内容
奥行きや広がりを自在にコントロール!
ディレイやリバーブは、楽器単体の音作りからミックスに至るまで、音楽制作のあらゆる場面で欠かせないエフェクトです。効果もわかりやすいので何気なく使ってしまいがちですが、意外にイメージ通りの響きを作れないことも多いのではないでしょうか。特に、"ミックスが平面的で奥行きがない""広がり感が出ない""楽器が前に出てこない"といった症状に悩んでいる方は多いと思います。そんなときはぜひ本書を参考にしてみてください!
【CONTENTS】
■序章 原理と種類
◎01エコー=ディレイ+リバーブ
◎02ディレイって何?
◎03ディレイの種類①:テープ・エコー
◎04ディレイの種類②:アナログ・ディレイ
◎05ディレイの種類③:デジタル・ディレイ
◎06リバーブって何?
◎07リバーブの種類①:アンビエンスとエコー・チェンバー
◎08リバーブの種類②:スプリングとプレート・リバーブ
◎09リバーブの種類③:デジタル・リバーブ
◎10接続方法①:インサートとセンド
◎11接続方法②:センドでの使い方
◎12接続方法③:インサートでの使い方
◎13ベーシックな効果と特殊効果
■第1章 ディレイのパラメーター
◎01ディレイの主なパラメーター
◎02ディレイ・レベル
◎03ディレイ・タイム
◎04フィードバック
◎05モジュレーション
◎06ハイカットとハイダンプ
◎07ローカットとローダンプ
◎08パンとステレオ・ワイズ
◎09ピンポン・ディレイとタップ・ディレイ
■第2章 リバーブのパラメーター
◎01リバーブの主なパラメーター
◎02リバーブ・レベル
◎03リバーブ・タイム
◎04プリディレイ
◎05リバーブ・タイプとルーム・サイズ
◎06ローダンプとハイダンプ
◎07ディフュージョンとE.R.
◎08パンとステレオ・ワイズ
◎09ゲート・リバーブのパラメーター
◎10コンボリューション・リバーブ
■第3章 ディレイ初級編
◎Introduction
●ギター/ベース
◎01短いディレイ①
・A:ダブリングで歪み系ギターに厚みを
・B:ダブリング・ステレオで広げる
◎02短いディレイ②
・A:スラップでカッティングに奥行きを
・B:スラップ・ステレオで広げる
◎03やや長いディレイ①
・A:歪み系カッティングに奥行きを出す
・B:奥行きと広がりのあるアコギ・カッティング
◎04やや長いディレイ②
・A:アコースティック・ベースの奥行き演出
・B:リード・ギターにピンポン・ディレイ
◎05とても長いディレイ
・A:リード・ギター+ロング・ディレイ
・B:リード・ギターに広がりと奥行きを
◎06テンポ・ディレイ①
・A:カッティング+8分ディレイ
・B:カッティング+付点8分ディレイ
◎07テンポ・ディレイ②
・A:アコギを4分ディレイで広げる
・B:リード・ギター+付点4分ディレイ
●キーボード
◎08短いディレイ①
・A:エレピの厚みをダブリングで
・B:エレピをピンポン・ディレイで広げる
◎09短いディレイ②
・A:クラビネットの跳ね感をスラップで強調
・B:フィルター系パッドをショート・ディレイで広げる
◎10やや長いディレイ①
・A:エレピのアルペジオ
・B:エレピ・アルペジオ+ピンポン・ディレイ
◎11やや長いディレイ②
・A:アタック感のあるブラスをリッチな音に
・B:ストリングスの空間演出
◎12とても長いディレイ
・A:ポルタメント・シンセ・リード
・B:ベンド・アップするコード
◎13テンポ・ディレイ①
・A:シーケンス・フレーズ+8分ディレイ
・B:クラビ+付点8分ディレイ
◎14テンポ・ディレイ②
・A:シーケンス+4分ディレイ
・B:エレピのコード・バッキング+4分ディレイ
●ドラム/パーカッション
◎15短いディレイ①
・A:ハンド・クラップ+ダブリング
・B:ハンド・クラップ+ダブリング・ステレオ
◎16短いディレイ②
・A:タンバリン+ピンポン・ディレイ
・B:タイトなドラムのダブリング
●ボーカル
◎17短いディレイ①
・A:ダブリング
・B:ピンポン・ディレイでダブリング
◎18短いディレイ②
・A:スロー・テンポのボーカル+スラップ
・B:ノー・フィードバックのスラップ
