内容
曲の作り方がわかるCubase操作ガイドブック
DTM初心者に最適な「Cubase Pro 8」のガイドブックです。「基礎編」では作曲に必要な音符/リズム/コードの基礎知識から、DTMでの楽曲制作の工程まで幅広く網羅しました。MIDI&オーディオの録音/編集といった基本操作はもちろん、コードトラック、コードパッド、アレンジャートラック、AudioWarp、ヒットポイントといったCubaseならではの機能、それにVSTインストゥルメントやプラグイン・エフェクトの使い方も紹介しています。さらに「実践編」では4つの曲を題材に作曲や編曲、サウンド・メイキングのアイディアやテクニックを解説しています。プロジェクト・ファイルもダウンロードで入手できるので、実際にCubaseを使いながら体得していただけます。400ページと膨大な情報量ですが、フルカラーで読みやすいレイアウトにもこだわりました。Cubaseを使うのが楽しくなる1冊です!
【CONTENTS】
[基礎編]
INTRODUCTION インストールと初期設定
インストールやアクティベーション、オーディオとMIDIの設定など、最初に必要となる事柄を解説しています。Windows&Mac対応です。
01 Cubase Pro 8の特徴
02 インストールとアクティベーションの基礎知識
03 Windows版のインストール
04 Mac版のインストール
05 アクティベーション(Windows & Mac)
06 オーディオの設定(Windows & Mac)
07 バッファー・サイズの設定(Windows & Mac)
08 MIDIの設定(Windows & Mac)
09 音質の設定(Windows & Mac)
10 Windows版とMac版の違い
11 VSTプラグインについて
12 あると便利な周辺機器
PART 1 リズム/音程/コードの基礎知識
「小節」や「音程」「拍子」「コード」などの基本的な解説を掲載しています。作曲に初めて挑戦する方は参考にしてみてください。
01 小節/拍/拍子について
02 音符/リズム/テンポについて
03 音程と音階について
04 コードについて
05 コード進行の作り方
PART 2 曲作りの基礎知識
作曲やアレンジ(編曲)、ミックスといった音楽作りの流れを紹介しています。DTM初心者の方は参考にしてみてください。
01 作曲と編曲について
02 音楽を構成する3つの要素
03 曲の構成について
04 Cubaseでの曲作りの方法
05 ミックス & マスタリングについて
PART 3 Cubase Pro 8操作ガイド
Cubase Pro 8の各画面や機能について解説している章です。打ち込みや録音、MIDIやオーディオの編集、それにコードトラックやAudioWarpといったCubaseならではの機能についても解説しています。本章をすべて把握すれば、もはや初心者ではありません!
01 プロジェクトの開き方 [steinberg hub]
02 主要な画面を見てみよう[メニュー]
03 画面を効率よく配置する
04 トラックの作成[プロジェクトウィンドウ]
05 ルーラー/ロケーター/スナップ[プロジェクトウィンドウ]
06 トランスポート操作[トランスポートパネル]
07 イベントとパートの基本操作[プロジェクトウィンドウ]
08 ループを使ってみよう[MediaBay]
09 エフェクトの設定方法[インスペクター/チャンネル設定/MixConsole]
10 トラックの設定[インスペクター]
11 チャンネル設定での音作り[チャンネル設定]
12 ソフト音源の使い方[プロジェクトウィンドウ]
13 外部MIDI音源の使い方[プロジェクトウィンドウ]
14 MIDI入力/編集①......鉛筆ツール[キーエディター]
15 MIDI入力/編集②......ステップ入力[キーエディター]
16 MIDI入力/編集③......ドラム入力[ドラムエディター]
17 MIDI入力/編集④......リアルタイム入力&クオンタイズ[プロジェクトウィンドウ]
18 MIDIを数値で編集[リストエディター]
19 コードの入力①[コードトラック]
20 コードの入力②[コードパッド]
21 オーディオ録音[プロジェクトウィンドウ]
22 オーディオイベントの編集[プロジェクトウィンドウ]
23 レーンでのテイク編集[プロジェクトウィンドウ]
24 オーディオのクオンタイズ/ワープ編集[サンプルエディター?AudioWarp/ヒットポイント]
25 オーディオのピッチ/タイミング編集[サンプルエディター?VariAudio]
26 オーディオのさまざまな加工[プロジェクトウィンドウ/サンプルエディター]
27 楽曲の構成作り[アレンジャートラック/マーカートラック/テンポトラック]
28 ミックスの基本操作[MixConsole]
29 オートメーション[プロジェクトウィンドウ/MixConsole]
30 MIDIコントローラーを使う[デバイス設定]
31 イベント/パートのオーディオ化[メニュー/プロジェクトウィンドウ]
32 楽曲のオーディオ化[メニュー/プロジェクトウィンドウ]
33 各種ファイルの読み込み/書き出し
34 プロジェクトの保存と操作
35 その他の便利な機能①Tips系
36 その他の便利な機能②VST Connect SE 3/Control Room
[実践編]
PART 4 打ち込みで曲を作ってみよう
Cubase Pro 8付属の音源だけで短い曲を作っていく工程を紹介しています。ドラムやベースの打ち込み、コードトラックの使い方など、DTMの初歩を学べます。
01 曲作りのポイント
02 ドラムエディターでリズム・トラックを作成
03 コードトラックでピアノ演奏
04 メロディはどうやって作るのか?
