内容
どんな曲でもソロを弾けるようになる、段階的アドリブ学習法
ジャズ・スタンダードを演奏するセッションで、かっこいいアドリブを次々に繰り出す......これは、ジャズを志すミュージシャン共通の夢でしょう。そんな夢を実現するための教科書が、ついに登場です。ワン・コードから始まりII-V進行、その他のコード進行と、各段階で『アプローチ方法の解説→豊富なエクササイズで練習』というパッケージをご用意。しかもエクササイズ譜例はB♭管、E♭管用のものも掲載しているので、さまざまな楽器で練習が可能です。実際に楽器を演奏しながら理論と知識を身に付けることで、どんな曲でもバリバリ弾けるようになること請け合い! セッションが待ち遠しい!
【CONTENTS】
■PART1 ワン・コードへの対応
◎Chapter1 基礎理論
1.メジャー・セブンス・コード
2.マイナー・セブンス・コード
3.ハーフ・ディミニッシュド・コード
4.ドミナント・セブンス・サスフォー・コード
5.ドミナント・セブンス・コード
6.マイナー・メジャー・セブンス・コード
7.ディミニッシュド・コード
8.メジャー・セブンス♯5・コード
9.マイナー・セブンス(♭6)・コード
10.ドミナント・セブンス・サスフォー(♭9)・コード
◎Chapter2 ワン・コードでの基礎演習
1.モードとスケールになじむ
2.パターン化されたフレーズの練習
3.四和音によるパターンでの練習
4.ディミニッシュド・スケールの練習
5.ホール・トーン・スケールの練習
◎Chapter3 ワン・コードでの応用演習
1.モチーフを発展させる練習
2.クロマチック・アプローチの使用(Part1)
3.アウトサイド
◎Chapter4 ワン・コードでのエクササイズ
アイオニアン
リディアン
ドリアン
ミクソリディアン
リディアン♭7thスケール
オルタード・スケール
ディミニッシュド・スケール(半/全)
ホール・トーン・スケール
ロクリアン
ロクリアン♯2
ディミニッシュド・スケール(全/半)
フリジアンまたはフリジアン♯6
ミクソリディアン(ドミナント・セブンス・サスフォー・コード編)
■PART2 II-Vへの対応
◎Chapter5 II-Vの基礎演習
1.練習方法について
2.II-Vとは?
3.コード進行に慣れる
4.クロマチック・アプローチの使用(Part2)
5.代理コードを想定したII-Vフレーズ
◎Chapter6 II-Vの応用演習
1.フレーズの連鎖
2.休符の活用
3.モチーフの使用
4.ボキャブラリーを増やす
5.アウトサイド
◎Chapter7 II-Vのエクササイズ
・II-7-V7-I△7-VI7Alt
・IIφ7-V7-I-7-VI7(オルタード・スケール編)
・IIφ7-V7-I-7-VI7(ディミニッシュド・スケール編)
・II-V(1)
・II-V(2)
・II-V(3)
・IIIφ7-VI7-II-7-V7
・偶数小節から始まるII-V
・II-7-V7-VI△7
・IIφ7-V7-I△7
・ターンアラウンド
・マイナー・ターンアラウンド
・I△7-VIIΦ7-III7
・I△7-VIIΦ7-III7とターンアラウンド(ジャズ・ワルツ編)
・II-Vの複雑な組み合わせによるエクササイズ
・連続するV7
・V7-I△7(ジャズ・ワルツ編)
・V7sus4-V7
◎Chapter8 その他のコード進行によるエクササイズ
・マイナー系ラインクリシェ
・5度の音が変化するマイナー系ラインクリシェ
・5度の音が変化するメジャー系ラインクリシェ
・上行するディミニッシュド・コード(1)
・下行するディミニッシュド・コードとsus4(♭9)コード
・トニック・ディミニッシュとI△7-♭III○7
・上行するディミニッシュド・コード(2)
・下行するディミニッシュド・コード(ジャズ・ワルツ編)
■PART3 発展的なアプローチ
◎Chapter9 ペンタトニック・スケールの活用
1.メジャーとマイナーのペンタトニック・スケール
2.内在するペンタトニック・スケールの割り出し
◎Chapter10 トライアドに対応するスケール P212
1.メジャー・トライアド
2.マイナー・トライアド
3.オーギュメンティッド・トライアド
4.ディミニッシュド・トライアド
◎Chapter11 分数コード
1.コードの転回形によって、ベース音を指定する場合(A)
2.分子が四和音で、そのコード・トーン以外をベース音に指定する場合(B)
3.複層コードを示す場合(C)
4.分母でベース音を指定し、分子がメジャー・トライアドno場合(D)
◎Chapter12 スケール音の分散
1.3度堆積の四和音
2.4度インターバルの活用
編集担当より一言
インプロとかアドリブって、とかく感性で語られがちだし、II-Vリックをコピーして繰り出していくような手癖的アプローチに流れてしまいがちのようです。でも本当に自由に演奏をするためには、与えられたコード進行の上で何が可能かを考え、能動的にフレーズを紡いでいく能力が必要になります。
本書ではその能力を身に付けるために、ジャズのスタンダードで登場するほとんどのコード進行を想定して、その対処法を体系的に解説。さらにはエクササイズも収録と、ジャズ独習者にとって非常に使い勝手が良くなっています。エクササイズ用のトラックの上では、理解が深まれば深まるほどさまざまな演奏アプローチが可能になるので、自身の上達もひしひしと実感できるはず。本書で練習を詰めば、あの『ジャズ・スタンダード・バイブル』も、さらに有効活用できるはずです!
(出版3部:そば夫)