◎19やや長いディレイ
・A:歌のすき間を埋めて空間を広げる
・B:女声ボーカル+ピンポン・ディレイ
◎20とても長いディレイ
・A:シャウト専用ロング・ディレイ
・B:バッキング・ボーカル+ピンポン・ディレイ
◎21テンポ・ディレイ①
・A:ロック系ボーカル+4分ディレイ
・B:テンポ・ディレイ付点8分
◎22テンポ・ディレイ②
・A:スローなボーカル+2分ディレイ
・B:テンポ・ディレイ1小節
■第4章 リバーブ初級編
◎Introduction
●ギター/ベース
◎01短いリバーブ①
・A:エレキギター+アンビエンス
・B:アコギ+アンビエンス
◎02短いリバーブ②
・A:エレキギター+スプリング風リバーブ
・B:カッティング+ルーム・リバーブ
◎03やや長いリバーブ
・A:ブルース・ギター+プレート
・B:歪み系リード+ホール
◎04とても長いリバーブ
・A:アコギ・アルペジオ+チャーチ
・B:歪み系ギター+トンネル
●キーボード
◎05短いリバーブ①
・A:ピアノ+アンビエンス
・B:ピアノ+明るいルーム
◎06短いリバーブ②
・A:ホーン・セクション+明るいアンビエンス
・B:FMエレピ+マイルドなルーム
◎07長いリバーブ①
・A:ピアノ+ホール
・B:ブラス+プレート
◎08長いリバーブ②
・A:ストリングス+ホール
・B:ピチカート+明るいホール
◎09とても長いリバーブ①
・A:シンセ・パッド+6.5秒のリバーブ
・B:鍵盤ハーモニカ+4.7秒のリバーブ
◎10とても長いリバーブ②
・A:カリンバ+8秒のリバーブ
・B:オーケストラ・ヒット+9秒のリバーブ
●ドラム/パーカッション
◎11短いリバーブ①
・A:明るいアンビエンス
・B:地味でリアルなアンビエンス
◎12短いリバーブ②
・A:堅い壁の明るいルーム
・B:木の壁を想定したルーム
◎13やや長いリバーブ
・A:明るく派手なホール
・B:大ホール
◎14とても長いリバーブ
・A:スネア&リム+明るいロング・リバーブ
・B:バスドラム&フロア・タム+ロング・リバーブ
◎15スネア・スペシャル
・A:高域を強調したショート・アンビエンス
・B:低域を強調したショート・アンビエンス
◎16パーカッション・スペシャル
・A:パーカッション+アンビエンス
・B:パーカッション+ルーム
●ボーカル
◎17短いリバーブ①
・A:隠し味のアンビエンス
・B:奥行きを作るアンビエンス
◎18短いリバーブ②
・A:ロック・ボーカル+ステージ
・B:女性ボーカル+ルーム
◎19やや長いリバーブ
・A:ロック・ボーカル+ホール
・B:女性ボーカル+プレート
◎20とても長いリバーブ
・A:ハイ・トーン・ボーカル+プレート
・B:バッキング・ボーカル+プレート
■第5章 ディレイ/リバーブ上級編
◎Introduction
●リード楽器
◎01ディレイ/リバーブを組み合わせる
・A:ディレイのみの場合 / B:リバーブのみの場合
◎ルーティングについて
・C:ディレイ&リバーブ①
・D:ディレイ&リバーブ②
◎02シンセ・リード+ディレイ&リバーブ
・A:遠近法のように定位を決める
・B:モジュレーションでテープ・エコーをシミュレート
◎03ディレイ+ステレオ・モジュレーション
・A:モジュレーションでディレイをステレオに
・B:ディレイにモジュレーション機能が無い場合
◎04ディレイ&リバーブ+アンプ・シミュレーター
・A:ペダル・ディレイとアンプ・リバーブをシミュレート
・B:オルガン内蔵のリバーブをシミュレート
◎05ディレイ&リバーブ+その他のエフェクト
・A:ディレイ音のキャラを変える
・B:リバーブをジェット・サウンドに
◎06ディレイ/リバーブの特殊効果
・A:音程の揺らぎで大きな空間を作る
・B:リバーブの音程を下げて迫力を出す
●リズム楽器
◎07ダブリング・ディレイとリバーブで広げる
・A:アコギのカッティングをさりげなく広げる
・B:ディストーション・ギターの響きを目立たせる
◎08モジュレーション系とディレイ/リバーブ
・A:ピアノにより深い空間を
・B:ディレイとコーラスで大きく広げる
◎09コンボリューション・リバーブ