05 コードパッドで「パッド」打ち込み
06 ベース・ライン作り
07 アレンジャートラックで構成作り
08 ラフミックスに挑戦
09 ラフマスタリングで仕上げ
PART 5 軽やかなポップス系の曲作り
ポップス系の曲作りを通じて、コードパッドやオートメーション使い方、ミックスの基礎などを学べます。コーラスやギターの基本的な音作りなどにも挑戦します。
01 曲のコンセプトは「口ずさめるメロ」
02 アコギはコードパッドでパターン入力
03 オルガンはオートメーションで表情付け
04 曲作り中のミックス・バランス整理
05 ドラムとベースでグルーブを作る
06 アコギはAudioWarpでクオンタイズ
07 メイン・ボーカルはトラックプリセットを利用
08 さりげなく、でもゴージャスなコーラス
09 エレキギターのサウンド・メイク
10 リード楽器のサウンド・メイク
11 ミックス&マスタリング
PART 6 クールなEDM系トラック
ダンス・ミュージックならではの曲作りを行います。LoopMash FXなどのユニークなエフェクトの使い方やSE的な素材でのアレンジ方法、ダンス・ミュージックならではのミックス&マスタリングにも踏み込みます。
01 ダンス・ミュージック系の曲作り
02 ビート・メイキングからスタート
03 舞い踊るリムショット
04 幻想性を高めるシンセ・パッド
05 リード楽器としてのピアノ・リフ
06 サビを彩るリード・シンセ
07 SEでメリハリを加える
08 LoopMash FXでベース・ラインを壊す
09 オケに負けないボーカル・トラック
10 オートメーションでミックス・ダウン
11 ビートのメリハリと広い空間を作るマスタリング
PART 7 ボカロでロックなシューゲイザー!?
VST Amp RackやVST Bass Rackなどのアンプ・シミュレーターの使い方、VOCALOID4 Editor for CubaseやPiapro Studioを使ったボカロ・トラックの作り方、VariAudioを使ったフレーズ作りなど、ちょっと高度なテクニックを紹介します。もちろん、VOCALOID4 Editor for CubaseやPiapro Studioをお持ちでない方のために、ボカロ・トラックをオーディオ化したプロジェクト・ファイルも用意しています。
01 バンド・サウンドとエフェクティブな要素を融合
02 スケール感の大きなドラム・サウンドを作る
03 ギター/ベース録音&編集のポイント
04 VST Amp Rackで轟音ギター
05 VST Bass Rackのベース・サウンド
06 ピアノとボイス・サンプルで幻想的な世界に
07 Cubase上でボーカロイドを使う方法
08 VariAudioでフレーズ作り
09 ディレイを多用したミックス
[APPENDIX]
付属のソフト音源やプラグイン・エフェクトをカタログ形式で紹介しています。またキーボード・ショートカットのリスト、操作インデックス、それにCubase 8シリーズのラインナップ紹介も掲載しています。
01 ソフト音源
02 オーディオ・エフェクト
03 MIDIプラグイン
04 主要キーボード・ショートカット
05 操作インデックス
06 Cubase 8シリーズ・ラインナップ
付録ダウンロード
本書に対応した楽曲データはこちらからダウンロードできます。
編集担当より一言
Cubaseの数ある魅力的な機能の中でも、作曲初心者の方には「コードアシスタント」がオススメです! 何しろ「聴いた感じ」でコードを選ぶだけで、「何となく曲っぽい」コード進行を作れてしまいます。すごく楽しいので、ぜひ試してみてください!
ほかにも紹介したいトピックは山ほどありますが、400ページもある本書の内容を語るにはスペースが……。あ、ページ数が多いからといって難しい内容の本ではありません! 曲作りに役立つ事柄を項目別でコンパクトに解説しているので、「これが知りたかった!」「この機能、面白そう!」といったことを見つけやすくなっています。
予備知識ゼロの方は、ざっくりと流し読みするだけでも、モヤモヤとしていた「作曲」や「DTM」を具体的にイメージできると思います。本書対応のプロジェクト・ファイルをダウンロードして、いじってみるだけでも面白いですよ!本書をお供にCubaseでの曲作りをたっぷり楽しんでください!
(出版部/永島聡一郎)