作曲エクササイズ40

メロディ構築+コード付けの技術&センスを実践形式でマスター

杉山 泰(著)

定価2,090円 (本体1,900円+税10%)
発売日2012.11.22
品種書籍
仕様B5変形判 / 208ページ / CD付き
ISBN9784845621644

内容

実践で作曲の基礎力と応用力を体得!

極論ですが、作曲は"誰にでも"できます。例えば、適当な鼻歌なら誰でも歌えますよね? しかし、"良い曲"を作りたいと考えた途端、多くの人が"良い曲とは何だろう?" "何から始めれば?" "このメロディで本当によいのだろうか?"と考えはじめ、鼻歌すら躊躇する症状に陥るようです。この問題を解消するには作曲で本当に必要なことを見極めなければなりません。そのために考案されたのが本書に用意したQ&A形式による40のエクササイズです。リズム構築の基本からはじまり、2音だけでのメロディ作りや7音によるメロディ作りといった限定条件下での作曲を通して重要ポイントを整理していき、最終的にはスケールやコード・アレンジも利用した作曲方法を学ぶことができます。初心者の方だけでなく、中級者以上の方々にも試していただきたい一冊です。

【CONTENTS】
■INTRODUCTION
作曲とは何か

■本書における"作曲"の定義について
■本書の構成と楽しみ方

■PART 1:1音だけでリズムを作る
◎Concept
◎Warming-up 拍子を意識してリズムを整理しよう
◎Exercise 01 一定の小節数に言葉を収める
◎Exercise 02 メロディの一部を強調する
◎Exercise 03 休符でメロディを強調する
◎Exercise 04 16分音符でスピード感を出す
◎Exercise 05 表拍と裏拍を意識しよう
◎Exercise 06 長い音符でメロディに表情を付ける
◎Exercise 07 シンコペーションを使う
◎Exercise 08 小節線をまたぐメロディを作ってみよう
◎Exercise 09 総合リズム・エクササイズ(1)
◎Exercise 10 総合リズム・エクササイズ(2)

■PART 2:2音だけでメロディを作り、コードを付ける
◎Concept
◎Exercise 11 "終止感"を体験する
◎Exercise 12 メロディを発展させるベーシックな考え方
◎Exercise 13 8小節のメロディを作る
◎Exercise 14 平歌のメロディを作る
◎Exercise 15 分数コードを作る
◎Exercise 16 コードにおける"終止感"と"次へつながる感じ"
◎Exercise 17 8小節のメロディにコードを付ける(1)
◎Exercise 18 8小節のメロディにコードを付ける(2)
◎Exercise 19 7thコードを使う
◎Exercise 20 メロディにもう1つの音程を加えてみる
◎エクササイズを続ける前に:2音でもここまでできる!

■PART 3:7音でメロディを作り、コードを付ける
◎Concept
◎Exercise 21 「赤とんぼ」を分析する
◎エクササイズを続ける前に:アプローチ・ノートについて
◎Exercise 22 アプローチ・ノートを分析する
◎Exercise 23 アプローチ・ノートを使う
◎Exercise 24 ジャンプするメロディを作る
◎Exercise 25 滑らかにメロディをつなぐ
◎Exercise 26 滑らかにつなぐ場所を取捨選択する
◎エクササイズを続ける前に:コール&レスポンスについて
◎Exercise 27 コール&レスポンスのメロディを考える
◎Exercise 28 コールとレスポンスを組み合わせる
◎Exercise 29 コードを付けてみよう
◎Exercise 30 リズム/音程/コードで曲を作る

■PART 4:より自由な曲作りを目指して
◎Concept
◎Exercise 31 楽曲の方針を決定する
◎Exercise 32 1コーラス分の構成と長さを考える
◎Exercise 33 スケールを利用する
◎Exercise 34 メロディを発展させる
◎エクササイズを続ける前に:作曲はコードから始まる場合もある
◎Exercise 35 コード進行から曲を作る
◎Exercise 36 コール&レスポンスでサビを作る
◎Exercise 37 コードに合わせてBメロを作る
◎Exercise 38 メロディをブラッシュアップしていく
◎エクササイズを続ける前に:切なさや悲しみを表現できるE7とFm
◎Exercise 39 23個のコードでメロディを彩る
◎エクササイズを続ける前に:完成楽曲について
◎Exercise 40 ボーカリストや楽曲に合わせたキーを考える

編集担当より一言

杉山氏の前著『リハーモナイズで磨くジャンル別コード・アレンジ術』は、難解になりがちな音楽理論をできるだけ平易に、かつ実践的に用いることを主眼としていました。本書においてもそのコンセプトはより徹底されており、音楽理論的な用語はごくわずかしか登場しません。本書は“作曲を勉強”する本ではなく、“作曲を経験”する本なのだと思います。

実際に音を並べ、幾通りもの可能性を試し、“結果としてどのように感じるか”ということを、明確な目的を持って繰り返しトライしていく……それが“作曲エクササイズ”です。読み進めていくうちに、自分の中に作曲に対する新たな視点が芽生えてくる、そんな本だと思います。(出版3部:永島聡一郎)