内容
新旧アニソンの代表曲の作曲技法を徹底的に分析する書籍、登場!
作品の世界観をきちんと表現することや約90秒という映像時間内に1コーラスを収めることなどの"制約"がありながら、キャッチーかつ多彩なサウンドを聴かせるアニメソング。本書は、アニメ・ファンはもちろん、プレイヤーやクリエイターなどの"音楽玄人"も唸らせるアニソン11曲を取り上げ、各曲の作曲技法を徹底的に分析する1冊です。解説する楽曲は、「紅蓮の弓矢」や「君の知らない物語」、「吹雪」といった近年の作品を中心に、「残酷な天使のテーゼ」、「アンパンマンのマーチ」など、幅広いラインナップ。なぜアニソンは耳に深く残り、何度も聴き続けてしまうのか?その秘密に鋭く迫ります。
【取り上げる楽曲】
◎アンパンマンのマーチ(それいけ!アンパンマン)
◎StarRingChild(機動戦士ガンダムUC)
◎残酷な天使のテーゼ(新世紀エヴァンゲリオン)
◎ルパン三世のテーマ'78(ルパン三世)
◎君の知らない物語(化物語)
◎魔訶不思議アドベンチャー(ドラゴンボール)
◎紅蓮の弓矢(進撃の巨人)
◎惡の華(惡の華)
◎only my railgun(とある科学の超電磁砲)
◎吹雪(艦隊これくしょん -艦これ-)
◎ライオン(マクロスF)
※本書の付属CDに収録されているのは、解説文と連動した著者の模範演奏と打ち込み音源です(アニソンの原曲は収録されていません)。
編集担当より一言
昔からアニソンを聴いていると、“何だかわからないけど、ハマッてしまった”という経験をすることがありました。この“何だかわからないこと”を、論理的に解明してみたいと思い企画したのが、本書です。
制作中は、著者の小林郁太さんの解説を読んだり、打ち合わせでお話を聞くたびに、“なるほど!”と膝を打つことの連続でした。まさに音楽的な知的好奇心を刺激される毎日でしたね。本書は、音楽理論用語が多く出てくるので、決して“取っつきやすい本”とは言えません。しかし、読み進めていくと、“この手法を使うと、このように聴かせることができる”という音楽的な引き出しを増やすことができると思います。ですので、曲を自作しているクリエイターの方には、参考になる内容なのではないでしょうか。(出版部/鈴木健也)