内容
ポップスならではのピアノ伴奏のノウハウを、こっそりご紹介!
ポップスのピアノ伴奏には、独特のコツが存在します。ビートルズやキャロル・キングからアンジェラ・アキにまで連綿と受け継がれているこのピアノ伴奏術は、"左手和音+右手メロディ"という奏法とは全く異なり、"左手ベース+右手コード"が基本になっています。難しいわけではないけれど、これを知らないと形にならない。そんな生きた演奏方法を紹介していくのが、本書の目的です。五線譜なしでも、コード譜があればポップスの伴奏はお手のもの。そう言えるようになるためのコツの解説を、エクササイズ付きでお送りします。またCDのEXTRA部分にはデータとして、典型的なバッキングパターンのサンプルを3ファイル、SMFで収録。DTMの素材としてお使いください。バンドのアレンジに、弾き語りに、作曲に、結婚式の余興に、幅広く使える一冊です。
【CONTENTS】
■INTRODUCTION
◎コードの基礎知識
■PART1 準備編
≪CHAPTER1 左手はオクターブで!≫
◎01 かんたん伴奏パターンを知ろう
◎02 左手のバリエーション
≪CHAPTER2 右手は形で覚える!≫
◎01 まずは三音のコードを再確認
◎02 四音のコードにも挑戦しよう
■PART2 実践編
≪CHAPTER3 両手で4つ弾き!≫
◎01 三音のコードでの4つ弾き
◎02 四音のコードでの4つ弾き
≪CHAPTER4 リズミックなアプローチ≫
◎01 4つ弾きのバリエーション
◎02 バウンス(ハネ系)のシンプル表現
◎03 ツービート風のリズムパターン
≪CHAPTER5 和声的なアプローチ≫
◎01 循環コードのバリエーション
◎02 テンションコードは怖くない
◎03 実用的なコード置き換えテクニック
■PART3 応用編
≪CHAPTER6 実践的なノウハウ≫
◎01 コード弾きにアルペジオを混ぜる
◎02 ハチロク系を簡単に!~ロッカバラード
◎03 16ビートを軽やかに!
◎04 総合演習
◎番外 両手の体操
■PART4 資料編
≪CHAPTER7 困ったときの資料集≫
◎ミニコードブック
◎五十嵐式五度圏の図
◎ピアノ弾き語り名盤ディスクガイド
【付録CD】
演奏:五十嵐洋+斎藤麻理子
編集担当より一言
ピアノ経験者の中には「コードだけの譜面を渡されても何を弾いたらいいかわからない」という人が少なくありません。また、作曲をしている人やボーカリストには「コードバッキングしながら作業や練習をしたい」というニーズもあるでしょう。このような、ピアノの演奏レベルを問わずに存在する“コードバッキングしたい!”という要望に応えてくれるのがこの本です。
“左手ベース+右手コード”というポップスの基本伴奏スタイルを、初心者でも弾きやすいCとGの2つのキーで解説しています。また、コード構成音の解説にAやBといった英語音名ではなくドレミ……を用いているのも、コードに苦手意識を持っている人に嬉しいポイントです。バンドのアレンジに、弾き語りに、作曲に、結婚式の余興に、幅広く使える一冊です。(出版3部:山本さなえ)