・A:デジタル・リバーブ vs コンボリューション・リバーブ
・B:リバース・リバーブ
◎10やや長いディレイ/リバーブの組み合わせ
・A:ホーン・セクションにディレイ/リバーブで臨場感を
・B:ストリングスに華麗な広がりを
◎11テンポ・ディレイとアンプ・シミュレーター
・A:ディレイと原音に一体感を
・B:インサート・ディレイ+センド・ディレイ
◎12リバーブ+フィルター
・A:カリンバを深海に沈める
・B:より深く潜行する
◎13マルチタップ・ディレイ
・A:複数のディレイでリズムを作る
・B:多数のディレイによる特殊効果
●ドラム/パーカッション
◎14キット全体を考えた各パーツの響き①
・A:ナチュラルなスタジアム・ロック・サウンド
・B:パーツごとに作り込んだスタジオ・サウンド
◎15キット全体を考えた各パーツの響き②
・A:ナチュラルなルーム・サウンド
・B:エレクトロニック・ドラムのエコー処理
◎16ルーム・サウンドをシミュレート
・A:ルーム・マイクの響きをシミュレート
・B:コンボリューション・リバーブを再現
◎17リバーブ+コンプ+歪み
・A:コンプでリバーブを前に出す
・B:リバーブを歪ませて迫力を出す
◎18ダブと特殊効果
・A:ダブ
・B:フロア・タムを爆発させる
◎19ゲート・リバーブ
・A:80年代を象徴するスネア・サウンド
・B:ゲート・タイムをグルーブに合わせる
●ボーカル
◎20ボーカルを広げる
・A:ディレイのみで広げる
・B:リバーブのみで広げる
◎ルーティング
・C:ディレイ&リバーブ①
・D:ディレイ&リバーブ②
◎21短いディレイ&リバーブ
・A:ロック・ボーカルにパンチと広がりを
・B:エコー感のないエコー
◎22モジュレーション・ディレイとリバーブ
・A:バッキング・ボーカルを大きく広げる
・B:モジュレーション・ディレイ&スラップ・ディレイ
◎23テンポ・ディレイとリバーブ
・A:歌の間をディレイとリバーブで埋める
・B:追いかける歌を遠くに広げる
◎24ビンテージ・エコー・マシンをシミュレート
・A:プレート・リバーブの再現
・B:テープ・エコーの再現
◎25サイド・チェイン・コンプの併用
・A:サイド・チェイン・コンプで歌中のディレイを抑える
・B:サイド・チェイン・コンプで空間を動かす
◎26ローファイ・エフェクトとの組み合わせ
・A:追いかけるメガホン・ボーカル
・B:飛び交うフランジャー・ラジオ・ボイス
◎27特殊な効果
・A:インフィニティ・リバーブ
・B:やや危険な自己発振ディレイ
■第6章 ミックス・ダウン初級編
◎Introduction
◎28ボーカルとオケの距離感を変える①
・A:ボーカルにエコーをかけて目立たせる
・B:ボーカルのエコーを抑えて前に出す
◎29ボーカルとオケの距離感を変える②
・A:ドラム以外のエコーを多めにする
・B:立体感のあるエコーでボーカルを浮き立たせる
◎30ロック系ミックスのエコー処理
・A:最低限のエコーでタイトに
・B:より大きなスタジアム・ロックの響きに
◎31ディレイ/リバーブの定位を考える
・A:モノラル・ギターを目立たせる
・B:サイケなステレオ空間を作る
◎32エコー感の強いオケでのバランスの取り方
・A:曲の展開に合わせてエコー感を変える
・B:左右への広がりと奥への広がり
◎33レゲエとダブ
・A:アナログ感を大切に
・B:数台のダブ・エコーで即興を
■第7章 ミックス・ダウン上級編
◎Introduction
◎01ポップ
・A:ギターにもっとエコーを
・B:エコーとモジュレーションよりサイケに
◎02ニューウェーブ・ファンク
・A:ルーム・サウンドをシミュレート
・B:ダブ・ミックスに挑戦
◎03テクノ
・A:ビンテージ感を演出
・B:ディレイ/リバーブを多用するミックス
◎04インストゥルメンタル・ギター・ロック
・A:歪んだルーム・サウンドをシミュレート
・B:異なるディレイで異なる空間を
◎05カントリー・ブルース・ロック
・A:ビンテージ・エフェクトを置き換える
・B:より深く怪しい響きに
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