに
部下ひとりひとりの「味」を引き出す
できないことは任せる。任せたら叱らない
部下のすべてを知った気になってはいけない
注意は「すぐに」「その場で」が基本
ささいなミスこそ真剣に叱る
希望を少しずつ叶える共同作業をする
チャレンジに失敗はない、と伝える
責めるだけではダメ、失敗の理由を一緒に分析する
むやみに励ますのが危険な部下もいる
「もったいない」が相手の行動を変える
面接選考では、「この時間を大切にしているか」を見る
実習選考では、人とのやり取りや集中力を見る
新人の思考と行動パターンからタイプを見抜く
突然の「辞めたい」宣言には、冷静な態度で
●第3章 社内~対上司・同僚編
上司に指示を仰ぐときは「マイプラン」付きで
上司が助言したくなるのは「チャレンジ」+「迷い」
上司の仕事を増やさない気配りを言葉にして
言いづらい報告ほど、早めに伝えるべし
上司が熱くなる"ツボ"を見つけよう
どうしても合わない上司は「期間限定」と割り切る
小さな"ほめワード"でコミュニケーション
チームプレイは「相手本位」を強調する
言いづらい注意は"気持ち"を言葉にする
「なぜあなたにお願いしたいのか」を添える
お願いごとは相手の状況を見極めてから
子育てや介護を乗り切る「お互いさま」文化を作る
同僚の勤務態度が急に変わったら原因分析を
場所を変えて、不安を吐き出すのを待つ
「心配」を口にするのはおかしなことではない
●第4章 会議・プレゼン編
会議を開くときは、「この会議の目的」を明確に
「何を言っても批判されない」雰囲気を作る
会議の始めに「式次第」を発表する
「分からないことは恥ずかしいことではない」と伝える
「一人二役」で意見を言ってみる
"他人ごと気分"の発言は相手の気分を害する
意見が出たら「こんな場合は?」と議論を広げて
あえて極端な意見を出すのが効果的な場合も
プレゼンでは、ほどよい緊張感をプラスにとらえる
言いたいことを、2~3通りの表現で用意すると安心
解説型のプレゼンは、最初・途中・最後にポイント解説を
業務記録は、「事実」と「考察」を分けて書く
●第5章 商談・取引編
立場、目的、感謝。相手に安心感を与える自己紹介を
"お役立ちキャッチコピー"で印象付ける
「人は必ず外見で判断する」と心得よ
お茶出し上手は相手をよく観察している
緊張している自分を認めて、口に出してみる
人を紹介するときは、明るく長所を添えて
初対面の会話を次につなげよう
スロートークに相手を巻き込む
相手の"違和感"を解消する
金銭交渉は明るくはっきりと
できない約束は絶対にしない
クレームには、「嫌な思いをさせて申し訳ない」と謝罪する
交渉には十分な情報収集をして弱みを見せない
雑談の輪に加わるには、「黙ってニコニコ」だけでOK
依頼は「お願いの範囲」と「根拠」を明確に
言いたいことは、「責めていない」態度で