内容
“シールド・ケーブル難民”からの脱却をサポートする究極決定版!
プレイヤーがはじいた弦の振動をピックアップが電気信号化し、それをエフェクターやアンプなどに伝送するもの......シールド・ケーブル。こう書くと地味だが、楽器のポテンシャルを最大限に引き出すためにはなくてはならないものだ。そんなシールド・ケーブルは現在、構造や素材を工夫したモデルが多数発売されており、どれを選んでよいのか......と悩む人も多いだろう。そこで本書は、そうした"シールド難民"を救済すべく、主要製品の試奏やデータ分析、構造などの基本知識、こだわりを持つアーティストへの取材や工場レポートなど、マニアックかつ徹底的に分析研究した。本書を手に、自分にぴったり合うシールド・ケーブルを見つけ出してほしい。
【CONTENTS】
■梶原順が弾き倒す!! 現行シールド・ケーブル大試奏(Part 1 10大ブランド研究/Part 2 注目モデル徹底分析)
■ベース専用モデルを渡辺等がチェック!
■シールド・ケーブルができるまで
■アーティストが語るシールド・ケーブルの奥深き世界
■自作の手順とポイント
■素材と構造
■シールド・ケーブルの正しい扱い方
■歴史から"ギター内部のケーブル"について
■現行シールド・ケーブル・カタログ
編集担当より一言
シールド・ケーブルで1冊作る……正直、こんなニッチ企画が通るとは思いませんでした。しかし、何がどう作用したのかうっかり(?)企画会議を通過。こうしてシールド・ケーブル浸けの日々が始まりました。
梶原順さんを丸2日監禁状態にしての試奏取材前は不安で眠れなくなったり、息抜きにライブ映像を見てもケーブルだけを必死に目で追ったり……いろんな症状は出ましたが、“シールド・ケーブルはとても大事なものだ”ということが
身にしみてわかりました。読者の皆様にもその重要性が少しでも伝われば幸いです。
しかしながら……思えば、世界はケーブルがなければ成り立たないんですよね。電気や信号を通すケーブルがなければ今の生活は維持できませんし、“ものを通す”という点で見れば水道や道路網、もっと突き詰めれば人の体も血管など
の“ケーブル”がなければ成り立たないんです……この真実にたどり着いた時、僕の中で何かがはじけました。
(ギター・マガジン編集部/H.K)